頭が良くなる!? 3分間パパ遊び

2014年10月04日 02時31分35秒 | 子育て
http://dual.nikkei.co.jp/article.aspx?id=2215

頭が良くなる!? 3分間パパ遊び
遊びには、紙とクレヨン、それに知恵があればいい!






 「忙しくて子どもと遊ぶ時間なんてない」と嘆くパパ。まじめすぎるんじゃないですか?何も、海や山や遊園地までいって1日中一緒に遊ぶ必要はないんです。公園に行く時間がなくたって、おうちの中で、しかも3分程度で、できる遊びはいっぱいあります。

 拙著『忙しいビジネスマンのための3分間育児』の中でも紹介している、「3分間でも楽しい!パパ遊びアイディア」を紹介しましょう。



○紙とクレヨンがあれば創造力は無限に広がる

 男性の場合、「お絵かきは苦手……」という人も多いでしょう。でも、大丈夫。何かを見たままに上手に描くばかりがお絵かきの楽しみ方ではありませんから。

 子どもはお絵かきが大好きですよね。でも、よくありがちなのが、「これ何描いたの?え? ゾウなの? ゾウならもっと鼻が長いでしょ、カラダが太ってるでしょ、こんな色していないでしょ」と、大人の常識にあてはめてダメ出しをしてしまうことです。そうすると子どもはとたんに描くことをやめてしまいます。もしくは大人が描くような、枠にはまった絵ばかりを描くようになってしまいます。

 子どもにとっては、下手でもいいから描いてみる、表現してみるということが大事です。子どもが何かを描いたときには、うまい下手ではなくて、表現しようとする意欲を存分に褒めてあげましょう。そうすれば臆せず自分を表現できる子に育つでしょう。

 絵だけでなく、作文で表現したり、ダンスなどの身体表現をしたりということも得意になるはずです。






○お絵かきクイズ


 動物なり、アニメのキャラクターなり、なんでもいいので、パパが絵を描きます。そして、「これな~んだ?」と言って、子どもに当てさせるのです。ジェスチャーゲームみたいな要領ですね。

 絵が上手なパパがやったらなんにも面白くないですけど、絵が下手なパパがやってこそ、盛り上がる遊びです。




○絵本づくり


 子どもに自由に絵を描かせて、何を描いたのかヒアリングします。

 公園でお友だちと遊んだという事実に基づいた話しかもしれませんし、お菓子の国みたいなファンタジーかもしれません。ヒアリングした話の内容を絵の脇に、文字で書いておきます。

 1日1枚の絵を描いてもらい、3分間でヒアリング。ある程度の枚数が貯まったら、ホチキスで製本します。これでオリジナル絵本のできあがりです!ホチキスで留めずに、そのまま紙芝居にしてもいいですね。

 物語を作るのが大好きな子どもになるでしょう。




○抽象画


 例えば飛行機。上手に描こうと思うと、大人でも難しいものです。機体に対して、翼の位置、角度など、意外と描けないものです。

 子どもならなおのこと。およそ飛行機には見えない代物を描くことになります。写実的とはいえません。

 一般にはより写実的に見えるように、飛行機の写真を見せてそれに似せるように描くことを指導しがちだと思いますが、子どもは必ずしも写実的に描きたいわけではありません。自分のイメージで、飛行機を表現したいだけです。

 「ネコを描いた」といいながら、どこが頭でどこがしっぽかもわからない絵を描くこともあるでしょう。それでもOK。それがその子のアタマの中にあるネコのイメージなのです。そう、抽象画だと思えばいいのです。

 パパも一緒になって抽象画を描いてみましょう。本能の赴くままに色を塗りたくって、「これはママ!」とか「これはスカイツリー!」とか、はちゃめちゃにやっちゃえばいいのです。

 そんなパパの姿を見て、「自由に表現していいんだ」とか「答えはひとつじゃないんだ」みたいなことを、子どもは学びます。





○言葉遊びで語彙を増やす

 紙も鉛筆もなくても、知恵さえあれば言葉遊びは可能です。場所も時間も選びません。それが言葉遊びの醍醐味です。

 言葉遊びなら電話でもできますよね。子どもが起きている間に帰宅することができなくても、電話でほんの数分間、言葉遊びをするだけで、子どもはパパの存在を近くに感じることができるはずです。それだけでもほんの少し、子どもを伸ばすことにつながります。

 言葉遊びは、手軽な反面、どうしてもワンパターン化してしまうことがあります。それでは子どもの語彙は増やせませんし、すぐに飽きてしまいます。いかに使う語彙を豊富にし、子どもを喜ばすことができるか、ネタを仕込むパパの努力が求められる遊びでもあります。



○早口言葉


 インターネットを調べればネタはいくらでも出てきます。楽しいだけでなく、滑舌がよくなる効果もあるとのこと。

 また、ある程度の文字数の文章を暗記しなければならないので、脳のメモリー機能を鍛えることにもなります。




○しりとり


 延々と終わらないのが、忙しいパパにとってはつらいところなのですが、動物縛りとか、アニメのキャラクター縛りとかにすると、格段に難しくなります。

 また、キッチンタイマーなどを使って、3分間で警報が鳴るように設定し、警報が鳴った時点でタイマーをもっていたほうが負けなどというルールを設定するのも盛り上がります。

