あれから

まる5年の命日が何の変哲もない日常の様に過ぎて行った。
久しぶりに愚息の顔を見にアパートに行くと試験勉強中らしい。
来週に受験するとかで校長から部活の付き添いをやめて受験勉強しろと言われたそうだ。

面接の練習もすると言うが、どこか他人事のような言い方が気に成る。

受験に失敗すると転勤する可能性が高くなるので合格したいらしいのだがどうだろう。
転勤してもいい様に車を買うと言うし、心配事がまた増える。


何か必要なものがあるか聞くと夏服と言ので、洋服屋に連れて行く。

夏は暑いと分かっているのだから前もって準備すればいいと思うのだけど、暑くなってから支度するのは彼のやり方だ。

夏用のスラックスと半袖ワイシャツを選択する愚息には口を挟まないように離れて見ていると、
店員と相談しながら選択終了。

これから先は一人でやってくださいね。