学歴の違う年下男性との結婚って?

2006年08月31日 23時58分23秒 | Weblog
学歴の違う年下男性との結婚って?
(30歳/女性)

○悩み
5歳年下の男性と付き合って半年になります。
最初はこんなに年下の人と付き合うなんて。。。と思って躊躇しましたが、彼の真剣な思いを感じ、付き合うことにしました。
一緒にいると年齢差を感じることはほとんどなく、本当に愛情をかんじます。
ただ気になるのが、学歴の差です。
私は一流と言われる大学を卒業しているのですが、彼は高卒。彼がそれにコンプレックスを抱いているとは思いません。
仕事にプライドをもって頑張っていて、感心していますし、とにかく人柄はよいのです。
しかし、男性よりも女性の学歴が高いと、結婚後になかなかうまくいかないことが多いというようなアドバイスを受けることもあります。
それを聞くと、自分たちは大丈夫なのかなとも思います。
また、お互いの趣味趣向が全く違うことも。。。
(今はこれがある意味刺激になり、自分の世界も広がっていく気がして楽しいのですが。)
大前提で年齢差があり、そこへ学歴などがからんでくると、ちょっと心配になってしまうのです。
話をきいていて、家庭環境も自分の家とは違うのかなと思います。
結婚には、そういう「条件」も大いに関係してしまうものなのでしょうか。よきアドバイスをお願いいたします。

○回答

女性は自分と同じぐらいの学歴か、それ以上の学歴の男性と結婚したいというのが本音なんでしょうね。
女性の高学歴化が進んで、最近はあなたのように女性のほうが学歴が高いカップルも出てきています。
「抵抗はありませんでした?」と女性にお聞きすると、「どこか尊敬できるところがあれば学歴は問題じゃない」と、皆さんおっしゃいます。
あなたの場合も、彼が仕事にプライドを持っていて、コンプレックスも抱いておらず、人柄も良いのでしたら、学歴の問題はうまくクリアできるんじゃないでしょうか。
結婚は、やはり人柄重視で考えたほうがいいと思います。学歴が良くても合わない人もいますし、学歴が高いからといって人生がうまくいくとは限りません。
本人が学歴にコンプレックスを抱いているとしたら問題ですが、彼は仕事にも誇りを持って、一生懸命に働いていらっしゃるようですから、あなたさえ気になさならければ問題はないんじゃないでしょうか。逆に、離婚原因の一番の理由は性格の不一致というように、性格が合わなければうまくやってはいけないのはハッキリしています。
もう一つの気がかりは年下という点ですが、これも本人さえよければ全く問題ないと思います。
お互いの趣味趣向が違うということも、あなたが前向きに考えればクリアできる問題だと思います。相手の趣味趣向が受け入れないようでは困りますが、違っていると良い刺激になるとか、自分の世界が広がるとか、そういう楽しみもあるんじゃないでしょうか。
お互いの家族もお二人がいい交際をしていれば、家庭環境が違っても認めてくれると思います。
ただ、こういうご相談をしてくるということは、どこかであなた自身がこだわっていらっしゃるのかな?という気はします。
もしそうなら、自分の気持ちをしっかり見極めることが一番大事なんだと思います。
先々のことはだれにも分かりません。将来のことを思い煩っても仕方ないことで、大切なのは今のお気持ちです。
結婚は「条件」より「人柄」、そして何よりお二人の「気持ち」次第です。

http://www.sunmarie.com/cgi-bin/renai/asahi_renai.cgi?no=541

◎庶民の家計、破たん寸前 官僚・大企業優遇の廃止を

2006年08月31日 23時47分56秒 | Weblog
 ―五年あまりにわたった小泉政権の評価は。

 「改革というフレーズに象徴されるように、言っていることは理想的で勇ましかったが、結果はすべて中途半端に終わった。理由は官僚に丸投げしたから。郵政、道路公団の民営化や年金改革など、結局は役人のお手盛り。天下りし放題の官僚天国になってしまって、税金の無駄遣いが止まらない」

 ―国民の暮らしはどう変わったか。

 「家計が大変な状況になっている。収入が増えない。その一方で社会保険料が上がり、各種控除や定率減税の見直しにより実質的な増税となった。今年の確定申告の際は、高齢者から『(負担が)五、六万円も増えた』との悲鳴が聞こえた」

 「住宅ローンのある人は今後予想される金利の上昇に耐えられるかどうか。さらに大増税時代が待っている。庶民は搾取され放題で、家計は破たん寸前と言える」

 ―景気拡大が戦後最長に迫っているというが。

 「米国や中国の好景気に引っ張られただけで、日本独自で金をもうけるシステムを生み出したわけではない。雇用だって、就業率が上がったのはパートタイマーなどに細切れにされたからで、低所得層を増やしただけだ」

 「小泉純一郎首相はわれわれに『競争しろ』と言うが、同じ力の者同士が争っているわけではない。現実は強い者と弱い者とが同じ土俵で争っている。だから弱い者は負け続けるし、これまで大多数を占めていた中間層がどんどんずり落ちて、格差が広がっている」