 しりとりという定番の言葉遊びを、どうアレンジするか。そこにもパパのセンスが問われます。




○ダジャレ合戦


 パパと子どもでダジャレを言い合って、どちらが面白いか、ママに判定してもらうというのもいいでしょう。

 ダジャレのネタが尽きるまで、ダジャレを言い合う「ダジャレ・サドン・デス」もいいでしょう。

 子ども向けのダジャレ本をただ与えてもなかなか読んでもらえなかったりしますが、パパを打ち負かすというモチベーションを与えれば、ネタを仕入れたい一心で、熱心に読んでくれるはずです。そういうところから自分で本を読む習慣を身につけさせるのも一手でしょう。


 いつでもどこでも楽しい遊びを考えられるパパは、子どもからソンケーされるだけでなく、子どもの創造力や好奇心を伸ばしてあげることができます。

 「遊びのセンス自信ないなぁ」というパパにはいいお手本がいます。お子さんです。子どもがどうやって遊びを考えるのか、よく観察して、まねしてみてください。



おおた としまさ
育児・教育ジャーナリスト。「子どもが“パパ~!”っていつでも抱きついてくれる期間なんてほんの数年。今、子どもと一緒にいられなかったら一生後悔する」と株式会社リクルートを脱サラ。男性の育児・教育、子育て夫婦のパートナーシップ、無駄に叱らないしつけ方、中学受験をいい経験にする方法などについて、執筆・講演を行う。心理カウンセラーの資格、中学・高校の教員免許、小学校教員の経験もある。著書は『パパのトリセツ』、『忙しいビジネスマンのための3分間育児』、『子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?』、『中学受験という選択』など。著作一覧はこちら
【運営サイト】パパの悩み相談横丁

子どもの運動神経を伸ばす3分間遊び

2014年10月04日 02時30分24秒 | 子育て
http://dual.nikkei.co.jp/article.aspx?id=2214
子どもの運動神経を伸ばす3分間遊び
おうちの中でもできる!パパと子どもの体遊び

 「忙しくて子どもと遊ぶ時間なんてない」と嘆くパパ。まじめすぎるんじゃないですか? 何も、海や山や遊園地までいって1日中いっしょに遊ぶ必要はないんです。公園に行く時間がなくたって、おうちの中で、しかも3分程度で、できる遊びはいっぱいあります。

 拙著『忙しいビジネスマンのための3分間育児』の中でも紹介している、「3分間でも楽しい!パパ遊びアイディア」を紹介しましょう。



子どもの遊びは自分を鍛えるトレーニング

 まず前提のお話。子どもの遊び相手になることはパパの重要な役割のひとつです。食事の世話やおむつ換えなど、大変なばかりで子どもにも嫌がられることが多い育児に比べると、遊び相手というのは「おいしいとこどり」と思われてしまうことも多いのですが、それでも大切な育児です。

 食事の世話などの「お世話系育児」は、必ず誰かがしなければ子どもは生きていけません。一方、遊び相手なんていなくても、子どもは生きていけるような気がしますよね。でも実は、誰かが遊び相手をしてあげなければ子どもは心身共に健やかには育ちません。遊び相手のような育児は、教育的な意味合いが強い「能力開発系育児」といえると思います。

 子どもは遊びを通して学びます。体力を鍛えたいときは鬼ごっこや相撲など体力を使う遊びに夢中になります。言葉に興味をもつとしりとりやかるたなど、言葉遊びに熱心になります。







 自発的な遊びは子どもの「自主練習」です。子どもは自らが、今、伸ばすべき能力の伸ばし方を、本能的に知っています。親があれこれやらせるよりも、できるだけ子どもの自発的な遊びに付き合ってあげるのが、子どもの能力を最大限に引き出す秘訣であろうと考えられます。

 子どもの遊びが一見移り気に見えるのも、そこに理由があります。自発的な遊びを「自主練習」と呼ぶのなら、めまぐるしく変わる遊びは「サーキットトレーニング」です。あらゆる能力をまんべんなく鍛えようとしているために、常にいろんな遊びをしているのです。

 というわけで、今回はいつでもどこでも3分でできる体遊びを6種類紹介します。



○ゴミ箱バスケット




 これは前回の記事でも紹介した新聞紙を使った即席遊びのバリエーションです。

 いらなくなったチラシ紙などをボール状に丸めて、ゴミ箱めがけて投げるという単純な遊び。ママにはいきなり怒られそうですけど、これだって立派な運動。自分と対象物との距離感を測る能力を鍛えることにつながります。

 ゴミ箱の位置を変えてみたり、投げ入れるものを変えてみたりして、微妙な感覚を調整する能力を伸ばしましょう。





○新聞紙チャンバラ


 これも新聞紙ネタ。新聞紙を筒状に丸めて剣にしてチャンバラです。

 誰でも必ずやる、単純な遊びですけれど、意外と忘れがち。子どもが「退屈だよ?」と言っていたり、テレビゲームにばかり夢中になっているときに、手元にある新聞紙をくるりとまとめてポン!とやれば、リビングがチャンバラ道場に早変わりするでしょう。

 これもまた、ママには怒られると思いますけれど。

 相手の動きに反応し動作を切り替えたり、道具を上手に操ったりする能力を鍛えることにつながります。









○目隠し迷路


 タオルなどで目隠しをして、家の中を探検することで、暗闇の中で自分と物の位置を把握するのに似た空間認識能力が鍛えられます。

 リビングをスタート地点として、お風呂場まで行ってみるなどのミッションを設定するとより楽しく遊べます。

 勝手知ったる我が家でも、ソファにつまずいたり、ドアにぶつかったりするでしょう。危険のないように、そのあたりはパパが上手にカバーしてあげてください。







○パパ登り


 木登りの要領で、パパのカラダを登る遊びです。

 パパは、スクワットをするときのような姿勢で、グイッと腰を入れて立ちます。子どもは、パパのももにしがみついたり、腕につかまったりしながら、肩車の位置までよじ登れれば成功です。

