「自己肯定感が低い人」がやってしまう言動4つ

2021年04月26日 15時00分25秒 | Weblog

4/25(日) 17:01配信
東洋経済オンライン

https://news.yahoo.co.jp/articles/881b85f74551ce9e41383ed747b2227461b67541?page=1

メンタルコーチングをした星稜高校野球部が甲子園決勝進出を果たし、女子スピードスケート髙木菜那選手は平昌五輪で2つの金メダル獲得するなど、メンタルコーチとしてビジネスとスポーツの両分野で実績を残してきた飯山晄朗氏。『勝者のゴールデンメンタル』の著者でもある同氏が、「自身がない」「メンタルが弱い」という自覚のある人がやってしまいがちな言動と対処法を解説します。



■結果がでなかった時の「言い訳」

 自信がない。メンタルが弱い。こういった自覚のある方の多くが、無意識に自信を下げる言葉を使っている可能性があります。例えば、「できればやりたいと思っています」「できるように努力したいと思います」といった言い方をよく口にしてはいないでしょうか。

 自分で口にしてみるとわかるのですが、この表現では前向きに物事を取り組むのは難しいでしょう。「できれば」という裏には「条件が整ったら……」、「努力したい」という裏には「努力はするが……」と、それぞれ結果が出なかった時の〝言い訳〟が隠れています。

 願望を口にすることを決して否定するわけではありませんが、脳にとっては「逃げ」の言葉になり、行動にプラスに働きません。そして、自分で言った目標を達成できないでいると、自信もどんどん下がっていく一方です。では、どのような言葉を使うようにすれば、自分の自信を取り戻すことができるのでしょうか。

 私はこれまで2万人以上の方と向き合い、脳科学と心理学に基づいたトレーニングによって、多くの方のメンタルを改善してきました。そして、その結果、オリンピックで金メダル獲得、甲子園で決勝進出など、さまざまな成果を残すことができています。長年のメンタルコーチングを通して学んだ大事なことは、普段の「言葉遣い」に気をつければ、やる気や自信は高まっていくということです。

 今回は、自信がない人が使ってしまっている口癖を4つのシチュエーション別にご紹介していきます。それを、どう言い換えればいいのか対処法もご紹介しています。オリンピックメダリストや一流経営者にもお教えしているメソッドです。自信をもてない方、意志が弱いという自覚がある方など、ぜひ普段から実践してみてください。

 ①「~したい」「~できればいいな」

 「できればやりたいと思っています」「できるように努力したいと思います」スポーツのメンタル教育の現場でも、企業の社員教育の現場でも、目標や取り組みに対して、このような表現で決意表明しているところがあります。

 この表現では自信を持って目標に向かうことは難しいでしょう。冒頭でもお話しした通り、「できれば」という裏には「条件が整ったら……」「努力したい」という裏には「努力はするが……」といった“言い訳”につながります。

 自信を持って、夢や目標に進むためには、「できる」と言い切る形で言うようにしましょう。実は、脳は「~する」という言い切りの言葉にだまされてしまい、そのことを勝手に実現しようとする性質があります。「できたらいい」は「できる」に。「努力したい」は「努力する」に。「~したい」と「~する」には言葉以上の差があるのです。

■欠点をプラスに転換させる

 ②「他人を気にしてしまう」と自分を卑下する

 他人の目を気にすることが悪いという風潮がありますが、誰しも多少は他人と自分を比較してしまうものではないでしょうか。その言葉自体は悪くありません。他人を気にする自分が悪いと悩んでいることをやめていただきたいのです。

 そこで、周りの人が気になるというマイナス面を、「だからこそ」という言葉を入れてプラスの側面を見つけてみましょう。例えば、「周りの人が気になってしまう。〝だからこそ〟落ち着いて周りが見えている」という捉え方もあります。「周りの状況がよく見える」「周りの状況の変化に敏感」というプラスの側面を見つけることができたわけです。
他には、「野球の選手としては小柄だ」ということに悩んでいる場合は、「だからこそ、俊敏さでアピールできる」

 「うちは中小企業だからな」とあきらめているような場合には、「だからこそ、さまざまな仕事を任せてもらえ、能力も身に付くよな」と言った具合にマイナスに見えることをプラスに転換する癖をつけられたらいいですね。

 実は、大きな成果を残せる人というのは、自分の欠点やコンプレックスだと感じていることをプラスに転換できる人なのです。失敗やミスが続くと、自分の欠点ばかりに意識が向き、自信が失われることがあります。しかし、先の例のように視点をマイナス面からプラス面に変えることによって、物事のプラスの側面に気づき、自信へとつながっていくのです。

 ③「どうせ…」「でも…」「だって…」

 自信がない人は無意識に「どうせ…」「でも…」「だって…」という言葉をよく使います。そして、言葉と一緒に、ため息をつく、眉間にシワを寄せるといった動作・表情をつくってしまいます。何度も繰り返すうちに定着してしまい、ため息をつくだけで脳は否定的な反応をするようになります。

