9割の親がついやってしまう!子どもが「ひねくれて」しまうNG行動とは?

2015年03月31日 22時29分58秒 | 子育て
http://diamond.jp/articles/-/58023
9割の親がついやってしまう!子どもが「ひねくれて」しまうNG行動とは?

「素直な子に育ってほしい」。子どもに対して、多くの親がこのような思いを持っていると思います。しかし、親のちょっとしたひと言で、素直どころか、子どもはひねくれて育ってしまうのです。その原因と対策をお伝えします。

「ちゃかす子」と「素直な子」。
あなたの子どもはどちらですか?
 毎年たくさんの子どもと接していると、何か言うとすぐに「ちゃかす子」と、いろいろなことに興味を示す「素直な子」という2種類に分かれることに気づきます。

 言うまでもなく、勉強ができ、そして人間としてぐんぐん成長していくのは「素直な子」のほうです。

 ところが、子ども社会の中で人気者になるのは、みんなを笑わせる「ちゃかす子」のほうです。とても悩ましい問題だと思います。

 例えば算数の授業の中で、私が「中学へ行くと、整数でも小数でも分数でもない、まったく新しい『ルート』っていうのを使うんだよ」と言うと、何にでも興味を示す子は「それってどんな数字?」「どうやって使うの?」などの反応を示します。

 一方、何でもちゃかしたいタイプの子は「それって入試に出るんですか?」「今、教わらなくてもいいんじゃないですか?」と少しふざけて言うことで、先生の揚げ足を取ろうとします。そして、そんなツッコミに周囲が笑う、という展開です。


○親のこんな行動が、子どもに悪影響を与える

 いつの時代も、大人の揚げ足を取ったり、先生にツッコミを入れたりする子は、子ども社会で人気者になりやすいもの。しかし、これは良くない文化です。

 だから私は、大人の揚げ足を取ったり、話をおかしな方向に持っていったりする発言については徹底的に注意し、厳しく叱ります。

 逆に、純粋な興味、好奇心を示す子については「そうやって感じられるって、スゴイな」「センスあるな」「すばらしいね」とほめるようにしています。

 この「ちゃかす文化」というのは、親の関わり方にも大きく影響されています。親というのは、本当に無意識のうちに、悪気なく子どもの言うことをちゃかしたり、否定的な反応をしてしまったりしているものです。

 例えば子どもが「今日、こんなことを知った」「こんなことができた」と言ってきたときに、つい「そんなことも知らなかったの?」「誰でもできるんじゃないの?」「そんなこと知ってても、社会で役に立たないよ」と言ってしまうことがあるのです。



○「すごいね」「良かったね」と、ポジティブな反応を示してあげる

 もちろん、そう言ってしまうお父さん、お母さんに悪気はないでしょう。日常的なやりとりとして、楽しく会話しているだけですし、子どもをちょっとからかうようなコミュニケーションによって、明るい雰囲気をつくっている家庭はたくさんあります。

 それ自体を否定する気はもちろん私にもありません。ただ、せっかく子どもが「こんなことを知った」と言っているのに、それをちゃかす感じで反応してしまうと、同じような反応を子どもが取り始める、ということも親としては知っておいて欲しいのです。

 子どもが「何かを学んだ」「何かができた」「がんばろう」と言っているなら、親としては「すごいね」「良かったね」「がんばってね」と素直に、ポジティブな反応を示してあげればいいのです。それで子どもが自信家になるくらいで、私はちょうどいいと思っています。

 もし、子どもがちゃかす態度を示しているときは、「なんで? これってすごく面白いよ?」「こんなことに感動できるなんてすごいよ」と親が素直に感動したり、感心したりする態度を示してあげてください。


頭が良くなる!? 3分間パパ遊び

2014年10月04日 02時31分35秒 | 子育て
http://dual.nikkei.co.jp/article.aspx?id=2215

頭が良くなる!? 3分間パパ遊び
遊びには、紙とクレヨン、それに知恵があればいい!