 筋力やバランス感覚が鍛えられます。



○風船バレーボール



 風船を膨らませて、パパと子どもで、交互に落とさないようにバレーボールします。自分と対象物との距離感を測る能力や反応能力が鍛えられます。

 子どもは風船が大好きですよね。100円ショップで手軽に買えますから、忙しいパパとしては風船くらい買っておき、いつでもちょっとした時間に膨らませて遊んであげられるようにしておくといいですよね。いろいろ使えます。




○ジェスチャーゲーム


 パパと子どもで、順番に、何かを演じ、それが何なのかを当てるゲームです。

 子どもが演じるときは、子どもの表現力の訓練になります。

 パパが演じるときは、子どもの語彙を増やす訓練になります。

 道具は何も必要ないけれど、アタマもカラダも使う優れた遊びです。


 ほら、おもちゃなんてなくても、いくらでも遊びが考えられるでしょう。今回は体育会系の遊びを紹介しました。次回は文化系の即席お遊びを紹介します。

おおた としまさ
育児・教育ジャーナリスト。「子どもが“パパ~!”っていつでも抱きついてくれる期間なんてほんの数年。今、子どもと一緒にいられなかったら一生後悔する」と株式会社リクルートを脱サラ。男性の育児・教育、子育て夫婦のパートナーシップ、無駄に叱らないしつけ方、中学受験をいい経験にする方法などについて、執筆・講演を行う。心理カウンセラーの資格、中学・高校の教員免許、小学校教員の経験もある。著書は『パパのトリセツ』、『忙しいビジネスマンのための3分間育児』、『子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?』、『中学受験という選択』など。著作一覧はこちら
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[スキンシップが一番]わが子を瞬時に笑わせる方法

2014年10月04日 02時28分28秒 | 子育て
http://harasaka.com/blog/message/sinior-002/

[スキンシップが一番]わが子を瞬時に笑わせる方法
先日、ある地方へ親子講座に行ってきました。

1歳から5歳くらいまでの小さな子どもと、そのお父さんお母さん30組ほどが楽しく参加されました。
親子が仲良く一緒にいるというだけで、そこに何かほのぼのとした空気が流れ、とてもうれしい気持ちになります。

その講座の中で、突然私は、「では、お子さんを今から10秒以内で笑わせてくださーい。笑顔になるなら何をしてもいいですよ」と言ってみました。

すると、あるお母さんは「こちょこちょこちょ」と言いながら、子どもをくすぐりだしました。 あるお父さんは「ベロベロバー」と言って、変な顔をつくっています。

もちろんそれで笑う子どももいますが、突然くすぐられてかえって不機嫌になったり、お父さんの「へンな顔」を見ても、表情ひとつ変えない子どももいます。
子どもを笑わせるというのは案外難しいのです。

子どもを必ず、しかも瞬時に笑顔にする方法が、実は一つだけあります。 ひょいと抱っこしてやるのです。
それだけでいいのです。
子どもは好きな人に抱っこしてもらうと、必ず笑顔になるのです。

それを心得ているパパやママが、参加者の中に結構多くいたのはうれしいことでした。
子どもの脇を抱えて「たかいたかーい」をしたり、お姫さま抱っこをして揺らしたり、肩くるまをするパパもいたのです。
その子どもたちはもちろん満面の笑顔です。

子どもは、そういうスキンシップ的な遊びが大好きです。 うれしくて楽しくて仕方がないのです。 と同時に、実はそういうスキンシップ的な遊びは、その子どものことを心から好きな人しかしない、できない遊びです。 「ちょっと好き」なくらいでは、なかなかできないものなのです。

わが子に愛情を注がない親、注げない親は、見事なほど子どもにスキンシップ遊びをしていません。
抱っこどころか、手をつなぐことさえしないし、できないのです。

子どもも、そのことをよく分かっています。
手をつないでくれる、抱っこしてくれる、たかいたかいをしてくれるのは、自分が愛されていることあかの証し……だからうれしいのです。
だから笑顔になるのです。

もしも子どもと何をして遊んだらいいかわからないときは、とりあえずスキンシップ遊びをしてみてください。
「もう重いから」というならば、「せっせっせ」でもいいし、手をつなぐだけでもかまいません。
きっと、かわいい笑顔が見られますよ。

★人生に革命が起きる100の言葉!ネットで100個集める事ができるか挑戦してみました!★

2014年10月04日 02時26分28秒 | Weblog
http://matome.naver.jp/odai/2140396034406363501

★人生に革命が起きる100の言葉!ネットで100個集める事ができるか挑戦してみました!★
・原作と順序不同!
・ネットからの引用につき、重複の場合コメントください!
・100個集集まるまで頑張ってみます!

