「パンツ一丁で走り回っているかと思えば、クールでしびれる役柄を映画の中で演じ、公式の場所ではビシっとクールなオトコになれる」
ビートたけし氏ほど、人間的に「ふり幅の大きな人」は芸能界広しといえどいないのではないでしょうか?
「アホだなあ~(笑)」と思わすこともできるし「うう、泣けるぜ」とホロリとさせることもできる究極のエンターテイナー。
言わずと知れたことですが、「笑い」の世界でも一流、そして「映画」の世界でも成功者です。
今でもテレビのなかでちゃんと笑わせてくれる存在。かつてのスタイルは健在!
これを男女の恋がはじまる瞬間に例えるとどうでしょう?そこには「ふり幅」というキーワードが出てきます。
「ふり幅」が大きければ大きいほど、意外性があり、魅力が倍増して伝わります。
「すごい遊び人っぽくてクラブ行きまくっていると思ったら、実はすごい知的な面をもっていた」
「見た目が怖そうなのに、思いやりに非常に厚い人だった」
「”やさしそうだな”と思ったら、ものすごく行動的な一面を持っていた」
「いつもふざけているのかな?と思ったらものすごく真剣な面を発見して驚いた」
意外性の中にくっきりと「人間像」が浮かびあがってきます。
一方最近、女性はこんな男性の会話にがっかりしているようです。
「俺はどこどこに勤めていて、どんなプロジェクトをやっていて・・(続)」
もちろん条件はいいに決まっている。でも「ところであなたはどんな人?」っていうのがいつまでたっても読み取れないというんです。
会社に入ってからの業績の報告だけで、「どんな人間なのか」まったく印象に残らないというのです。
これは「ふり幅」をもたせることで、実は、解決することができます。
振り幅、小さくまとまっていませんか?
「学生時代はアホなこと普通にやっていたなあ」
最近こんな言葉、口癖になっていませんか?その「アホ」というのはあなたの重要な魅力の一つだったはずです。では、なぜやらなくなったのでしょう?個性を潰すことが大人になること、カッコよくなることだと思ったのでしょうか?
それは非常に残念なことです。実は自分の魅力を決定づけているものの1つが、自分の中の「極端さ」です。安定とか立場とか小奇麗さ、だけでは恋ははじまりません。
映画の世界で成功をしても、等身大の自分を表現しつづける魅力!
また、仕事はがんばるのが当たり前、規則を守りながらみんなでやるスポーツと一緒です。そして、がんばっていることをPRしたい気持ちも良く分かります。
でもそれはあくまで仕事の中の世界の説明ですね。どうでしょう?正直なところ「仕事のこと」しか、話せなくなっていませんか?他のことを話さないのではなく、話せなくなっているのでは?
あなたがかつて大きく振り子を振り切ったとき、そこには何がありましたか?人が驚いたり、感激したり、応援してくれたかつての「何か」です。今では思いもつかない「あの何か」です。
魅力的な自分に戻るのなら、その「何か」をまた復活してみることです。「秘境探検」「音楽活動」「トライアスロン」「パーティ主催」「お笑いライブ」「ダンス」なんでもいいのです。
自分自身の中に埋もれていることでいいんです。それにもう一度チャレンジしてみませんか?
そして、人との出会いのときに、そのときの話も「おもしろおかしく」「自分がドキドキ」しながら天真爛漫に語ることです。何をしているかよりも、その表情に女性は恋すると思いませんか?
この「振り子」の幅を大きくすることであなたの魅力は確実にUPします。
自分を笑えないオトコは小さく見られる
ビートたけし氏の魅力は完全に「自分を笑い飛ばし、それをエンターテイメントとして提供できる」ことです。駆け出しの若手さんがやるような格好も平気でします。あんなに大御所になっても、映画監督として尊敬される存在になってもです。
今なんとなく「ビジネスマン」という一つに枠におさまっている男性も、中を掘ってみるとさまざまです。
「自分を笑い飛ばせる人間」と「そうでない人間」では全然違うということです。それまでの人生に関係なくみんないっしょに仕事をしていますが、「自分を笑い飛ばせない人間」はいつもどこか心の中でビクビクしています。
また「路線が違うから」とか「立場が」とか理由をつけて、笑いの対象になることから逃げます。心が煮沸殺菌されていないので、いじられるとムキになって空気を止めます。
自分を笑いにされても動じない、それをネタにもっと楽しむ!そんなどっしりした男がモテル
イイ女性はそれを簡単に見分けます。自分を笑えないオトコはいい女にはモテません。無作法でも、モテルのは決まってこの「自分を笑い飛ばせるオトコ」です。
やりたい放題やっているのにモテル男はみんな必ずこの「太さ」を持ちえています。
今こそ、自分を笑い飛ばせる「太い」オトコになることが大事ではないでしょうか?
そのほうが、周りもハッピー、自分自身もおおらかにいられる、などの特典がついてきます。
さあ、まずは自分の「振り子」の振り切ったところに存在していた「何か」を探しましょう。早速昔のアルバムを引っ張り出して、本当の自分に会いにゆきましょう。
そして、心しなければいけないことをもう一つ。
「あなたが今どんな社会的立場を得ても、いつでもパンツ一丁で走り回るビートたけしのようになれること」です。
どんなときもNO REASONに心を打つのは、相手の目に等身大の自分が映ったときです。
それがオトコにもオンナにもモテる、そして「生きることを楽しむ」ことの近道でなのです。
http://allabout.co.jp/relationship/meeting/closeup/CU20050327A/?NLV=CN000010-199