 ―家計を守るには。

 「ヒルズ族に代表されるような『勝ち組』の華やかな暮らしがマスコミに取り上げられるが、一方で借金漬けの家庭も多い。年間三万人以上が自殺する時代。例えば、父親がリストラされると、一気に離婚、一家離散といった悲劇につながることも考えられる。家族、家計を守るには、とにかく、借金を減らすしかない。金利の高いものから順に、できる限り早く返すことだ」

 「不動産取得や投資を考えている人は慌てないでほしい。『買い時ですよ』という業者のせりふをうのみにしてしまう人があまりに多い。現在の財産状況を把握した上で、将来起こり得るお金の流れを冷静に推測することも必要だ」

 ―ポスト小泉に何を期待するか。

 「官僚と大企業を優遇した小泉路線の踏襲はやめるべきだ。まずは税金の無駄遣いにつながる天下りの禁止令を出してほしい。次期総裁に『ほぼ決まり』と言われる安倍晋三氏は『再チャレンジ支援』を強調する。ただこれまでの人生で、本当に追い詰められたことがない人に、庶民の苦しさが理解できるのか。セーフティーネットからこぼれ落ちた人をこそ、しっかり救い上げるシステムを急いでつくるべきだ」

   ×   ×   

 おぎわら・ひろこ 1954年長野県生まれ。経済事務所勤務の後、経済ジャーナリストに。著書に「破綻寸前!?国のサイフ 家計のサイフ」など。
(了)08/30 17:18 社会
【共同通信】
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曽野綾子 老の心得(8/26)

2006年08月31日 02時01分20秒 | Weblog
 その・あやこ 1931(昭和6)年、東京都生まれ。54年『遠来の客たち』が芥川賞候補となり文壇デビュー。夫は作家の三浦朱門氏。 保守の論客としても知られるが、靖国問題についてはコメントをしない主義。だが取材は小泉首相が靖国神社を参拝した終戦記念日の翌日だった。敢えて問うと「わたくしは答えませんよ。心の内部のことは。祈りは神とその人の間だけのヒミツの会話です。それをわからない国と人がゴチャゴチャ言うからいけないんです」と語った。

【発売中「晩年の美学を求めて」で“指南】

 「100%確実なのは人間死ぬことなの。皆さん防災訓練なさるでしょ。でもね、それはさぼっても多分、ビルの火災には遭わない。けれど死は必ず来る。なのにこの国の教育は、死を全く教えない」

 今春出版した『晩年の美学を求めて』(朝日新聞社)が好評だ。老年本は引きも切らないが、40歳で『戒老録』を出版、クリスチャンで「死の教育」にも携わってきた。その言葉、“噛みごたえ”はひときわだ。

 「活躍してきた人も、老年になり体力が衰える。病気とどう付き合うのか。世の中から『いらない』といわれることに、どう向かうか。迎え撃つのにおもしろいテーマなんです」


【死は必ず来るもの。どう迎え撃つか】

 この人にかかれば、老年さえ「迎え撃つ」ものとなる。

 「例えば鳥インフルエンザのワクチン。足りない時には、年寄りにはうたないでいて、犠牲にすべき。日本人は、そんなことはあっちゃいけないと言うけれど、年寄りはそれを承認する勇気が必要です」

 一昨年の新潟県中越地震を取り上げた項では、避難所となった体育館で呆然と座り込む老人たちを「本当に何もできない人だったのか」と喝破。

 「地震と水害の後の不思議な恩恵は、とにかく燃料が身近にたくさんあること」として、米どころならそこらにある米を「炊いていればいい」と主張する。

 「老人は若者に金を貸せ」と言ったのは33歳の某元経営者だが、こちらは74歳の当事者。

 老いを「おもしろいですよ、とっても。人間意地悪になるの。二重三重にも人生を楽しめる」と、朗らかに笑う。

 一方で「最近の高齢者には依頼心の強い人が目立つような気がする」と憂う。

 「間もなく世の中、動かなくなるんじゃないかしら。バス代も医療費も取れる人からはもう少し取ったほうがいい。対価は必ず払わなくてはならない」

 そしてこうも言う。

 「タダは、劣等者と認めること」


【「人生おもしろかった」と言えるよう】

 今年5月、足を骨折し入院した。「車いすでエレベーターに乗るでしょ。誰も乗ってないと、立てないから3階に行きたくてもボタンに手が届かない。どうしたらいいかな? 時間はいくらでもある。じっと乗っていて、乗ってきた人に頼みます。そうすればいつかは3階に行ける」

 同年代へのメッセージは明快だ。

 「闊達さを、老年はもったほうがいい」「若者が言えないことも、老人が言いたい放題言えばいい。どうせ死んじゃうんだから、イジメられませんよ」

 透徹した美学を支えるのは「晩年の良さはどんなにひどい世の中になっても、それほど長く生きていなくて済むということ」という「悲観的」な視点。そしてその視点を、宗教が裏付ける。

 大事をなそうとして/力を与えてほしいと神に求めたのに/慎み深く従順であるようにと/弱さを授かった/より偉大なことができるようにと/健康を求めたのに/より良きことができるようにと/病弱を与えられた…