1. 「世話好きな人は、単に優しい人なのではない。相手を自分に依存させ、自分が重要な人物であることを実感したいのだ」

さらなる高等戦術として、自分を責め自分を傷つけるという方法もある。自分を責めることで家族や周囲の人間を責めている。そして周囲からの謝罪や同情を手にする。人はあらゆる手を使い、自分が重要な人物であることを証明しようとする。


2.かまってほしい場合の4つの行動パターン
1.注目を集める:注意を引いたり、要求したりする。
2.力を示す:かんしゃくを起したり、怒りをぶつけたり、泣いたりする。
3.復讐:問題行動を起し、相手に不快感を与える。家事放棄や非行に走ったりする。
4.回避:あきらめて努力しなくなる。課題から逃れたり、自分の弱さや落ち込みや病気をひけらかす。

3.「悲しいから涙を流すのではない。相手を責め、同情や注目を引くために泣いているのだ」
感情が人を突き動かすのではなく、人は目的のために感情を使用する。


4.「カッときて自分を見失い怒鳴ったのではない。相手を支配するために、怒りという感情を創り出し利用したのだ」
人は無意識下の感情に突き動かされるという。この場合怒鳴ったのは無意識の怒りが原因であり、本人は悪くないという結論になる。アドラーの場合は、相手を操作し支配するための目的があって怒鳴ったと考える。


5. 「子供は感情でしか大人を支配できない。大人になってからも感情を使って人を動かそうとするのは、幼稚である」
感情だけがものごとを達成する唯一の方法ではない。大人になってからも泣いたり怒ったりという感情表現で人を動かそうとするのは、内面的に幼稚な人である。


6.「人はライフスタイル(=性格)を10歳くらいまでに、自分で決めて完成させる。そして、それを一生使い続けるのだ」


7.「幸福な人生を歩む人のライフスタイル(=性格)は、必ずコモンセンス(=共通感覚)と一致している。歪んだ私的論理に基づく性格では、幸せになることはできないだろう」
コモンセンスとは、組織や家庭などにとっても、共に受け入れられるような考え方。


8.『子供にとって家族は「世界そのもの」であり、親から愛されなければ生きていけない。そのための命がけの戦略が、そのまま性格の形成につながるのだ』


9. 「叱られたり、ほめられたりして育った人は、叱られたり、ほめられたりしないと行動しなくなる。そして、評価してくれない相手を、敵だと思うようになるのだ」
いまだにアメとムチで人を育てることが正しいと信じてる人が多くいる。それは明らかな間違いである。


10.『「よくできたね」とほめるのではない。「ありがとう、助かったよ」と感謝を伝えるのだ。感謝される喜びを体験すれば、自ら進んで貢献を繰り返すだろう』
ほめるのは上から目線。感謝は横から目線。新入社員が社長をほめることはない。


11.「判断に迷った時は、より大きな集団の利益を優先することだ。自分よりも仲間たち。仲間たちよりも社会全体。そうすれば判断を間違うことはないだろう」


12. 『行動に問題があるとしても、その背後にある動機や目的は、必ずや「善」である』
母親が出かけるとき、子供が一緒に行きたいという。しかし母親は「お姉ちゃんとお留守番しててね」という。子供はかんしゃくを起し、おもちゃを投げつけ、食器棚のガラスが割れてしまう。母親は子供を叱る。この子供の動機は「母親と一緒にいたい」というもの。この動機は悪ではなく善である。行動は問題であるが、動機は善だ。そんなとき私たちは、善に着目して相手を勇気づけることができる。「お母さんもほんとは一緒にいたいんだよ」と伝える。その後に間違った行動ではなく、他の方法を選択できる可能性について話し合う。


13.「すべての悩みは対人関係の課題である。仙人のような世捨て人でさえも、実は他人の目を気にしているのだ」


14.『人生には3つの課題がある。1つ目は「仕事の課題」。2つ目は「交友の課題」。3つ目は「愛の課題」である。そして後の方になるほど解決は難しくなる』
あらゆる人生の課題は、対人関係に集約され、それはわずか3つに分類される、とアドラーは言った。商談よりも、雑談や異性とのつきあいのほうがよほど難しい。