 「忙しくて子どもと遊ぶ時間なんてない」と嘆くパパ。まじめすぎるんじゃないですか?何も、海や山や遊園地までいって1日中一緒に遊ぶ必要はないんです。公園に行く時間がなくたって、おうちの中で、しかも3分程度で、できる遊びはいっぱいあります。

 拙著『忙しいビジネスマンのための3分間育児』の中でも紹介している、「3分間でも楽しい!パパ遊びアイディア」を紹介しましょう。



○紙とクレヨンがあれば創造力は無限に広がる

 男性の場合、「お絵かきは苦手……」という人も多いでしょう。でも、大丈夫。何かを見たままに上手に描くばかりがお絵かきの楽しみ方ではありませんから。

 子どもはお絵かきが大好きですよね。でも、よくありがちなのが、「これ何描いたの?え? ゾウなの? ゾウならもっと鼻が長いでしょ、カラダが太ってるでしょ、こんな色していないでしょ」と、大人の常識にあてはめてダメ出しをしてしまうことです。そうすると子どもはとたんに描くことをやめてしまいます。もしくは大人が描くような、枠にはまった絵ばかりを描くようになってしまいます。

 子どもにとっては、下手でもいいから描いてみる、表現してみるということが大事です。子どもが何かを描いたときには、うまい下手ではなくて、表現しようとする意欲を存分に褒めてあげましょう。そうすれば臆せず自分を表現できる子に育つでしょう。

 絵だけでなく、作文で表現したり、ダンスなどの身体表現をしたりということも得意になるはずです。






○お絵かきクイズ


 動物なり、アニメのキャラクターなり、なんでもいいので、パパが絵を描きます。そして、「これな~んだ?」と言って、子どもに当てさせるのです。ジェスチャーゲームみたいな要領ですね。

 絵が上手なパパがやったらなんにも面白くないですけど、絵が下手なパパがやってこそ、盛り上がる遊びです。




○絵本づくり


 子どもに自由に絵を描かせて、何を描いたのかヒアリングします。

 公園でお友だちと遊んだという事実に基づいた話しかもしれませんし、お菓子の国みたいなファンタジーかもしれません。ヒアリングした話の内容を絵の脇に、文字で書いておきます。

 1日1枚の絵を描いてもらい、3分間でヒアリング。ある程度の枚数が貯まったら、ホチキスで製本します。これでオリジナル絵本のできあがりです!ホチキスで留めずに、そのまま紙芝居にしてもいいですね。

 物語を作るのが大好きな子どもになるでしょう。




○抽象画


 例えば飛行機。上手に描こうと思うと、大人でも難しいものです。機体に対して、翼の位置、角度など、意外と描けないものです。

 子どもならなおのこと。およそ飛行機には見えない代物を描くことになります。写実的とはいえません。

 一般にはより写実的に見えるように、飛行機の写真を見せてそれに似せるように描くことを指導しがちだと思いますが、子どもは必ずしも写実的に描きたいわけではありません。自分のイメージで、飛行機を表現したいだけです。

 「ネコを描いた」といいながら、どこが頭でどこがしっぽかもわからない絵を描くこともあるでしょう。それでもOK。それがその子のアタマの中にあるネコのイメージなのです。そう、抽象画だと思えばいいのです。

 パパも一緒になって抽象画を描いてみましょう。本能の赴くままに色を塗りたくって、「これはママ!」とか「これはスカイツリー!」とか、はちゃめちゃにやっちゃえばいいのです。

 そんなパパの姿を見て、「自由に表現していいんだ」とか「答えはひとつじゃないんだ」みたいなことを、子どもは学びます。





○言葉遊びで語彙を増やす

 紙も鉛筆もなくても、知恵さえあれば言葉遊びは可能です。場所も時間も選びません。それが言葉遊びの醍醐味です。

 言葉遊びなら電話でもできますよね。子どもが起きている間に帰宅することができなくても、電話でほんの数分間、言葉遊びをするだけで、子どもはパパの存在を近くに感じることができるはずです。それだけでもほんの少し、子どもを伸ばすことにつながります。