 米国のとある医療施設にあるという一片の詩が、本書にある。「心の貧しい人々は幸い」と聖書はいう。「心の貧しい人というのは、神以外にたのむものがない、ということ」。すべてを喪(うしな)う死を控えた晩年は、誰もがその境地に近づき得るということか。

 そして死の前、人は2つのことを点検する、と考える。

 「自分がどれだけ深く人を愛し愛されたか」、そして「どれだけおもしろい体験ができたか」-である。

 「人生、おもしろかった」。私事で恐縮だが、10年前、66歳で他界した記者の父は、死の数日前、笑顔とともに深く嘆息した。

 この人もまた、そうつぶやいて死ねる幸せな人なのだろう。


ペン・内藤敦子
カメラ・門井聡

http://www.zakzak.co.jp/people/20060826.html

モテない男が必ず結婚できる5つのルール (ゲンダイネット)

2006年08月29日 11時19分54秒 | Weblog
モテない男が必ず結婚できる5つのルール (ゲンダイネット)

 放送中の人気ドラマ「結婚できない男」(フジテレビ)の主人公は40歳の独身男だが、結婚できない男が増えている。ある調査によれば、首都圏に住む30~34歳男性の未婚率は6割以上。独立できない息子が結婚するにはどうすればいいのか?

 どうせ自分はモテないとあきらめて、みすみすチャンスを逃している独身男は少なくない。

 今月24日に「必ず結婚できる45のルール」(マガジンハウス)を上梓(じょうし)した美人ライターのにらさわあきこ氏に、モテるためのコツをアドバイスしてもらった。

「男性の場合、見た目や年齢を気にする必要はありません。女性は意外と寛容だから、不潔な感じがしなければOK。私の調査では8割以上の女性が、生理的に受け付けない相手でないかぎり、誘われたら食事くらいは付き合うと言っています。もっと自信を持って、まずは“モテ癖”をつけることです」

●ルール1 合コンは大人数で

 結婚できない男にとって重要なのが出会いの場を無駄にしないこと。合コンに参加しても、少人数だとその場にいる全員と和やかに談笑してしまい、異業種交流会のような仕事モードの雰囲気になりがち。大人数のほうが成功率が高いそうだ。

「具体的には4対4以上の人数がオススメです。自然と座がバラけ、ツーショットもできやすい。大勢の中から“選んだ”“選ばれた”という感覚も進展を後押しします」

●ルール2「モテナイ」と言わない
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 女性に「モテるでしょ?」と聞かれた時、「モテない」と答えてはいけない。「さあ……」などと言ってほほ笑み、モテるふりをしておくのが得策だという。

「明らかにモテそうな人は“やっぱりすてきな人なんだ”と思われるし、一見モテないような人でも“見た目以外に何か特別な魅力があるに違いない”と興味を持たれる。いずれにしてもイメージアップにつながります」

 自分にとって不利な情報をバカ正直にしゃべる必要はないということ。“言ったもん勝ち”なのだ。男だって、モテない女に興味は湧かない。それと同じだ。

●ルール3 押しの一手で落とせ

「男性から熱烈にアタックされ、情にほだされて付き合い始める女性は多い。その結果、彼氏との関係に幸福感を得ています」

 とりわけ狙い目なのが“高根の花”タイプだという。「どうせ相手にしてもらえない」と男が敬遠するため、意外と“空き家”のことが多い。ダメ男が身の程をわきまえずアプローチするとアッサリ落ちることも。古くは「101回目のプロポーズ」、最近では「電車男」がこのパターンだ。

●ルール4 女はスキンシップに弱い

 会話中に何げなく肩や腕にふれると、女も相手に親近感を抱くようだ。手っ取り早く勝負に出るなら、気心が知れた頃にいきなりキスをしてみるのも効果的。

「キスされたら好きになってしまったというケースは枚挙に暇(いとま)がありません」

 文字通りツバをつけておこう。

●ルール5 ベットインは強引に

 いざセックスという段で“お伺い”を立てる男は不評だ。嫌われていない確信があれば、強引に押し倒したほうがいい。

「ベッドインの際は“彼が強引だった”“酔っていたから”などと女性が言い訳しやすい状況をつくってあげるとスムーズです」

 軽い女と思われたくなくて最初はわざと断るケースもあるそうだから、最低3回はチャレンジすべし。ヤッてしまえばこっちのもの。結婚できる日は目の前だ。

〈にらさわあきこ〉NHKディレクターとして海外紀行番組などを手がけた後、フリーに。著書に「それでもきっと恋をする」など。

【2006年8月26日掲載記事】

http://news.www.infoseek.co.jp/gendainet/society/story/29gendainet05017227/

<1> 根気よくほめ、自信持たせる

2006年08月29日 01時30分04秒 | Weblog
 2年生のA子は、失敗をすると、「私はバカだから」「私はバカだから」と、何度も繰り返して言う癖があった。

 かけ算1つのミスでも、廊下を走ってしかられても、担任の私の注意を聞く前に、決まってこのセリフを口にするのだ。それも、私の言葉をさえぎるように、大きな声で言い続ける態度がとても気になった。