15.「愛の課題とは、異性とのつきあいや夫婦関係のことである。人生で一番困難な課題であるがゆえに、解決できれば深いやすらぎが訪れるだろう」


16.それが「あなたの課題」ならば、たとえ親に反対されても従う必要はない。自分の課題に足を踏み込ませてはいけないのだ。


17.「暗い」のではなく「優しい」のだ。「のろま」ではなく「ていねい」なのだ。「失敗ばかり」ではなく「たくさんのチャレンジをしている」のだ。


18.ほめてはいけない。ほめることは「あなたは私よりも下の存在だ」「どうせあなたにはできっこない」と相手に伝えることに等しいからだ


19.「信用」するのではなく「信頼」するのだ。「信頼」とは裏付けも担保もなく相手を信じること。裏切られる可能性があっても相手を信じるのである。


20.自分の不完全さを認め、受け容れなさい。相手の不完全さを認め、許しなさい。


21.苦しみから抜け出す方法はたった一つ。他の人を喜ばせることだ。「自分に何ができるか」を考え、それを実行すればよい。


22.仕事で敗北しませんでした。働かなかったからです。人間関係で失敗しませんでした。人の輪に入らなかったからです。彼の人生は完全で、そして最悪だった。


23.誰かが始めなくてはならない。見返りが一切なくても、誰も認めてくれなくても、「あなたから」始めるのだ。


24.「この子は言葉を覚えるのが遅いので・・・・・・」と母親が子どもの通訳を買って出る。すると子どもは、自分で話す必要がなくなり、本当に言葉が遅くなるだろう。


25.罰を与えるのではない。結末を体験させるのだ。子どもが食事の時間になっても帰ってこなければ、一切叱らずに食事を出さなければよい。


26.問題行動に注目すると人はその問題行動を繰り返す。叱ることは、悪い習慣を身につけさせる最高のトレーニングなのだ。


27.叱られたり、ほめられたりして育った人は、叱られたりほめられたりしないと行動をしなくなる。そして、評価してくれない相手を敵だと思うようになるのだ。


28.あなたのために他人がいるわけではない。「〇〇してくれない」という悩みは、自分のことしか考えていない何よりの証拠である


29.すべての悩みは対人関係の課題である。仙人のような世捨て人でさえも、実は他人の目を気にしているのだ。


30.自ら変わりたいと思い努力をすれば、ライフスタイル(性格)を変えることは十分に可能だ。性格は死ぬ1~2日前まで変えられる。


31.ライフスタイル(性格)とは人生の設計図であり、人生という舞台の脚本である。ライフスタイルが変われば、人生がガラリと変わるだろう。


32.人生が困難なのではない。あなたが人生を困難にしているのだ
「現在の人生を決めているのは「運命」や「過去」のトラウマではなく、自分自身の考えかたである、ということです。だからこそ、私たちは、いつでも決意さえすれば、自分の人生をシンプルにすることができるのです」


33.遺伝や育った環境は単なる「材料」でしかない
引っ込み思案になる、という方法を自らが選択した。
引っ込み思案になる以外にも、母と論争する自立心の強い性格になることもできた、クールな分析眼を持つ性格になることもできた、母を反面教師として優しく見守る性格になることもできた。


34.敗北を避けるために、時に人は自ら病気になる
「「病気でなければできたのに……」そう言い訳して安全地帯に逃げ込み、ラクをするのだ」


35.「変われない」のではない。「変わらない」という決断を自分でしているだけだ
「できない」を「しない」に変えることが人生が劇的に動き出す鍵である


36.相手を「支配」するために「怒り」という感情を創り出して利用したのだ。
怒りは無意識の感情ではない。認識して利用するのだ。


37.性格は死ぬ1~2日前まで変えられる
表層的な性格表現だけではなく、自らの中核にある「自己概念」「世界像」「自己理想」を明確にしていくのだ。
自分を知り、そして新しい自分をその上から上書きしていくことで、ライフスタイルは変化していくのだ。


38. 「よくできたね」とほめるのではない。「ありがとう、助かったよ」と感謝を伝えるのだ。
「ほめる」と「感謝する」は明らかに違う。
「感謝する」のは横目線だが、「ほめる」行為は上から目線である。


39.自分の不完全さを認め、受け容れなさい。相手の不完全さを認め、許しなさい


40.大切なことは「共感」することだ。
「大切なのは共感することだ。共感とは、相手の目で見、相手の耳で聞き、相手の心で感じることである」


41.陰口を言われても、嫌われても、あなたが気にすることはない。「相手があなたをどう感じるか」は相手の課題なのだから
「私たちが他人の感情や行動をコントロールすることはできません。できないことをしようとするから苦しいのです。相手の課題に踏み込まず、自分の課題に相手を踏み込ませなければいいのです」


42.人間は自分の人生を描く画家である。 あなたを作ったのはあなた。 これからの人生を決めるのもあなた。
現在の人生を決めているのは「運命」や「過去」のトラウマではなく自分自身の考え方であると思い、未来から今を見ることを習慣にするだけでよいのです。


43.人は過去に縛られているわけではない。あなたの描く未来があなたを規定しているのだ。過去の原因は「解説」になっても「解決」にはならないだろう。
素晴らしい未来を描いて、そこから今を規定することで人間は変われます。過去の原因をいくら突き詰めても、アクションがなければただの解説にしかならず、自分を評論家にするだけなのです。


44.健全な人は、相手を変えようとせず自分がかわる。不健全な人は、相手を操作し、変えようとする。
相手を変える労力を自分の成長に向ければよいのです。これに気付くだけでも、時間が有意義に使えますしストレスを感じなくなります。


45.「やる気がなくなった」のではない。 「やる気をなくす」という決断を自分でしただけだ。 「変われない」のではない。 「変わらない」という決断を自分でしているだけだ。
叱られた時にそれをどのように「認知」し「意味づける」かは、人それぞれです。腹が立つ、という人もいれば、悲しみ落ち込む、という人もいるでしょう。しかし、一方で「なにくそ!」と発憤する人もいれば、叱ってもらってありがたいと感謝する人もいるでしょう。


46.できない自分を責めている限り、永遠に幸せにはなれないだろう。今の自分を認める勇気を持つ者だけが、本当に強い人間になれるのだ。


47.自分だけでなく、仲間の利益を大切にすること。受け取るよりも多く、相手に与えること。幸福になる唯一の道である。
人生を変えるためには、自分プラス仲間の利益を大切にすることだとアドラーは説きます。人を通じて、私たちは多くの情報を得て、そこから日々決断をして未来を作り出しているのです。


48.刺激⇒反応 ではなく、刺激 ⇒ 認知(して意味づける)⇒ 反応。


49.あなたが出来ない理由は、環境を言い訳にして「努力から逃げている」から


50.人はあらゆる手を使って自分を重要人物だと思わせたい(世話を焼くことも、リストカットも)