 このようなマイナスの動作や表情はしないほうがいいのですが、反射的に出てしまうのはある程度仕方がないでしょう。ですから、マイナスの動作や表情をした後にそれを打ち消す動作をしてみます。

 効果的なのは「ナシ」と言って手で目の前を払いのける動作です。例えば、「どうせ無理だ」と思ったら(口にしたら)「ナシ」と言って手で目の前を払いのける。「だってできないから」と思ったら(口にしたら)「ナシ」と言って手で目の前を払いのける。そうして、いま集中すべきことに集中するという行動をとります。「はぁ~」とため息をついてしまったら、その後で笑顔で「今のナシ」といって顔の前で何かを払うような動作をします。

 マイナスな動作や表情をしてしまったら、すぐに消去すればいいのです。100回マイナス思考になったら、101回プラス思考にすればいいのです。脳は後を記憶しますので、とにかく最後はプラスで締めくくる。これを習慣にしてみましょう。

■緊張しがちな人ができる最も効果的な対策

 ④「よし、緊張をとこう」

 自信がない方は、大事な場面などで特に緊張してあがりやすい傾向があると思います。緊張などであがりの状態になってしまうと、まず呼吸が乱れやすくなります。いつもと違う場所、いつもと違う場面、いつもと違う雰囲気……。このようにいつもと違う状況になると緊張してあがりやすくなります。そして、「失敗してはいけない」「うまくやらないといけない」といった心理的プレッシャーが、緊張を膨張させて能力発揮を妨げてしまうわけですね。

では、緊張を味方につけて、本番で能力発揮するにはどうしたらいいでしょうか。実は緊張は「思考」ではうまくコントロールできません。緊張状態にある時に、「リラックスしよう」「冷静になろう」「落ち着こう」と思えば思うほどリラックスできなくなったという経験はありませんか?  リラックスをしようとして思考を変えようとしてもリラックスするのは難しいのです。

 最も短時間ででき、簡単な解決方法の1つが呼吸を通して自律神経にアプローチする方法です。呼吸は脈拍や体温などとは違い、自律神経を唯一意識的にコントロールできる方法です。息を吸うと緊張を高める交感神経が活性化され、息を吐くとリラックスする副交感神経が活性化されます。

 つまり、緊張が高まりあがり状態になっているときは無意識に息を吸ってしまっているのです。だから意識して息を吐いて副交感神経を優位にしていくことで落ち着きを取り戻すことができます。

 ただ息を吐けばいいかというとそうではなく、ゆっくりと長く息を吐くことで段々とリラックスできるようになってきます。緊張が高まったら、頭の中でどうにかしようとせず、これを意識しましょう。

 以上シンプルではありますが、厳選してご紹介させていただきました。

■「ダメ教育」が子どもを委縮させる

 近年、日本の学生は、アメリカや韓国、中国などと比較すると自己肯定感が低くなっているという調査結果もあるようです。なぜ自己肯定感が低くなっているのでしょうか。これは私の持論ですが、子どもの時から夢に対する教育を受けていないからだと思っています。

 日本は「短期目標」と「努力」、そして「反省」の文化があるので、長期的な視点、つまり夢やビジョンに関することを習わないで大人になっていきます。だから将来への不安も大きいのです。

 さらには「ダメ教育」と私は揶揄していますが、「あれをしちゃダメ」「これをやっちゃダメ」とダメなことばかりを記憶させる教育をしていらっしゃる親御さんや学校の先生の存在です。これにより「やってはいけないことをやらないでおけば大丈夫だ」と、子どもが挑戦しようとする意欲をなくしてしまいます。つまり〝やる気と自信〟が失われていくわけです。

 「いまの若い人たちは心が弱い」と言う人もいますが、脳のことがわかると、実は、心が弱いわけではなくこういった過去の記憶が邪魔しているだけなのです。過去の「できない」というデータを記憶してしまっているためにマイナス思考になってしまっているのです。

 今回の記事では、この過去の記憶にとらわれることなく、普段の意識することで「できる」という自信を形成するコツをお伝えしました。できるものから少しずつ、意識して実践してみてください。

飯山 晄朗 :メンタルコーチ、人財教育家

リンゴは脳機能を高める「知恵の実」だったことが判明

2021年04月08日 10時57分55秒 | Weblog
https://nazology.net/archives/83029

2021.02.14 SUNDAY


リンゴには人間の頭を良くする成分が入っているようです。

2月11日に『STEM CELL REPORTS』に掲載された論文によれば、リンゴに含まれる化合物には神経細胞を増加させ、アルツハイマー病の症状を改善する効果があるとのこと。

リンゴには、いったいどんな秘密が隠されているのでしょうか?