 失敗した時、誰かに「お前はバカだ」と言われた経験があるのかもしれない。あるいは、もっとひどいことを言われ、人の言葉を耳に入れないようにしているのかもしれない。

 私はどうすればいいか迷ったが、「A子さんはバカじゃないよ」と繰り返し言うことにした。しかし、これでは変化がほとんど見られなかった。

 A子が自信を持っていることや、私が素晴らしいと思う長所を言葉にして、より具体的に伝えた。「誰よりも木や花の名前を知っていてすごいね」「動物の絵を描くのが上手だよね。みんなほめてるよ」「いつも笑顔でいいね」……。A子が「私はバカだから」と言い続けている間中、私は繰り返しA子をほめ続けた。

 根比べだったが、私の言葉を聞いて、A子の表情が少しずつ穏やかになっていくのが分かった。お決まりのセリフが少しずつ減り、2か月後には、ほとんど聞くことがなくなった。

 それでも、しばらくの間、A子は何か失敗すると、私の顔を見た。そして私がにっこり笑って見せると、安心したようにうなずき、「ごめんなさい」と自然に謝るようになった。

 2年生を修了するころには、いちいち私の顔を確かめることもなくなった。自分に自信を持てるようになったのか、失敗を恐れず、授業中に積極的に手を挙げて、発表をするまでになったのだ。(洋)



 筆者は、小学校の男性教諭です。

(2006年8月28日 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/hagukumu/kodomo/20060828us21.htm?from=os1

子供に対する記事ですが、対大人でも同じだと思います。
欠点を攻めるより、長所を褒める。忘れないようにしたい。

熟年夫婦

2006年08月25日 04時27分51秒 | Weblog
渡辺淳一「あとの祭り」2006.8.10より

定年後、突然、妻より離婚を言われないため、
1.こんなことはつまらない・時間の浪費だと思わず、まず話す。
2.一日一度は火事を手伝う。
3.月に一度は妻を食事や映画などに誘い出す。
4.ときどき妻を褒める。
  「おまえきれいだね」
  「いつもありがとう」
  と、それほど思ってなくても、すぐに言葉出るように口癖にする。

暮らしの中の宗教:/2 愛知県・西居院 不登校児を預かる 命懸けで守る住職

2006年08月25日 03時01分03秒 | Weblog
 愛知県岡崎市の中心部から車で15分。山沿いに建つ浄土宗の西居院(さいきょういん)で、全国から来た15人の小中高生が暮らしている。親元にいたころ、家出や自傷行為を繰り返したり、引きこもり、不登校といった“問題のある”子どもたちが、この寺の廣中邦充住職(55)と寝起きを共にし、立ち直っていくという。寺での生活を待つ子どもは全国で約990人。ここでの暮らしの何が子どもたちを変えるのだろうか。

 「ごはん、できたよー」。午後7時過ぎ、住職の妻、待子さん(56)の声で子どもたちが集まり、ジャージー姿の住職がビールを飲み始めた。勉強のこと、学校での出来事……それぞれが勝手に話し出す。「運動部の合宿所」に似た一コマ。試験前には徹夜で勉強する子もいる。

 廣中住職は「子どもが問題を起こすのは100%、親が悪い」と言い切る。子どもの成育歴を1年ずつさかのぼり、問題を起こした時の家庭の様子、環境の変化を詳しく聞き出し、子どもが問題を起こした原因を探る。

 「親が変わらなくてはならない」と言い、両親がいるのに、親がそろって相談に来ない時は預かることを断る。「親が中途半端な気持ちでは子は立ち直れない。子どもは十代になっても赤ちゃんの時と何も変わっていない。親は原点に返れ」と説く。一度、家庭を解体し再生させる必要があるのだ。

 ◇握手し「親子」に

 子どもと初めて会った時、廣中住職が必ずするのが握手。その瞬間から、子どもは「お寺の子」に、住職は「親」になる。

 中学時代、教師を殴るなど暴れたカズ君(17)=仮名=は昨年、高校に入学したが、しばらくして不登校になった。昨年11月から寺で暮らし、今はプレス工場で働き、通信制高校で学ぶ。「今までは中途半端だった。ここから逃げたって、もう他に行く所はない」と話す。

 「寺にいる間、子どものことは、ぼくが全責任を負う」。そう言う廣中住職は「門限を守る」「外泊しない」といった寺の決まりを子どもが破った時、容赦なく怒鳴りつける。暴走族が連れ出そうとすれば、体を張って追い払い、暴力団との関係を断ち切るために、組長に直談判する。子どもたちは、住職が命懸けで自分たちを守っていることを身に染みて感じており、徐々に自立し始める。

 中学生のころ、友人宅に泊まり続け、午後から登校するのが当たり前の生活になっていた、高校1年のアケミさん(15)=仮名=が初めて寺に来たのは2年前の夏。その年の冬に2カ月ほど寺で暮らし、今年4月からまたここで生活している。

 「両親も、おじさん(住職)と会ってから変わった。自分の意見を言わなかったお母さんは、意見を言うようになり、強くなった。お父さんは優しくなった」と言い、「夫婦げんかをしなくなった」と話す。母親(40)は「よく見ている」と驚き、「私も親のエゴがあった。以前は、子どもの気持ちを分かってやれなかった」としんみり話す。