51.人は「注目を集めたい」だめなら「力を示す」だめなら「復讐する」だめなら「回避する」


52.感情は「相手を操作・支配するため」と「自分自身を突き動かすため」に利用される。


53.「感情に支配される」のではなく、「背中押し」又は「ブレーキ」のために感情を利用すること


54.自分でやると失敗するかもしれないから誰かにやってほしい、と思う人は社会的に孤立する。


55.「相手」は誰で、「目的」は何か?を推測しながら相手を観察する。


56.「理性と感情」「意識と無意識」は対立しない。同じ目標に向かって補い合っている。


57.感情は性格から出てくる「排泄物」。「排泄物」は変えられないから、その前段階の「認知」を修正する。修正するにはその前段階の性格を変える。


58.性格は、どのように行動すればうまくいくか、という信念である。自分で決めたものである。


59「私は○○である」「世の中の人々は○○である」「私は○○であらねばならない」この3つが性格の根っこである。


60.性格を変える、とは、精神的な所有物を変えることではなく、その使用法を変える事である。


61.全ての悩みは対人関係の課題である。「自分はどのような人間でありたいか」と考える時、他人の目がある。
62.仕事の課題<交友の課題<愛の課題の順番で難しくなる(人生の課題)


63.結婚は「相手が間違っている」「相手を教育する」と思っていては失敗する。「相互に与えあう」平等な関係でないと失敗する。


64.子供は親の愛や関心を引くために戦略を実行している。それが性格となる。


65.0歳から10歳までの家族の、関係図、人間関係、雰囲気、共有された価値、がその人の性格を形作る。


66.相手の問題行動を直すには、共に信頼関係を築いてしばらく経ってから自分がどう考えるかを伝えること。


67.問題行動を叱ると、注目することになる。だから相手はやめない。だから正しい行動のみに注目する。


68.他人と比較しない。自信を失う。たとえわずかでも出来ていることを認めさらに増やすように要望する。


69.結末を体験させる。失敗させて学ばせる。自ら変わろうと決断させる。任せるから出来るようになる。


70.罰を与えるのではなく、結末を体験させ、気付かせる。


71.教育とは相手が一人で課題を解決できるようにすること。


72.人の育て方に迷った時は「この体験を通じて相手は何を学ぶだろうか?」と考える。


73.「居場所」を作る。他者へ貢献すると、他者から感謝され他者からお返しとして支援される。すると居場所ができる


74.誰かがはじめなてくてはならない。見返りがなくても認められなくても、あなたから始める。


75.人生における、あらゆる失敗の原因は自分のことしか考えていないことにある。


76.「他者は私を援助してくれる」「私は他者に貢献できる」「私には居場所がある」


77.居場所が無いと感じると病んだり溺れたりする。他者に貢献せよ。


78.シアワセは人間関係でしか感じられない。「勇気」と「共同体感覚」


79.仕事の課題は「顧客」交友の課題は「友人」、との「信頼と貢献」です。


80.強制を辞める。相手に自分で決めさせる。自分を信じ他人を信じ居場所を見つける。


81.苦しみから抜け出すには、「他の人を喜ばせる」。そして感謝の言葉をもらう。すると居場所が出来て、抜けだせる。


82.違う意見は当たり前。違うからこそ意味がある。違いを容認すると共同体感覚が向上して居場所が見つかる。

83.不完全でいい。だからこそ人間臭い。だからこそ愛らしい。


84.「自分は役立っている」と実感するのに他者評価は不要。自己満足で良い。


85.判断に迷ったらより大きな集団の利益を優先する。


86.困難(仕事、交友、愛)が来ても「相手を思い、優先」できるか。これを克服する力が「勇気」


87.他人の評価を気にする人は自分のことばかり考えている人。つまり勇気が無い人。


88.誰からもほめられず認められなくても自分が相手に貢献できていることそのものに満足すること


89.能力不足と相手の価値とは何の関係もない。価値を否定されたように感じさせると能力を上げようとするチャレンジに冷や水を浴びせることになる。


90.問題の原因究明はダメだし。「解決法」と「可能性」に集中するべき。


91.出来ている部分に着目して感謝する。


92.共感とは「相手の置かれている状況や考え方、意図、感情、関心などに関心をもつこと」


93.相手にyes・noの選択の余地がある問いかけにするだけで相手は「尊重されている」と思う。


94.「怒り」は「さみしさ」「悔しさ」「悲しさ」が先にあり、それが相手に理解してもらえないときに「怒る」


95.原因究明はせず、分析もせず、いきなり「こんなやり方はどうかな?」と提案する。


96.あらゆる人間関係のトラブル原因は他人の課題に土足で踏み込む、から。


97.自分の課題とは「その問題を放置した場合、不利益を被るのは誰か?」で考える。


98.自分と他者との「課題の分離」が出来るようになるとシアワセの第一歩である。

「幸福だから笑うのではない、笑うから幸福なのだ」

2014年10月04日 02時24分42秒 | Weblog
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140828-00004781-davinci-ent

「幸福だから笑うのではない、笑うから幸福なのだ」フランスの哲学者・アランによる、幸福についての93編の話
ダ・ヴィンチニュース 8月28日(木)5時50分配信

 アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』で、第5使徒「ラミエル」が放つ荷電粒子砲をシールドで受け止め、初号機と搭乗する碇シンジを守った零号機のパイロット、綾波レイ。シンジが使徒を撃破し、なんとかこの「ヤシマ作戦」には成功したものの、零号機は大破。「綾波!」と名前を呼び続けながら、シンジは零号機のエントリープラグを回収、呼びかけに応えたレイを見て安堵し、涙を流す。しかし泣くシンジを見て、感情というものが理解できないレイは「ごめんなさい。こういうときどんな顔をすればいいのかわからないの」と言う。それに対してシンジは「笑えばいいと思うよ」と微笑み、それを見たレイも笑みを浮かべる――それまでは無表情か、苦痛に顔を歪めるだけだったレイが、初めて笑顔を見せたシーンだ。この笑顔は、その後の2人の関係性が変化していく重要なポイントとなっている。