リンゴの効果を確かめるにあたって研究者たちが着目したのは、抗酸化作用・抗炎症作用・抗動脈硬化作用・脳血管症予防・抗腫瘍作用、降圧作用、高い血管弛緩作用など、人に有益な効果を多く持つ健康物質「ケルセチン」でした。

リンゴにおいてはケルセチンは皮の部分に多く含まれていることが知られています。

今回研究者たちはまず、リンゴから抽出したケルセチンと、同じくリンゴから抽出されたDHBA(ジヒドロキシ安息香酸)を、げっ歯類の脳から取り出した幹細胞に加えてみました。

結果、ケルセチンとDHBAの両方に新しいニューロンの生成を促し、細胞死を防ぐ効果がみられました。

この結果は、リンゴに含まれる健康物質が神経発生と呼ばれるプロセスに有意にプラスの効果を与えていることを示します。

ただし、この結果は生きている動物の体で起きたわけではありません。

培養した細胞で起きたことが生きている動物でも必ず起こるとは限らないのです。

そこで次に研究者たちは、リンゴから高濃度のケルセチンとDHBAを抽出し、マウスの口に、それぞれの物質を流し込みました。

結果、マウスの脳では幹細胞が増加し、より多くのニューロンが生成されていることが示されたのです。

またニューロンの生成量を測定した結果、適切な運動を行った時と同程度の増加量であることも示されました。

〇有用な成分が植物に多いのは植物の進化の結果ではなく、動物側の適応の結果だった

今回の研究により、リンゴに含まれるケルセチンとDHBAに脳細胞を増やす効果があることが示されました。

しかしどうして植物に含まれる化合物が、私たちの脳にとって多くの有益な成分を含んでいるのでしょうか?

その答えを研究者たちは、私たちの先祖が植物を食べながら進化した過程にあると考えています。

この理論では、私たちの先祖は長年にわたり植物と共にあったために、植物からカロリーだけを吸収する単純な形態から、植物に含まれる他の物質も、自らの健康向上に利用できるように進化したとされています。

この説が正しい場合、ジャンクフードばかりで植物を食べない生活は、見えない部分で大きな不利をかかえることになりそうです。

もし体に不調を感じるならば、植物を食べるという選択肢が、解決策になるかもしれませんね。

子どもを「いじめっ子」にしてしまう親の教育が明らかに

2021年04月08日 10時57分55秒 | Weblog
https://nazology.net/archives/86422

「つい冗談で」、子どもをからかっていませんか?

アメリカ、カナダ、スウェーデンの共同研究では、親の嘲笑・敵対・拒絶的な教育によって子どもの感情コントロールが機能不全に陥り、いじめの加害者になるリスクが急増することが判明しています。

しかも、そうした子どもたちは、加害者だけでなく被害者になるリスクも同様に高まるとのこと。

研究は、2019年5月24日付けで『Journal of Youth and Adolescence』に掲載されたものです。



〇「嘲笑的な教育」で感情がコントロール不全に

研究チームは、思春期の少年少女1409人を対象に、七年生から九年生(13歳〜15歳)の3年間にわたって追跡調査を行いました。

その結果、いじめの加害者や、同級生との不和を起こす生徒のほとんどが、子どもを頻繁に「からかう」など、冷笑的・敵対的な態度で接する親をもつことが分かりました。

しかも、その親の多くは、子どもが反発的・挑発的な態度を取っていないにもかかわらず、心身ともに攻撃的な態度を取っていたのです。

日々、親から批判や皮肉の言葉を受け続けた子どもたちは、感情的な機能不全に陥り、怒りのコントロールができなくなっていました。

感情コントロールの障害は、思春期のメンタルヘルスにとって実に危険なもので、ネガティブな感情の悪循環を招いてしまいます。

これが深刻化すると周囲への敵意が増長し、次第に攻撃性な態度を示すようになって、人をいじめることでしか発散できなくなるのです。

〇いじめの加害者にも被害者にもなりうる

特筆すべきは、このような子どもたちがいじめの「被害者」にもなってしまうことです。

調査結果によると、嘲笑的な親をもつ子どもの多くは、誰かをいじめていると同時にいじめられている状況にありました。

研究主任のブレット・ローゼン氏は「不適切な対人関係は親から子へと伝染し、学校内でのトラブルにつながります。いじめに関わる子どもたちの家庭に根ざす病理を特定することで、深刻な結果に陥るのを予防できるかもしれません」と指摘しました。

また同氏は「嘲笑的な教育は、一時的に無害に見えても、長期的に蓄積してしまうと、子どもの感情コントロール不全を引き起こす危険性があると理解してほしい」と話しています。


「つい冗談で」「笑わせようと思って」――。

人をからかうことは常に相手を傷つける危険性をはらんでいます。

特に子どもは感受性がとても強いです。

人を傷つける負のループに子どもたちを巻き込まないよう、大人は注意を払うべきでしょう。

この記事は、2019年7月10日の記事をリライトしたものです。