 ◇寝食共に…無償の愛

 廣中住職は、親から食費などの費用は一切、受け取らない。看護師の待子さんの給料と、檀家(だんか)からの差し入れ、住職の講演料が、ここでの全生活費。「親」が「子」の食費などの面倒を見るのは、当たり前のことなのだ。

 塾経営者だった廣中住職が父親の跡を継いで西居院の住職になったのは90年。長男の高校のPTA会長となり、不登校や退学者の多さに驚き、そうした子どもたちの多くが一人で夕食を済ませていることを知った。「お寺で一緒にご飯を食べよう」と誘ったのをきっかけに、95年から、問題行動のある子どもを預かるようになった。

 「宗教者とはボランティアそのもの。死後の供養ではなく、生きるための手助けをするのが寺の役目。子どもたちを預かるのもその手助け。家庭の平和の構築のため、『坊主よ、目を覚ませ』と言いたい」。そう話す廣中住職の顔が「宗教者」の顔に変わった。【中村美奈子】=つづく

毎日新聞 2006年8月24日 東京朝刊

http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/katei/news/20060824ddm013100112000c.html

暮らしの中の宗教:/1 横浜市・善了寺 寺でデイサービス、「生老病死」と向き合う

2006年08月25日 03時00分20秒 | Weblog
 ◇離郷の老親、安らぐ場

 ◇住職がヘルパー資格取り庫裏を改修

 ゆったり流れる節に合わせ、明かりのともる金灯籠(かなとうろう)を頭に載せた踊り手が優雅に舞う--熊本県山鹿市の山鹿灯籠まつりは今年も、15、16日に行われた。「夜通し祭りとも言いましてね。いろんな神社の灯籠が一晩中ともるんです。懐かしいですねえ」。故郷を思い出したのか、横浜市戸塚区の浄土真宗本願寺派・善了寺で西山マツさん(91)=仮名=は、テーブルの上の灯籠に、念珠(数珠)を持つ手を合わせ、か細い声で話し始めた。

 善了寺が、介護保険を使って利用できる高齢者デイサービスセンター「還る家ともに」を始めたのは昨年4月。成田智信住職(38)はヘルパー2級の資格を取り、寝起きする庫裏の1階を改修してお年寄りが過ごす場所を整えた。成田住職の妻が所長を務め、定員は10人の小さな施設だ。西山さんも通所者の一人。

 7月上旬の昼過ぎ、住職の法話を聞くために本堂に集まった檀家に交じり、西山さんの姿があった。「一切善悪凡夫人(いっさいぜんまくぼんぶにん) 問信如来弘誓願(もんしんにょらいぐぜいがん)……」。認知症と診断され、要介護度3の西山さんだが、経文を指さしてもらいながら唱和した。

 熱心な檀家だった西山さんは、出身地の山鹿市では法話会にもよく通った。だが、40年ほど前に上京すると毎日が忙しく、寺に足を運ぶ余裕がなくなった。高齢となった今、「母に、またお寺参りをさせてやりたい」と同居する娘が善了寺を探した。

 仏教は「生老病死」の四つの苦悩から逃れられないと説き、成田住職は「寺はこの苦悩と向かい合う場。仏教の教えの中に、高齢化社会が抱える問題を解決する手立てが隠されている」と言う。

 地方に残した老親が病気になり、介護が必要になると、呼び寄せて同居する子ども世代も多い。だが、見知らぬ街で、お年寄りは知人もおらず、家に閉じこもりがちになる。こうしたお年寄りにとって、寺は懐かしい場所であり、安心できる所。かつて地域の人たちは特別な用事がなくても、寺に立ち寄ったという。西山さんのように元々熱心な檀家であれば、寺は、なおさら安らぎを与えてくれる場になる。

 ◇技術より「縁起」の介護

 ◇人とかかわり、意欲持ち生活できるように

 施設でお年寄りは、カラオケやちぎり絵をして過ごす。流しそうめん、花祭りなど、季節を感じさせる催しも楽しみの一つ。お年寄りたちの話題は生まれ故郷のことや、子どものころの話が中心だ。

 西山さんは部屋に置かれた仏壇に向かって、何かを思い出したように、1日に何度か合掌する。近くで、忙しく昼食の用意をするのは檀家の女性たち。元気なお年寄りは炊きあがったご飯を盛りつけ、後片づけを手伝う。住職の妻、ヘルパーらと、1日の中で一番にぎやかな時間を過ごす。

 「縁起」。「物事はすべてかかわりの中で成り立っている」ことを意味する仏教の教えで、「かかわりが豊かになることは悟りにつながる」という。成田住職は「人と人のかかわりを豊かにすることが大切。縁起と介護の考え方は同じ。介護で大事なのは入浴や食事の介助のテクニックではなく、お年寄りが、さまざまな人とかかわり、意欲を持って生活ができるようにすることです」と言う。

 昨年7月から通っている矢部トシさん(81)=仮名=は要介護度1。2年前に夫を亡くし、「まだ寂しい」と漏らす。心配したケアマネジャーに紹介されて通い始めた。「独りで、テレビを見ててもつまらない。歌が好きだから、みんなと一緒にカラオケをやるんだよ。ここにいると、体のあちこちが痛いのも忘れちゃう。すごく楽しい」と声を弾ませた。