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 シンジはなぜあの場面で「笑えばいいと思うよ」と言ったのだろう? そのひとつの答えとなりそうなのが、フランスの哲学者アランが著した『幸福論』(アラン:著、村井章子:訳/日経BP)にある「幸福だから笑うのではない、笑うから幸福なのだ」という言葉だ。

 これは「友情には素晴らしい喜びがある」という書き出しで始まる「友情」と題された文章にある。「友にとって私の存在がほんのすこしでも本物の喜びになるのなら、その喜びを見て、今度は私が喜びを感じる」こととなり、お互いに「幸福は自分の中にあったのに放っておいたのだ、と」いうことに気づくのだという。また「きっかけということは、笑いだけに当てはまるのではない。自分の考えを知るには、言葉が必要である。たった一人でいたら、自分にはなれない。おろかなモラリストたちは、愛するとは自分を無にすることだと言うが、これはあまりに単純な考えだ。人は自分から離れようとするほど自分になり、自分が生きていることを強く感じるものである」とある。この作戦を通じてシンジはレイに、レイはシンジに「自分の中にあった幸福」を感じたのかもしれない。

 哲学書というと説明があまりに難解で、語句も独特な表現が使われているため、読んでみたけど結局何が言いたいのかよくわからない、なんてことがあるが、『幸福論』は93編のプロポ(断章)から成り、各プロポは見開きに収まるほどの短かさで、しかも平易な文章で書かれているので非常にわかりやすい。そして本書は新訳によって読みやすくなっており、装丁もビニールカバーに覆われるという昔の本のような感じがありながらも洗練され、非常に現代的な仕上がりとなっている。また各プロポには内容を端的に表す言葉とイラストがあり、ポップな印象も受ける。しかし約600ページ、厚さが4センチ弱と分厚い本なので、書店で見つけて怯む人もいるかもしれない。でもこの本は別に頭から順に読む必要はないと思う。思いついた時にパラパラとめくり、タイトルやイラストで気になったところを読めば、そこには何かしらのヒントや答えがあることだろう。

 最後のプロポ「幸福になるという誓い」には「悲観主義は気分に、楽観主義は意志による。気分任せにしていると、人間はだんだんに暗くなり、ついには苛立ち、怒り出す」とある。そしてアランは「そもそも上機嫌というものは存在しない。正確に言えば、機嫌というものはいつだって悪いものである。そう考えれば、幸福は意思と自制の賜物と言える。理性は機嫌にも意志にも奴隷のように従うだけだ」と指摘している。

 誰かの悪意に心が折れたり、腐ったり、いわれのない中傷にため息をついたら、本書を開いてみるといい。約100年前に書かれ、日本でも戦前から親しまれている本だが、少々病的な現代だからこそ染み渡ってくる言葉に満ちていると感じるだろう。

文=成田全(ナリタタモツ)

デキない人ほど眠る時間を削っている

2014年10月04日 02時23分12秒 | Weblog
http://president.jp/articles/-/12860
デキない人ほど眠る時間を削っている
脳科学が実証! グズ、ノロマが変わる【2】

仕事の効率を上げる答えは脳にある。

脳のポテンシャルに大きく関わるストレスや睡眠、運動などをどうコントロールするか。3人の脳科学者に聞いてみた。

○10時間眠れば効率が10%アップ

仕事をこなすために多くの人が睡眠時間を削っている。統計を見ても日本人の睡眠時間は年々短くなっている。

ところが、「長時間睡眠をとったほうが脳のポテンシャルが上がる」という興味深い実験結果がアメリカで発表された。スタンフォード大学睡眠障害臨床研究所のシェリー・マーが行った実験は次のようなものだ。

大学のバスケットボール選手に、無理にでも10時間眠るように指導し(これは通常の睡眠時間に比べ約110分長い)、2カ月間その効果の経過を観察した。すると、なんとダッシュのスピードがどんどん速くなり、最終的にフリースローの成功率は9%、スリーポイントシュートの成功率も9.2%アップしたというのだ。

もちろんトレーニングの積み重ねが重要なのはいうまでもないが、同じトレーニングをした場合でも睡眠時間を長くとったほうが、約10%もパフォーマンスがアップするという結果。睡眠は量より質ではなかったのか?

「睡眠の質が大事なことはもちろんですが、睡眠時間の長さは、どうやら質では補えない脳本来の潜在的な能力を引き出すようなのです。実験はスポーツマン対象でしたが、ビジネスマンにとっても長時間睡眠は仕事の生産性をアップする可能性があるのでは」と分析するのは内田直教授だ。

睡眠は、脳細胞が修復され、脳の活動に必要な脳内物質の再合成が行われる、脳の力の基礎固めの大事な時間。

記憶の固定化も眠っている間に行われるという。

記憶をするなら、寝る前の2~3時間がゴールデンタイム。この時間に資格や語学の勉強をするのは大正解。

単純記憶だけではない。アイデアが湧いてこないときには、「一度あきらめて寝てしまったほうがいい」というのが脳科学者たちの一致した意見。

「解くのにひらめきが必要な数列の問題の比較実験で、被験者を8時間起きている、7時間起きていて1時間寝る、1時間起きていて7時間睡眠をとる、の3グループに分けて問題を与え、8時間後に回答を求めたところ、一番成績がよかったのが7時間眠る組だったのです」(篠原菊紀教授)

