静岡市葵区上土。通称「北街道」が巴川を渡る橋の名が「ともえはし」と言う。
旧東海道が安倍川を渡る橋の名が「安倍川橋」と言う様に、川の名前が付いている橋は古くから有ったと思われる。それなら「ともえがわはし」では?と思うのだけどそうじゃない。
「巴川橋」は別の所にあった。それは国道一号線(清水区元城町付近)が巴川を渡る橋がその名前だった。でもこの道は後から出来たのに「巴川橋」と名付けられたのが不思議だ。旧東海道の巴川に架かる橋は「稚児橋」と言うがこの橋こそ「巴川橋」ではないかと思う。その方が筋が通っている。
Q・橋の名前の付け方について教えてください。
A.橋の名前の付け方には次のような方法があります。
(1) 橋を架ける場所の地名や近くの代表的な地名、地域のシンボルとなるような
橋名をつけます。普通は、地元の市町村と相談して決めますが、地区住民に
応募してもらうこともあります。
例:鳥取大橋、因幡大橋、河原橋など
(2) 橋の架かっている川の名前を付ける。
例:千代橋、長江川橋など
(3) 橋を設計するときに決めた名前を橋名にそのまま使う。
この場合は、場所が分かりやすいように地名を付け、同じ地区に多数の橋が
ある場合には番号をつけることもあります。
例:○○地区高架橋、第1○○橋、など
国土交通省 中国地方整備局より
この橋の上流には「新巴橋」が有り下流(静岡清水線:北街道のバイパス)には「巴大橋」と言う名の橋が有る。この二つの橋は「巴橋」を参考にしている事は明らかだ。
此処から北街道を清水に向かうと直ぐに長尾川が流れ其処に架かる橋は「長尾川橋」と言い、平行して走るバイパスの橋は「長尾川大橋」ではなく「富士見橋」と言う。本当に富士山が見えるだろうか。
老朽化した橋の架け替え工事が行われるので、この橋も新しく生まれ変わる。
七夕豪雨を知る痕跡もまた一つ消えるのか。
巴川橋はもう一本あり平山草薙停車場線(静岡市葵区瀬名川付近)に存在する。そこは長尾川、継川が並行して流れ、それぞれ瀬名川橋、継川橋と名付けられ三本連続している。
地名を付けたり川の名前を付けたり、担当の苦労がうかがえるが、ちょっと統一感が無い。
歩道のない道路の橋に歩道を付けても利用者は少ない。片側しか作らないのは諸事情が有ると思われるが余りにも有効的ではない。
でも無いよりは良いので、仕事柄利用する。
庚申塔は村の守り神と聞いた。
花が手向けられていて和んだりする。
橋にどんな名前を付けようと役所の勝手ではあるが川の名前は一つしかないので、それに番号を付けるのは風情が無い。土地の名前を付けるのが歴史的にも一番良いし、古い町名が消える昨今では橋の名前が唯一の手掛に成りそうだ。
既に町名が統一され区域ごとに番号が振られ、古い地図が役に立たない。カーナビも迷子になる。