仕事のデキる人がよく口にする「口癖」は

2014年02月24日 11時09分00秒 | Weblog
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【あるあるビジネス処方箋】仕事のデキる人がよく口にする「口癖」は(2014.01.07)
 会社員として成功する人、例えば、同世代の中で早いスピードで昇格したり、会社の経営者として一定の実績を残す人には、共通の「口癖」があるようだ。取材を通して、彼らと接すると、これに気がつく。彼らは、目の前の状況を否定することをせず、周囲の困難にぶつかる人をけなすこともなく、称えることができる。今回は、彼らの口癖で、特に印象に残っているものを5つ挙げたい。これらを機会あるごとに、口にしてみると、きっと仕事に役立つヒントが見つかるはずだ。

1.「すごいよね!」

 社員数2000人近くの大手学習塾の創業経営者が7年程前、取材で会った時、こう話していた。「成功するためには、敵を少なくしないといけない。そのためには、まず、相手を称えること。結果的に、それがいい形で跳ね返ってくることが多い。例えば、困った時にその人が助けてくれたりすることがあるから」。

 そして、このような一例を挙げた。「相手を否定すれば悪い形で返される。『そんなことは大したことがないね。誰でもできるはずさ』と言えば、当然、相手にしてみればおもしろいはずがない。どこかのタイミングで、仕返しをされることだってある。ビジネスでは味方を増やさないと、上手くいかない。『すごいよね……』『さすがだね……』などと言っていると、効果は早いうちに現われる」と。

 ここからは、私の捉え方である。相手を否定した場合、その仕返しははっきりわかる形で現われるとは限らない。むしろ、自分が知らないところで、身に覚えのないことを吹聴されたり、部署の中で孤立するよう仕掛けられたりすることのほうが多い。このようにならないためにも、機会あるごとに、相手を称える癖を身につけることは大切だ。

2.「ありがとうございます」

 大手や中堅企業のなどで、同世代の中でいち早く昇格する人の取材などをすると、言葉遣いが概ね丁寧で、挨拶やお礼などをタイミングよく伝える特徴があることに気づく。意外と当たり前のようだが、実はできていない人が多い。相手に感謝の意を伝えると、まずは自分の気持ちがよくなっていく。心を満たされたものにすると、上司や周囲、取引先、お客さんへの接し方も変わる。いい仕事をしようと思うなら、心や意識のあり方を変えることが最優先。仕事の結果は、その後からついてくる。

 職場で認められ、活躍する人は、必ずと言っていいほど、周囲と良好な関係を作っている。トラブルメーカーは、まずいないだろう。会社員は「組織人」である以上、良好な人間関係(=インフラ)がないと、スピード感をもって仕事を次々消化していくことはできないもの。インフラを作る上で、「ありがとうございます」といった感謝の言葉は、特に大切だ。多少、スキルがあったとしても、そういったインフラを築いていなければ、成功は長くは続かない。

3.「大丈夫ですよ」

 大企業の社長を務めた方(引退した方を含む)と接していて感じるのは、前向きな思考をお持ちの方が多く、特にその傾向が強い人が多いということ。そして、相手の意見や考えにも「大丈夫だよ」「何とかなるよ」と、肯定的な言葉で返す。成功している人は、相手の気持ちや感情を凹ませないことが多いのだ。

 仕事が上手くいっていない人は、常に相手を否定することから入る傾向がある。「そんことじゃ、できないよ」「君では無理だね」といったように。中には、こういう言葉を相手に浴びせることで、自らの不満を満たそうとする人もいるようだ。これは、自信のなさの表われかもしれない。これだと、職場で敵を作ることができたとしても、味方が作れない。つまり、インフラを築くことができないのだ。

 会社員たるもの、上司をはじめ、周囲から認められない限り、決して浮かばれることはない。いかに味方を作って、チームで生産性を上げて、業績を拡大するかを考えて行動するかを念頭に置かなければ、成功することは難しい。そのためにも、同じ部署などにいる周囲の人を励ます力が必要になる。

4.「●●●しようか」

 私が20代後半の頃、同世代の中でずば抜けて早く昇格していた上司(当時40歳前後)の口癖が、「●●●しようか」だった。その上司は部下に「こうしろ!」とは決して言わなかった。「●●●しようか」と呼びかけるのだ。ただし、部下と一緒にその仕事をするわけではなかった。部下の立場からすると、「●●●しろ!」と言われるより、「●●●しようか」と促されたほうが、はるかに気分よく、働くことができるだろう。

 上司からすると、命令することが大切なのではなく、いかにチームの業績を上げるかが大事なのだ。ならば、部下のモチベーションを上げていくことが重要になる。ちなみに、この上司は現在、社員数3500人の会社の役員をしている。

5.「よくなっていきますよ」

 ここ10年ほど、がんなどの病気で苦しんだり、過労死や自殺、震災で家族を亡くした人と取材で会う機会が多かった。そのような場では、タイミングを見計らって、「(いずれ、状況は)よくなっていきますよ」と、遺族らに言うようにしている。慰めではない。気休めでもない。こういう言葉をかけると、相手の心のあり方などが多少、よくなっていくように、接していて感じることが多いからだ。そして、何らかの形で協力してくれるようになる。これと同じようなことは、企業取材でもいえる。職場でも労働組合でも、その中で認められる人は、少々、苦しい状況であろうとも、「よくなっていきますよ」と周囲を励ますことができる。

 彼らが前抜きな言葉を使う目的は、自分自身の意識を高めることにある。意識を高めると、仕事への姿勢もよくなる。だからこそ、成功することができるのだ。いい「口癖」を発することで、意識や考え方、仕事や生きる姿勢が変わっていくものではないだろうか。

(文/吉田典史)


ジャーナリスト。主に経営・社会分野で記事や本を書く。著書に「封印された震災死」(世界文化社)、「震災死」「あの日、負け組社員になった…」(ダイヤモンド社)、「非正社員から正社員になる!」(光文社)など、多数。


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2 コメント

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時々 (えーみ。)
2014-02-27 23:41:38
時々のぞいてます。すごく共感できるし、為になるので、読んでます。これからも楽しみにしています。
ありがとうございます (Unknown)
2014-03-22 05:45:19
えーみ。さん
更新は遅いですが、これからも向上する亜tめに頑張ります。

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