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 仏教、キリスト教、イスラム教など世界にはさまざまな宗教があり、多くの人が救いを求め信仰している。日本社会も少子高齢化、ニート、ドメスティックバイオレンスといった問題を抱えるが、その解決策はなかなか見つからない。そして、伝統仏教の寺の住職も「寺はもっと社会と向き合い、身近な存在にならなければならない」と口にする。暮らしの中で宗教は、どのような役割を果たそうとしているのだろうか。各地の寺を訪ねた。【中村美奈子】=つづく

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 この企画へのご意見、ご感想は〒100-8051(住所不要)毎日新聞生活家庭部「暮らしの中の宗教」係へ。メールは表題を「暮らしの中の宗教」として、t.seikatsu@mbx.mainichi.co.jpにお願いします。

毎日新聞 2006年8月23日 東京朝刊

http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/katei/archive/news/2006/08/20060823ddm013100121000c.html

「笑顔が一番!」

2006年08月24日 05時08分15秒 | Weblog
さて、今回は好感を持たれる表情について書きます。好感が持たれる表情の一番は「笑顔」です。笑顔が出やすい人は、これは一種の武器ですから活用しましょう。あなたも相手から太陽のような笑顔でニッコリされたら、ついつい同じようにニッコリしちゃいますよね。笑顔は「明るい性格」を想像させるので、男女ともに好感度が高いです。お見合いや出会いに活用しましょう。

では、なぜ笑顔の好感度が高いのでしょうか?笑顔は「私はあなたに好印象を持っていますよ。あなたといるとリラックスできますよ。楽しくて嬉しいですよ。もちろん、敵意はないですよ」というメッセージを相手に与えます。さて、あなたが誰かに「好印象を持っています」と言われた時のことを思い出してみましょう。男性なら、友人から「おまえは良いヤツだ」と言われたこと。女性なら、親や親戚から「かわいい」「キレイ」と言われたこと。会社で上司から褒められたこと。色々あると思います。

相手から好印象だと伝えられた時を思い出すと、なぜか言われた相手のことも良い人に見えませんか? これは、好意の返戻が起こっているからなんです。表情の中で笑顔は好意があるというメッセージが一番強く伝わるので、相手からも好意の返戻が起こりやすいので、笑顔は武器になるのです。

好きな相手に笑顔で対応すると、相手からも笑顔が返ってきやすい。笑顔には、好意のメッセージがたくさん!
だから、あなたにも好意がたくさん戻ってきます。

ですから、笑顔が苦手な人は、毎朝、鏡の前で笑顔の練習をしましょう。好意がたくさん返ってくるのですから、練習するだけの価値があると私は考えています。まして、人間同士の情報伝達は、見えるもので55%の印象が決まってしまいます。笑顔が自然に出る人と笑顔が苦手な人と比べると、どちらが異性から好かれるか考えてみると、もう競争にならないですよ。絶対、笑顔の勝ち!!

笑顔の練習の要点は、まず自分の楽しかった体験を思い出します。考えつかなかったらお笑い番組を観たりしてから、鏡の前に移動します。唇の両端が上がっているのを確認し、目頭が下がっているのを確認します。必要なら眉毛や、顔の筋肉も調整します。時々、本人は感じの良い笑顔のつもりで、怖い顔に仕上がっている方がいますから、最初は鏡に映して練習しましょう。

そうして、他人に好印象を与える笑顔の練習を21日間すると、自然な笑顔が出やすい人に変身できます。しかも、笑顔は顔の筋肉を伝わりあなたの脳に「幸せな感覚」を作ってくれますから、あなたの性格も明るくなっていきますし、もっと健康に過ごせるようになります。そのうえ、好かれる確率がグンとアップするんですから、笑顔の効用って、すごいですね。

ジョギング中にキャー!警察副署長が痴漢を現行犯逮捕 埼玉

2006年08月23日 06時39分00秒 | Weblog
 21日午後9時20分ごろ、埼玉県上尾市の市道で、自転車の男がスーパーのパート従業員女性(45)の胸を追い抜きざまに触った。近くをジョギングしていた上尾署の吉田忠弘副署長(53)が女性の悲鳴を聞いて男を取り押さえ、県迷惑行為防止条例違反の現行犯で逮捕した。

 調べでは、男は同県上尾市本町、会社員、光増弥容疑者(40)。同容疑者は逃げようとしたが、吉田副署長に自転車を横からつかまれた。抵抗したが警察官だと告げられると、おとなしくなったという。

 吉田副署長は仕事後のジョギングが習慣で「管内の治安に貢献できてよかった」と話している。

(08/22 13:49)

http://www.sankei.co.jp/news/060822/sha068.htm

昔のお巡りさんって、こういうイメージだったよな~
久しぶりにいいニュースで、心休まるよ

2006/8/21-2006/8/27 かに座の空模様。

2006年08月23日 04時31分13秒 | 占い
どんなに遠い場所でも、貴方が足を踏み入れる場所なら
そこは既に貴方の庭です。
貴方が気に入った場所は
貴方の部屋と同じ意味を持っています。
蟹座にとって、世界は
「内側」と「外側」に分かれています。
行ったことのある、心やすい場所は「内側」で
まだ行ったことのない、あるいは、貴方が部外者として扱われる場所は
どんなに近くにあっても「外側」です。

