約束

コロナ期の始まる前、秋葉原支店勤務の弟と飲食をする機会を作りビーフシチューを食べに来た事があった。
その後すぐにコロナになり、祖母と孫の二人で回している店は大丈夫なのかと気になっていたのだけどどうしようもなかった。

弟も地元の支店に転勤になり、東京へ遊びに行く大義名分がなくなってしまったが、
この日（9/28）国立競技場に行くのだ。

清水から車で新富士駅に向かいそこから新幹線「こだま」で東京に行くのだけど、新富士駅付近の区画整理のおかげで
いつも使っていたコインパーキングが更地と化し駅直駐車場の競争率が高まってしまった。

7時30分頃新富士に着くとやっと見つけたコインパーキングは残り二台。ギリギリセーフって感じでした。（やれやれ）

予定より大幅に早く浅草に降り立ち、店の様子を見に店前まで行ってみると丁度お姉さん（祖母）が顔を出し開店時間を確認してみた。
数年前に訪れた事があると伝え、「お元気そうで何よりです」と声をかけた。

開店時刻まで少し間があったので後ほど出直しますと伝えると「一番の席を用意してお待ちしてます」と言われなんだか嬉しくなった。



開店時刻の20分前には既に行列が出来ていた。
お姉さんの思惑よりちょっと遅かったみたいで申し訳ない。
それでも一番の席に通され、「タンシチュー」を注文する。味は言うまでもない。

また、お元気なうちにお伺いします。と言うと
「私も85（歳）になりました。いつまで出来るか分かりません」と寂しそうに言うので
お孫さんがしっかりしているから安心ですねと返して、再会を約束して店を出た。