寝ている間に脳が問題を解いてくれる。グリム童話の「小人と靴屋」みたいにうれしい生産性向上ではないか。澤口俊之教授も「寝る前に明日やることをメモする習慣をつけておけば、無意識に情報が整理され、斬新な企画や問題の解決方法がひらめくことが大いに期待できます」とアドバイスする。

調査によると40代の4割は6時間しか寝ていない。睡眠不足により脳の持っているポテンシャルを上手に引き出す機会を失っているとしたら、もったいない話だ。

内田 直 
1956年生まれ。滋賀医科大学卒業。早稲田大学スポーツ科学学術院教授、日本スポーツ精神医学会理事長。日暮里あべクリニック担当医。睡眠医療認定医師。


篠原菊紀 
1960年生まれ。東京大学卒業。諏訪東京理科大学共通教育センター教授。平易な解説でテレビ番組などでも活躍。著書に『勉強にハマる脳の作り方』ほか。


澤口俊之 
1959年生まれ。北海道大学卒業。京都大学霊長類研究所、北海道大学教授を経て、2006年人間性脳科学研究所所長。2011年から武蔵野学院大学教授兼任。

子供のいじめを学校が認めない。どうすべきか

2014年10月04日 02時22分03秒 | 子育て
http://president.jp/articles/-/13181
子供のいじめを学校が認めない。どうすべきか

○内申書に傷がつかぬ「出席停止処分」
今や、学校は伏魔殿である――。

万が一、わが子がいじめられている事実を知ったら、親は行動を起こす前に、まずはこの事実を頭に叩き込んだほうがいいだろう。現代の学校は、法の支配すら及ばない魔界になり果てている。

私は数年前、某都立高校のPTAから、悪質な暴力教師を解雇させることはできないかと相談を受けたことがある。話を聞いてみると、その教師の所業はすさまじいものだった。過去数年の間に、生徒11人に暴力を振るって骨折させたというのである。当たり前だが、学校の外なら間違いなく刑事事件である。

ところが、驚くべきことにこの11件の暴力事件は、一切、学校の外に漏れていない。なぜなら、暴力を振るわれたことを学校に訴え出た生徒のほうを、校長が次々と退学処分にしてしまったからである。生徒も父兄も口をつぐむしかなく、暴力教師はやりたい放題の日々を送っているという信じられない話であった。

なぜ、校長が問題教師を解雇しないのかといえば、労働組合が怖いからである。

現在、日教組の組織率は26.2%にまで低下している(2011年10月現在)が、それでも全国に約27万人もの組合員が存在している。また、日教組の関連団体も全国に数多くあり、すわ「教員解雇」となると、瞬時に支援組織が結成され、全国から支援団体が駆けつけて解雇撤回運動を展開する。教員が教員を守るパワーは圧倒的なのだ。現代の日本において、教員の雇用ほど堅固に守られているものはないのである。

つまり、問題教師を処分しようとすれば、学級崩壊ならぬ“学校崩壊”を招き、校長は管理責任を問われてしまう。だから、教師ではなく生徒のほうを退学させてしまうのである。

では、こんな伏魔殿の中でわが子がいじめられたら、いったいどうすればいいのだろうか。


はっきり言って、学校側にいじめの存在を認めさせるのは困難である。いじめ対策などいくらやっても評価されないから、教師の多くはいじめの撲滅に不熱心である。仮にいじめの存在を察知しても、自殺でもされない限り隠蔽するのが斯界の常識。校長や教育委員会も組合が怖いから、隠蔽工作に協力する。

だから、いくら学校側に対処を迫ったところで、「いじめなど存在しない」と追い返されるのが関の山である。彼らが考えているのは、ひたすら保身だけなのである。

そこで、私がお勧めしているのは、学校ではなく法務局の人権擁護委員に相談することである。「学校教育法に基づく出席停止処分」の手続きを手伝ってもらい、まずはいじめの現場から子供を引きはがす。中学生の場合、学校を長期間休ませることは高校進学に不利に働くが、この手続きを取れば内申書に傷がつくことはない。


次に、加害者を特定できたら、躊躇せずに刑事告訴をして警察に動いてもらう。ここは親の勇気次第である。傷害事件は親告罪ではないが、警察は証拠がなければ立件できないから、いじめの事実を摑んだ段階で子供にICレコーダーを持たせてその音声を文字に起こしたものを証拠として残すなどしておく。体に傷や痣が残っている場合は、医師から診断書をもらっておくべきだ。

肝心なのは、こうした手続きを迷わず一挙に実行することである。学校の世界は「手のひらを返す」世界でもある。形勢が逆転すれば、とたんにこちらに有利になる。

法務局や警察に駆け込むのは、抵抗があるかもしれない。しかし、現代のいじめは、放っておけば子供が殺されてしまう。もはや、学校を聖域視してはならない。それが、大津市の痛ましい事件で得られた最大の教訓だろう。

平塚エージェンシー所長 平塚俊樹
1968年生まれ。証拠調査士。不動産、メーカーのクレーム担当を経て2004年より企業・弁護士等を対象に危機管理コンサルティング。著書に『完全いじめ撃退マニュアル』『Lawより証拠』ほか。