今週、貴方は新しい行き先を発見するようです。
そして、そこにたどり着いたらおそらく
その場所が貴方の部屋や庭になることがわかると思います。
そこには貴方の好むものがあり
貴方の心を熱くさせるものがあり
貴方を肯定する言葉があり
貴方が愛することのできる誰かがいるはずです。

そこは遠い場所ではなく、貴方の庭になることがあらかじめ決められた場所です。
物理的な距離や障害などなんの関係もなく
貴方の住む家の中の、大事なあたらしい一つの部屋です。

http://www.st.sakura.ne.jp/~iyukari/week/060821cancer_w.html

物理的距離ね~
やっぱり、Aさんのことか?!

8月19日(土)~25日(金)のあなたの運勢

2006年08月23日 04時26分54秒 | 占い
 今、宇宙はあなたにとても親切です。これから宇宙の気前が悪くなるわけではありません。でも、今後はこれまでのような大盤振る舞いは望めないでしょう。ですから一般の人々と同じような人生を歩まなければなりません。これからは指差しただけで障害が消えうせることはないでしょう。願い事を叶えるためには努力しなければなりません。人と口喧嘩をしたら、最初のうちは相手が優勢になるかもしれません。

 ついては、今までの幸運と、今週もたらされる幸運に感謝してください。今週、あなたの願いがすべて叶うことはないかもしれません。それでもその幸運は標準を遥かに上回るはずです。

http://stars.metawire.com/japan/cancer.htm

確かに今まで、みんなに甘えていた。
それでもなんとか、回っていた。
今日から、自分の足で歩こう

否定しない&ほめる作戦

2006年08月18日 04時21分09秒 | Weblog
妻の元気 僕のやる気

 妻(登美子さん。今年3月、82歳で死去)の認知症を治してやるぞと意気込んだ僕は、すぐに行動に移しました。たとえば晴れた日に妻が「雨降ってきたから、洗濯物取り入れて」といい出すと、「そやなあ、今から取り入れてくるわな」と返してベランダへ。

 しばらくしてから戻って「ベランダ行ったら、雨やんどったわ」と言うと、妻は安心するのです。


 医師から言われた「目線を合わせて話す」というのは、認知症の人の話を頭ごなしに否定せずに会話をすることだと考えました。実際、妻は自分の言い分が通るとほっとした顔になり、徐々にぼけの出る回数が減りました。

 食事の取り方にも工夫しました。在宅介護を始めたころは寝たきりで、スプーンを持つこともできませんでしたが、朝食は車いすに座らせ、食堂で取るようにしました。

 おむつを替え、洗面を済ませた後、午前7時半ごろに食卓につかせます。そして、準備体操をさせました。

 二世帯同居している長男の妻が作って冷蔵庫に入れておいてくれるおかずを、僕が電子レンジで温めたり、皿に取り分けたりする間に、指先や手のひらでテーブルをたたかせるのです。妻にとっては適度な運動で、目が覚め「今から食事や」という自分への合図になるのではと考えたからです。

 練習すると1か月ほどでスプーンが持てるようになり、3か月後にははしを使えるようになりました。スプーンやはしが持ててもこぼすことが多く、食べさせてやった方が食事は早く済ませられます。しかし、食べさせてばかりだと、自分で食べる意志がなくなると思いました。

 妻は元々、食が細い方だったのですが、介護が必要になってからはさらに、食べなくなりました。うどん2、3本を口にしただけで口を閉じてしまうこともあり、「もっと食べんと、体がようならんぞ」としかっていました。

 しかし、「えらい、えらい。よう食べた」「今日はよう頑張ってるな」とほめたり、「おまえがいらんのやったら、わしがもらうわ」とか、「今日のは最高にうまいわ」とか言って、食べてみせたりするようにしました。

 ほめられたらうれしいし、そんなにおいしいのやったら食べないと損、と思わせる作戦です。床ずれも治り、妻が少しずつ元気になると、僕もさらにやる気がわきました。(元大阪府高槻市長)
(2006年8月17日 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/kaigo/note/20060817ik02.htm?from=os1

心の疲れ、乗馬が癒やす 優れた有酸素運動

2006年08月17日 04時51分42秒 | Weblog
 厚生労働省の疫学調査によると、約6割の人がストレスなどから疲労・倦怠(けんたい)感を自覚し、3人に1人が慢性的な疲労を訴えているという。そんななか、不登校やひきこもりにつながる恐れもある小児慢性疲労の患者らに乗馬を体験させたところ、精神的にも身体的にも改善が見られることが科学的に実証された。関西福祉科学大学の倉恒弘彦教授(内科学)は「成人の慢性疲労に対する代替療法としても、ホースセラピー(乗馬療法)は選択肢のひとつになりうる」と話している。(篠田丈晴)