 言葉遊びは、手軽な反面、どうしてもワンパターン化してしまうことがあります。それでは子どもの語彙は増やせませんし、すぐに飽きてしまいます。いかに使う語彙を豊富にし、子どもを喜ばすことができるか、ネタを仕込むパパの努力が求められる遊びでもあります。



○早口言葉


 インターネットを調べればネタはいくらでも出てきます。楽しいだけでなく、滑舌がよくなる効果もあるとのこと。

 また、ある程度の文字数の文章を暗記しなければならないので、脳のメモリー機能を鍛えることにもなります。




○しりとり


 延々と終わらないのが、忙しいパパにとってはつらいところなのですが、動物縛りとか、アニメのキャラクター縛りとかにすると、格段に難しくなります。

 また、キッチンタイマーなどを使って、3分間で警報が鳴るように設定し、警報が鳴った時点でタイマーをもっていたほうが負けなどというルールを設定するのも盛り上がります。

 しりとりという定番の言葉遊びを、どうアレンジするか。そこにもパパのセンスが問われます。




○ダジャレ合戦


 パパと子どもでダジャレを言い合って、どちらが面白いか、ママに判定してもらうというのもいいでしょう。

 ダジャレのネタが尽きるまで、ダジャレを言い合う「ダジャレ・サドン・デス」もいいでしょう。

 子ども向けのダジャレ本をただ与えてもなかなか読んでもらえなかったりしますが、パパを打ち負かすというモチベーションを与えれば、ネタを仕入れたい一心で、熱心に読んでくれるはずです。そういうところから自分で本を読む習慣を身につけさせるのも一手でしょう。


 いつでもどこでも楽しい遊びを考えられるパパは、子どもからソンケーされるだけでなく、子どもの創造力や好奇心を伸ばしてあげることができます。

 「遊びのセンス自信ないなぁ」というパパにはいいお手本がいます。お子さんです。子どもがどうやって遊びを考えるのか、よく観察して、まねしてみてください。



おおた としまさ
育児・教育ジャーナリスト。「子どもが“パパ~!”っていつでも抱きついてくれる期間なんてほんの数年。今、子どもと一緒にいられなかったら一生後悔する」と株式会社リクルートを脱サラ。男性の育児・教育、子育て夫婦のパートナーシップ、無駄に叱らないしつけ方、中学受験をいい経験にする方法などについて、執筆・講演を行う。心理カウンセラーの資格、中学・高校の教員免許、小学校教員の経験もある。著書は『パパのトリセツ』、『忙しいビジネスマンのための3分間育児』、『子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?』、『中学受験という選択』など。著作一覧はこちら
【運営サイト】パパの悩み相談横丁

子どもの運動神経を伸ばす3分間遊び

2014年10月04日 02時30分24秒 | 子育て
http://dual.nikkei.co.jp/article.aspx?id=2214
子どもの運動神経を伸ばす3分間遊び
おうちの中でもできる!パパと子どもの体遊び

 「忙しくて子どもと遊ぶ時間なんてない」と嘆くパパ。まじめすぎるんじゃないですか? 何も、海や山や遊園地までいって1日中いっしょに遊ぶ必要はないんです。公園に行く時間がなくたって、おうちの中で、しかも3分程度で、できる遊びはいっぱいあります。

 拙著『忙しいビジネスマンのための3分間育児』の中でも紹介している、「3分間でも楽しい!パパ遊びアイディア」を紹介しましょう。



子どもの遊びは自分を鍛えるトレーニング

 まず前提のお話。子どもの遊び相手になることはパパの重要な役割のひとつです。食事の世話やおむつ換えなど、大変なばかりで子どもにも嫌がられることが多い育児に比べると、遊び相手というのは「おいしいとこどり」と思われてしまうことも多いのですが、それでも大切な育児です。

