http://diamond.jp/articles/-/58023
9割の親がついやってしまう!子どもが「ひねくれて」しまうNG行動とは?
「素直な子に育ってほしい」。子どもに対して、多くの親がこのような思いを持っていると思います。しかし、親のちょっとしたひと言で、素直どころか、子どもはひねくれて育ってしまうのです。その原因と対策をお伝えします。
「ちゃかす子」と「素直な子」。
あなたの子どもはどちらですか?
毎年たくさんの子どもと接していると、何か言うとすぐに「ちゃかす子」と、いろいろなことに興味を示す「素直な子」という2種類に分かれることに気づきます。
言うまでもなく、勉強ができ、そして人間としてぐんぐん成長していくのは「素直な子」のほうです。
ところが、子ども社会の中で人気者になるのは、みんなを笑わせる「ちゃかす子」のほうです。とても悩ましい問題だと思います。
例えば算数の授業の中で、私が「中学へ行くと、整数でも小数でも分数でもない、まったく新しい『ルート』っていうのを使うんだよ」と言うと、何にでも興味を示す子は「それってどんな数字?」「どうやって使うの?」などの反応を示します。
一方、何でもちゃかしたいタイプの子は「それって入試に出るんですか?」「今、教わらなくてもいいんじゃないですか?」と少しふざけて言うことで、先生の揚げ足を取ろうとします。そして、そんなツッコミに周囲が笑う、という展開です。
○親のこんな行動が、子どもに悪影響を与える
いつの時代も、大人の揚げ足を取ったり、先生にツッコミを入れたりする子は、子ども社会で人気者になりやすいもの。しかし、これは良くない文化です。
だから私は、大人の揚げ足を取ったり、話をおかしな方向に持っていったりする発言については徹底的に注意し、厳しく叱ります。
逆に、純粋な興味、好奇心を示す子については「そうやって感じられるって、スゴイな」「センスあるな」「すばらしいね」とほめるようにしています。
この「ちゃかす文化」というのは、親の関わり方にも大きく影響されています。親というのは、本当に無意識のうちに、悪気なく子どもの言うことをちゃかしたり、否定的な反応をしてしまったりしているものです。
例えば子どもが「今日、こんなことを知った」「こんなことができた」と言ってきたときに、つい「そんなことも知らなかったの?」「誰でもできるんじゃないの?」「そんなこと知ってても、社会で役に立たないよ」と言ってしまうことがあるのです。
○「すごいね」「良かったね」と、ポジティブな反応を示してあげる
もちろん、そう言ってしまうお父さん、お母さんに悪気はないでしょう。日常的なやりとりとして、楽しく会話しているだけですし、子どもをちょっとからかうようなコミュニケーションによって、明るい雰囲気をつくっている家庭はたくさんあります。
それ自体を否定する気はもちろん私にもありません。ただ、せっかく子どもが「こんなことを知った」と言っているのに、それをちゃかす感じで反応してしまうと、同じような反応を子どもが取り始める、ということも親としては知っておいて欲しいのです。
子どもが「何かを学んだ」「何かができた」「がんばろう」と言っているなら、親としては「すごいね」「良かったね」「がんばってね」と素直に、ポジティブな反応を示してあげればいいのです。それで子どもが自信家になるくらいで、私はちょうどいいと思っています。
もし、子どもがちゃかす態度を示しているときは、「なんで? これってすごく面白いよ?」「こんなことに感動できるなんてすごいよ」と親が素直に感動したり、感心したりする態度を示してあげてください。
9割の親がついやってしまう!子どもが「ひねくれて」しまうNG行動とは?
「素直な子に育ってほしい」。子どもに対して、多くの親がこのような思いを持っていると思います。しかし、親のちょっとしたひと言で、素直どころか、子どもはひねくれて育ってしまうのです。その原因と対策をお伝えします。
「ちゃかす子」と「素直な子」。
あなたの子どもはどちらですか?
毎年たくさんの子どもと接していると、何か言うとすぐに「ちゃかす子」と、いろいろなことに興味を示す「素直な子」という2種類に分かれることに気づきます。
言うまでもなく、勉強ができ、そして人間としてぐんぐん成長していくのは「素直な子」のほうです。
ところが、子ども社会の中で人気者になるのは、みんなを笑わせる「ちゃかす子」のほうです。とても悩ましい問題だと思います。
例えば算数の授業の中で、私が「中学へ行くと、整数でも小数でも分数でもない、まったく新しい『ルート』っていうのを使うんだよ」と言うと、何にでも興味を示す子は「それってどんな数字?」「どうやって使うの?」などの反応を示します。
一方、何でもちゃかしたいタイプの子は「それって入試に出るんですか?」「今、教わらなくてもいいんじゃないですか?」と少しふざけて言うことで、先生の揚げ足を取ろうとします。そして、そんなツッコミに周囲が笑う、という展開です。
○親のこんな行動が、子どもに悪影響を与える
いつの時代も、大人の揚げ足を取ったり、先生にツッコミを入れたりする子は、子ども社会で人気者になりやすいもの。しかし、これは良くない文化です。
だから私は、大人の揚げ足を取ったり、話をおかしな方向に持っていったりする発言については徹底的に注意し、厳しく叱ります。
逆に、純粋な興味、好奇心を示す子については「そうやって感じられるって、スゴイな」「センスあるな」「すばらしいね」とほめるようにしています。
この「ちゃかす文化」というのは、親の関わり方にも大きく影響されています。親というのは、本当に無意識のうちに、悪気なく子どもの言うことをちゃかしたり、否定的な反応をしてしまったりしているものです。
例えば子どもが「今日、こんなことを知った」「こんなことができた」と言ってきたときに、つい「そんなことも知らなかったの?」「誰でもできるんじゃないの?」「そんなこと知ってても、社会で役に立たないよ」と言ってしまうことがあるのです。
○「すごいね」「良かったね」と、ポジティブな反応を示してあげる
もちろん、そう言ってしまうお父さん、お母さんに悪気はないでしょう。日常的なやりとりとして、楽しく会話しているだけですし、子どもをちょっとからかうようなコミュニケーションによって、明るい雰囲気をつくっている家庭はたくさんあります。
それ自体を否定する気はもちろん私にもありません。ただ、せっかく子どもが「こんなことを知った」と言っているのに、それをちゃかす感じで反応してしまうと、同じような反応を子どもが取り始める、ということも親としては知っておいて欲しいのです。
子どもが「何かを学んだ」「何かができた」「がんばろう」と言っているなら、親としては「すごいね」「良かったね」「がんばってね」と素直に、ポジティブな反応を示してあげればいいのです。それで子どもが自信家になるくらいで、私はちょうどいいと思っています。
もし、子どもがちゃかす態度を示しているときは、「なんで? これってすごく面白いよ?」「こんなことに感動できるなんてすごいよ」と親が素直に感動したり、感心したりする態度を示してあげてください。