 倉恒教授は、服部緑地乗馬センタースポーツ医学研究室(大阪府豊中市)などと合同で、慢性疲労などに対して、ホースセラピーがどんな効果を与えるのか科学的に検証する実験を継続的に行っている。

 研究チームでは、まず乗馬が有酸素運動であることに着目した。健康な成人男女11人を対象に、乗馬に伴う酸素消費量を調べたところ、安静時(いすに座った状態)に比べ、常歩騎乗(並足)は2.1倍、速歩騎乗は4.7倍だった。倉恒教授は「意外にも、ゆっくりと歩く程度の並足でもかなりの有酸素運動になっていた。バランスを取るために、太ももや背骨のまわりの筋肉がけっこう収縮を繰り返している」と説明する。

 継続的な有酸素運動は生活習慣病予防に効果があるだけでなく、脳内に「ノルアドレナリン」という神経伝達物質が活発に分泌され、不安や気分の落ち込みを取り除くことも期待できる。「馬に乗って揺られていると、あっという間に1時間ぐらい過ぎてしまう。乗馬は有酸素運動の持続という点でも優れている」



 不登校の高校生2人とひきこもり状態の成人3人には、5週間にわたる乗馬体験をしてもらった。その結果、表情が明るくなるなど精神的にも改善が見られ、自律神経系の評価でも交感神経系の緊張が和らいだ。

 倉恒教授は「交感神経の緊張が和らいだことも影響して、臨床心理士によると、5人とも以前より表情が明るくなり、他者との会話も弾むようになった。また、内分泌学的にも、不安や緊張、思考力、集中力に関連すると考えられる血清中のDHEASが上昇していた」と説明する。

 なぜ、乗馬がこれほどまでに精神面でよい影響を及ぼすのか。「いつもと視線の高さが違い、爽快(そうかい)感を味わうことができる。精神的にも肉体的にも弱っている人が、大きな馬にまたがって、自分の思いのままに動かすことができれば自信につながる。乗馬を通して話題も広がり、社会復帰のいいきっかけになりうる」



 倉恒教授は現在、大阪市立大学医学部疲労クリニカルセンターで慢性疲労の患者らを診察しているが、ホースセラピーを代替療法の選択肢のひとつとして勧めることもあるという。

 もちろん西洋医学的なアプローチで治療にあたるのが基本だが、疲労はさまざまな要因が複雑に絡み合って陥るもので、特効薬と呼ばれるようなものはない。

 「すべての人に乗馬がうまく効くとはかぎらない。人によっては、森林浴や温泉入浴、アロマセラピー、あるいは笑いが効果を発揮することもある。医師が管理しながら、こうした代替療法を施すことは有用」と、倉恒教授は話す。

 多くの人があこがれを持つ乗馬。疲れたとき、試しに乗ってみるのもいいかもしれない。

【2006/08/16 東京朝刊から】

(08/16 08:35)

http://www.sankei.co.jp/news/060816/bun028.htm

余録:「戦ひに果てしわが子も聴けよかし…

2006年08月16日 08時20分45秒 | Weblog
「戦ひに果てしわが子も聴けよかし-。かなしき詔旨くだし賜(た)ぶなり」。
玉音放送を聴いた釈迢空(しゃくちょうくう)(折口信夫)の歌である。「昭和万葉集」に収められた終戦の歌では、二上範子の
「三人(みたり)の子国に捧(ささ)げて哭(な)かざりし母とふ人の号泣を聞く」
も忘れられない

▲戦前のマルクス経済学者で弾圧を受けた河上肇の
「あなうれしとにもかくにも生きのびて戦(たたかひ)やめるけふの日にあふ」
は率直な心情を表したものだろう。
「玉音に泣き伏しゐしが時ありて児(こ)らは東京へ帰る日を問ふ」
は疎開先での永山嘉之の歌だ

▲敗戦を聞いた時の心情を日本人に尋ねた米調査団のデータがある。「後悔・悲嘆」が30%、「驚き・衝撃」23%、「安堵(あんど)感・幸福感」22%、「占領への危惧(きぐ)」13%、「幻滅・空虚感」13%、「恥ずかしさ」10%、「予期していた」4%、「陛下に申し訳ない」4%だ(重複回答あり)

▲人々がさまざまな思いで迎えた「その日」から61年の歳月が流れた。戦後の日本人は、この8月15日を内外の戦没者を追悼し、戦争の惨禍を振り返る祈りの日とした。そうすることで、人それぞれに異なる思いを国民的な鎮魂と平和の祈念へと穏やかに包み込んできたように思われる

▲なのに何ともざわざわと心波立つような落ち着かない終戦の日となってしまったのはどうしたことだろう。内外に及ぼす政治的波紋を承知のうえで、小泉純一郎首相は靖国神社参拝をほのめかし、その賛否をめぐって世論も二つに分裂しているのだ

▲61年を経て戦没者の追悼のあり方についてまだ論争を重ねなければならない日本社会である。だが人々のさまざまな思いを静かな国民的祈りへとつなぎ合わせる努力や度量を政治指導者が忘れてほしくない日もある。8月15日はそんな日だ。

http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/yoroku/news/20060815ddm001070010000c.html