 食事の世話などの「お世話系育児」は、必ず誰かがしなければ子どもは生きていけません。一方、遊び相手なんていなくても、子どもは生きていけるような気がしますよね。でも実は、誰かが遊び相手をしてあげなければ子どもは心身共に健やかには育ちません。遊び相手のような育児は、教育的な意味合いが強い「能力開発系育児」といえると思います。

 子どもは遊びを通して学びます。体力を鍛えたいときは鬼ごっこや相撲など体力を使う遊びに夢中になります。言葉に興味をもつとしりとりやかるたなど、言葉遊びに熱心になります。







 自発的な遊びは子どもの「自主練習」です。子どもは自らが、今、伸ばすべき能力の伸ばし方を、本能的に知っています。親があれこれやらせるよりも、できるだけ子どもの自発的な遊びに付き合ってあげるのが、子どもの能力を最大限に引き出す秘訣であろうと考えられます。

 子どもの遊びが一見移り気に見えるのも、そこに理由があります。自発的な遊びを「自主練習」と呼ぶのなら、めまぐるしく変わる遊びは「サーキットトレーニング」です。あらゆる能力をまんべんなく鍛えようとしているために、常にいろんな遊びをしているのです。

 というわけで、今回はいつでもどこでも3分でできる体遊びを6種類紹介します。



○ゴミ箱バスケット




 これは前回の記事でも紹介した新聞紙を使った即席遊びのバリエーションです。

 いらなくなったチラシ紙などをボール状に丸めて、ゴミ箱めがけて投げるという単純な遊び。ママにはいきなり怒られそうですけど、これだって立派な運動。自分と対象物との距離感を測る能力を鍛えることにつながります。

 ゴミ箱の位置を変えてみたり、投げ入れるものを変えてみたりして、微妙な感覚を調整する能力を伸ばしましょう。





○新聞紙チャンバラ


 これも新聞紙ネタ。新聞紙を筒状に丸めて剣にしてチャンバラです。

 誰でも必ずやる、単純な遊びですけれど、意外と忘れがち。子どもが「退屈だよ?」と言っていたり、テレビゲームにばかり夢中になっているときに、手元にある新聞紙をくるりとまとめてポン!とやれば、リビングがチャンバラ道場に早変わりするでしょう。

 これもまた、ママには怒られると思いますけれど。

 相手の動きに反応し動作を切り替えたり、道具を上手に操ったりする能力を鍛えることにつながります。









○目隠し迷路


 タオルなどで目隠しをして、家の中を探検することで、暗闇の中で自分と物の位置を把握するのに似た空間認識能力が鍛えられます。

 リビングをスタート地点として、お風呂場まで行ってみるなどのミッションを設定するとより楽しく遊べます。

 勝手知ったる我が家でも、ソファにつまずいたり、ドアにぶつかったりするでしょう。危険のないように、そのあたりはパパが上手にカバーしてあげてください。







○パパ登り


 木登りの要領で、パパのカラダを登る遊びです。

 パパは、スクワットをするときのような姿勢で、グイッと腰を入れて立ちます。子どもは、パパのももにしがみついたり、腕につかまったりしながら、肩車の位置までよじ登れれば成功です。

 筋力やバランス感覚が鍛えられます。



○風船バレーボール



 風船を膨らませて、パパと子どもで、交互に落とさないようにバレーボールします。自分と対象物との距離感を測る能力や反応能力が鍛えられます。

 子どもは風船が大好きですよね。100円ショップで手軽に買えますから、忙しいパパとしては風船くらい買っておき、いつでもちょっとした時間に膨らませて遊んであげられるようにしておくといいですよね。いろいろ使えます。




