酒井法子の事例が示す…「できちゃった婚」狙う戦略の危険性

2011年01月18日 10時07分51秒 | Weblog
【佐藤優のインテリジェンス人生相談】“外務省のラスプーチン”と呼ばれた諜報のプロが読者の悩みに答える!

■相談者 なつさん(ペンネーム)会社員30歳女性

 10年交際している恋人がいます。私も30歳になり、そろそろ結婚したいのですが、まったくプロポーズしてくれる気配がありません。数年前、彼に「一緒に暮らしたい」と言われたのですが、当時彼が無職だったこともあり、断ってしまいました。それが彼はショックだったようです。最近、勇気を出して自分から「結婚しない?」と言ってみたのですが、「今はそういう気になれない」と断られました。ではいつになればいいのかと聞いても明確な回答はありません。そんな彼にイライラしてしまい、恋人はそんな私にうんざりしているようです。このままだと結婚が遠のいてしまうのではないかと不安で仕方ありません。私は子供がぜひほしいので、早めに(1年以内くらいに)結婚したいのです。どうしたら彼と結婚できるのでしょうか?

■作家・元外務省主任分析官 佐藤優

 まず、10年も付き合っている恋人と、なぜ最近になって結婚したいと思うようになったかについてよく考えてみることです。30歳になって「このままじゃ結婚できなくなる」という焦りを何となく感じているならば、そういう不安感から結婚することはお勧めしません。恋愛と結婚の間には、目に見えない壁があります。タレントの酒井法子さんが自伝でこんなことを述べています。

 〈愛されたいという気持ちは、小さいころからずっと持っている。愛されたくて、相手が何を喜ぶのかと、いつも一生懸命に考えていた。アイドルやタレントとして突っ走ってこられたのも、自分が愛されたいと思っていたからだと思う。/わたし自身は恋愛が上手ではなかった。大人になってからも、恋の偏差値は中学生のまま。好きな人の前では、相変わらず緊張して自分らしさを出せない。いつも片思いだった。よく思われたくてぶりっ子して、疲れて終わってしまうことばかり。〉(『贖罪』145頁)

 酒井さんは「恋の偏差値」という言葉を使っていますが、偏差値とは他人との比較で自分がどのあたりにいるかを示す指標です。なつさんは結婚を偏差値のように周囲との関係で考えていませんか? それだから数年前、恋人から「一緒に暮らしたい」と言われたときに、「周囲と比べて、まだ特定の彼に縛られてしまうのは早い」と考えて断ってしまったのだと思います。

 結婚とは、一つの家庭を築き、共同で人生を歩んでいくことです。自分が愛されたいと思っているだけだと結婚生活は破綻します。この「愛されたい症候群」を克服することが、あなたにとって結婚の大前提になります。

 恋愛は、非対称的です。恋愛が成立するためには、双方の愛が必要になります。これに対して、関係が崩れる場合は片方だけが冷めてしまえば、それで終わりになります。もし、あなたが今付き合っている恋人と本気で結婚したいと考えているならば、まず恋人と同棲することを勧めます。一年くらい一緒に生活をしてみると、生活習慣や価値観、それにセックスの相性が合っているかどうかがわかります。結婚については、それから考えたほうがいいと思います。仮に相手が「一緒に住むのは嫌だ」と断った場合、結婚の可能性はなくなったということです。少なくとも今の恋人と、ときどきあって食事をしたりセックスをしたりすることはあっても、結婚相手にはならないと冷静に認識しておくことが必要です。そのうえで思い切って関係を断ってもいいですし(このほうが新しいパートナーと巡り合う可能性が高くなります)、あるいは今の恋人と結婚を前提としない「大人の関係」を続けるかは、あなたが決めればよいと思います。「できちゃった婚」を狙うという戦略もありますが、こういう結婚が破綻する危険をはらんでいることが酒井法子さんの事例が示しています。

▼今週の教訓 恋愛は非対称。「愛されたい」だけでは破綻する

▼今週の参考文献『贖罪』酒井法子 朝日新聞出版 タレント・酒井法子初の自叙伝。秘蔵写真とともに、のりピー誕生秘話から家族や仕事、有罪判決を受けた薬物事件のことまでを著者自らの言葉で綴った作品。2010年刊

■さとうまさる 60年生まれ。85年に外務省入省。在英、在ロシア連邦大使館、国際情報局分析第一課で活躍。02年に背任の容疑で逮捕。『インテリジェンス人生相談』個人・社会編(ともに扶桑社刊)が発売中

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110117-00000503-sspa-ent

速く歩く人ほど長生き…米医師が65歳以上調査

2011年01月11日 12時14分38秒 | Weblog
 【ワシントン=山田哲朗】歩くのが速い高齢者ほど長生きする傾向があるという研究結果を、米ピッツバーグ大学の医師らがまとめ、米医師会雑誌で発表した。

 研究チームは、65歳以上の男女計3万4485人の歩行速度を記録した過去のデータを解析。普通に歩いた時の速さは、平均で秒速0・92メートル(時速約3・3キロ・メートル)だったが、どの年齢でも同1メートル以上で歩く人は比較的長く生き、歩くのが速い人ほど余命が長かった。一方、同0・6メートル以下の人は早く亡くなることが多かった。

 速く歩くには強い心肺機能や筋力が必要で、歩行速度が健康度の目安になったと考えられる。現在、高齢者の余命を予測する良い指標はないため、研究チームは「歩行速度に注目すれば、高齢者の健康管理などに役立つ」と話している。

(2011年1月9日 読売新聞)

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=35252&from=yoltop