○ジェスチャーゲーム


 パパと子どもで、順番に、何かを演じ、それが何なのかを当てるゲームです。

 子どもが演じるときは、子どもの表現力の訓練になります。

 パパが演じるときは、子どもの語彙を増やす訓練になります。

 道具は何も必要ないけれど、アタマもカラダも使う優れた遊びです。


 ほら、おもちゃなんてなくても、いくらでも遊びが考えられるでしょう。今回は体育会系の遊びを紹介しました。次回は文化系の即席お遊びを紹介します。

おおた としまさ
育児・教育ジャーナリスト。「子どもが“パパ~!”っていつでも抱きついてくれる期間なんてほんの数年。今、子どもと一緒にいられなかったら一生後悔する」と株式会社リクルートを脱サラ。男性の育児・教育、子育て夫婦のパートナーシップ、無駄に叱らないしつけ方、中学受験をいい経験にする方法などについて、執筆・講演を行う。心理カウンセラーの資格、中学・高校の教員免許、小学校教員の経験もある。著書は『パパのトリセツ』、『忙しいビジネスマンのための3分間育児』、『子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?』、『中学受験という選択』など。著作一覧はこちら
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[スキンシップが一番]わが子を瞬時に笑わせる方法

2014年10月04日 02時28分28秒 | 子育て
http://harasaka.com/blog/message/sinior-002/

[スキンシップが一番]わが子を瞬時に笑わせる方法
先日、ある地方へ親子講座に行ってきました。

1歳から5歳くらいまでの小さな子どもと、そのお父さんお母さん30組ほどが楽しく参加されました。
親子が仲良く一緒にいるというだけで、そこに何かほのぼのとした空気が流れ、とてもうれしい気持ちになります。

その講座の中で、突然私は、「では、お子さんを今から10秒以内で笑わせてくださーい。笑顔になるなら何をしてもいいですよ」と言ってみました。

すると、あるお母さんは「こちょこちょこちょ」と言いながら、子どもをくすぐりだしました。 あるお父さんは「ベロベロバー」と言って、変な顔をつくっています。

もちろんそれで笑う子どももいますが、突然くすぐられてかえって不機嫌になったり、お父さんの「へンな顔」を見ても、表情ひとつ変えない子どももいます。
子どもを笑わせるというのは案外難しいのです。

子どもを必ず、しかも瞬時に笑顔にする方法が、実は一つだけあります。 ひょいと抱っこしてやるのです。
それだけでいいのです。
子どもは好きな人に抱っこしてもらうと、必ず笑顔になるのです。

それを心得ているパパやママが、参加者の中に結構多くいたのはうれしいことでした。
子どもの脇を抱えて「たかいたかーい」をしたり、お姫さま抱っこをして揺らしたり、肩くるまをするパパもいたのです。
その子どもたちはもちろん満面の笑顔です。

子どもは、そういうスキンシップ的な遊びが大好きです。 うれしくて楽しくて仕方がないのです。 と同時に、実はそういうスキンシップ的な遊びは、その子どものことを心から好きな人しかしない、できない遊びです。 「ちょっと好き」なくらいでは、なかなかできないものなのです。

わが子に愛情を注がない親、注げない親は、見事なほど子どもにスキンシップ遊びをしていません。
抱っこどころか、手をつなぐことさえしないし、できないのです。

子どもも、そのことをよく分かっています。
手をつないでくれる、抱っこしてくれる、たかいたかいをしてくれるのは、自分が愛されていることあかの証し……だからうれしいのです。
だから笑顔になるのです。

もしも子どもと何をして遊んだらいいかわからないときは、とりあえずスキンシップ遊びをしてみてください。
「もう重いから」というならば、「せっせっせ」でもいいし、手をつなぐだけでもかまいません。
きっと、かわいい笑顔が見られますよ。

子供のいじめを学校が認めない。どうすべきか

2014年10月04日 02時22分03秒 | 子育て
http://president.jp/articles/-/13181
子供のいじめを学校が認めない。どうすべきか

○内申書に傷がつかぬ「出席停止処分」
今や、学校は伏魔殿である――。

万が一、わが子がいじめられている事実を知ったら、親は行動を起こす前に、まずはこの事実を頭に叩き込んだほうがいいだろう。現代の学校は、法の支配すら及ばない魔界になり果てている。

私は数年前、某都立高校のPTAから、悪質な暴力教師を解雇させることはできないかと相談を受けたことがある。話を聞いてみると、その教師の所業はすさまじいものだった。過去数年の間に、生徒11人に暴力を振るって骨折させたというのである。当たり前だが、学校の外なら間違いなく刑事事件である。

ところが、驚くべきことにこの11件の暴力事件は、一切、学校の外に漏れていない。なぜなら、暴力を振るわれたことを学校に訴え出た生徒のほうを、校長が次々と退学処分にしてしまったからである。生徒も父兄も口をつぐむしかなく、暴力教師はやりたい放題の日々を送っているという信じられない話であった。

なぜ、校長が問題教師を解雇しないのかといえば、労働組合が怖いからである。

現在、日教組の組織率は26.2%にまで低下している(2011年10月現在)が、それでも全国に約27万人もの組合員が存在している。また、日教組の関連団体も全国に数多くあり、すわ「教員解雇」となると、瞬時に支援組織が結成され、全国から支援団体が駆けつけて解雇撤回運動を展開する。教員が教員を守るパワーは圧倒的なのだ。現代の日本において、教員の雇用ほど堅固に守られているものはないのである。

つまり、問題教師を処分しようとすれば、学級崩壊ならぬ“学校崩壊”を招き、校長は管理責任を問われてしまう。だから、教師ではなく生徒のほうを退学させてしまうのである。

では、こんな伏魔殿の中でわが子がいじめられたら、いったいどうすればいいのだろうか。


はっきり言って、学校側にいじめの存在を認めさせるのは困難である。いじめ対策などいくらやっても評価されないから、教師の多くはいじめの撲滅に不熱心である。仮にいじめの存在を察知しても、自殺でもされない限り隠蔽するのが斯界の常識。校長や教育委員会も組合が怖いから、隠蔽工作に協力する。

だから、いくら学校側に対処を迫ったところで、「いじめなど存在しない」と追い返されるのが関の山である。彼らが考えているのは、ひたすら保身だけなのである。

そこで、私がお勧めしているのは、学校ではなく法務局の人権擁護委員に相談することである。「学校教育法に基づく出席停止処分」の手続きを手伝ってもらい、まずはいじめの現場から子供を引きはがす。中学生の場合、学校を長期間休ませることは高校進学に不利に働くが、この手続きを取れば内申書に傷がつくことはない。


次に、加害者を特定できたら、躊躇せずに刑事告訴をして警察に動いてもらう。ここは親の勇気次第である。傷害事件は親告罪ではないが、警察は証拠がなければ立件できないから、いじめの事実を摑んだ段階で子供にICレコーダーを持たせてその音声を文字に起こしたものを証拠として残すなどしておく。体に傷や痣が残っている場合は、医師から診断書をもらっておくべきだ。

肝心なのは、こうした手続きを迷わず一挙に実行することである。学校の世界は「手のひらを返す」世界でもある。形勢が逆転すれば、とたんにこちらに有利になる。

法務局や警察に駆け込むのは、抵抗があるかもしれない。しかし、現代のいじめは、放っておけば子供が殺されてしまう。もはや、学校を聖域視してはならない。それが、大津市の痛ましい事件で得られた最大の教訓だろう。

平塚エージェンシー所長 平塚俊樹
1968年生まれ。証拠調査士。不動産、メーカーのクレーム担当を経て2004年より企業・弁護士等を対象に危機管理コンサルティング。著書に『完全いじめ撃退マニュアル』『Lawより証拠』ほか。