「超」勉強力

2021年06月12日 15時35分52秒 | 読書
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「超」勉強力
中野 信子/山口 真由【著】

〇学ぶ、知る、生き延びる―中野信子“思索編”
 人に使わわれる人生でいいのか 
  ・なぜなら、人生は有限だから
  ・自分はどんな戦略でこれから何十年も続く人生を生きていくべきかと繰り返し考えていた
  ・「好きなように生きたいけど、自分の力じゃ無理かも」とは多くの人が感じる不安

 多動力がないからできること
  ・自分の体が語り掛けてくることは、たいてい自分にとっての真実に近いもの
  ・勉強ができるようになることではなく、頑張ることが楽しくなってします
  ・努力そのものを楽しむという罠にはまってはならない

 学びは「己を知る」ことが9割
  ・自分にとって効果的な学びをするには、「己を知る」ことがとても大切
  ・「己を知る」ことが学びの9割をも左右する
  ・みんな自分のことをもっと知るべきだし、自分で自分を評価できることが大切
  ・「自分のできること」を探した

 「過去の自分」にだけ勝てばいい
  ・比較することでしか自分のことはわかりません
  ・己を知ろうとすることが自分の成長につながっていく
  ・「背伸びをすれば届くかもしれない」と思えるような憧れの人が身近にいるのが理想的

 「成果」を比べても意味はない
  ・使えるものは何でも使って「己を知る」
  ・知識を得ることはとても楽しいこと
  ・読書は、いわば椅子に座ったまま世界旅行をするようなもので、安上がりで無駄がなく、しかも亡くなった人からも豊かな知恵を得ることができます

  生きる延びること自体に価値がある
   ・「生きる延びること」こそが、生物の基本だと考えています
   ・「長く生きた」という事実こそが、実績
   ・ただ好きなことをやって生き残れるよう工夫すればいい
   ・生き延びること自体が、大いなる達成

 人は何歳からでも学べる
  ・学ぶことで損をすることはありません
  ・学びの気持ちが高まる時期があると思います。そして、そのときこそが「学びどき」
  ・純粋に学ぶことが楽しかったから、これまで学び続けてきました

 あなたは、仕事以外で会いたいと思われているか
  ・「話すといつも新しい発見があるな」「なんか元気が出るな」と相手に思わせる言葉や情報が提供できる人が、これからの時代に活躍できる人

 コミュニケーション力は国語力
  ・国語力が足りなければ、そもそも「考える」ことができない
  ・外国語を学ぶ人こそ、なにより日本語を同時に耕さなければならない
  ・コミュニケーション力とは国語力であり、言語の運用能力
  ・人の心を動かすのは、人柄ではなく、言語の運用能力

 美的感覚が生死を分かつ
  ・「ものをつくる」ということは人間の本源的な行為
  ・「美しい」という感覚を持っていた

 アートは自分のほんしつを探る手掛かり
  ・一見「無駄」なように見えるもののなかにこそ、人間が生き残ってきた秘密があり、自分の生き方や「あり方」を探っていく鍵がある
  ・アートに触れるということは、自分に与えられている生来の機能や、自分という人間の「本質」にどのような意味があるのかを考える、最良のきっかけにもなる
  ・言語で伝わらない概念を伝えたいときに、アートはとてもいいコミュニケーションツールになります

 「できないこと」に注目すると世界が広がる
  ・私たちには見えないものが世の中にはたくさんあるのだから、ちょっとしたら、いま見えているものも、本当の意味で見えていないかもしれない
  ・既存の考え方や価値観の土台を揺るがし、根本的に相対化させるもの。その装置こそがアート
  ・アートに触れる体験が多くの人に共有され、旧来の考え方が相対化されていけば、現在の社会における価値観もより幅を持ったものへと変わっていく

 生きるとは、苦しい状態を楽しむこと
  ・「苦しいな」と思ったら、それは生きている証拠
  ・苦しい状態を楽しむ
  ・知識を得て学ぶことは時空を超えた楽しい旅

〇前進はいつも勉強とともに―山口真由“思索編”

  子供ながらに学んだ真理
  ・限られた時間のなかで、ちゃんと自分の意志を決めなければ、次に進むことはできない
  凡才は「段取り力」で勝負する
  ・人より時間をかければいい
  ・「隙間時間」にフォーカスするようになった

 「なら、もっと勉強するしかないか」
  ・自分に与えられた24時間という時間を、最大限に活かしたい
  
 チャンスを活かさない手はない
  ・いまという時間や機会をできるだけ活かさなければ、与えられるものはどんどん手からこぼれ落ちてゆく

 勉強すれば、確実に前へ進んでいける
 ・勉強をとことんやろう
 ・「前へ進んでいる」という感覚が好きだった
 ・勉強をすると、確実に「前へ進んでいる」感覚が得ることができます

「知識編重」で出題者の意図を想像する
 ・ある程度の情報量があってはじめて、出題者の意図を想像できる
 ・「知識編重」で勉強を積み重ねた

 ストーリーを意識して苦手をクリアする
  ・小説を読み続けていると、自然とストーリーや文書の流れについての感覚を養うことができます

  ・教科書でも参考書でも、私はストーリーとして読んでます

  国語力があれば数学や物理にも対応できる
   ・「数学は国語だからね」
   ・試験勉強の王道は、自分の得意なスキルを活かすこと
   ・「国語力」はあらゆる勉強の土台となる力なので、これを磨くことが確実によい結果につながる

  自分の得意な土俵で戦う
   ・どんなに大変な状況でも自分なりの出口さえ見えていれば、ストレスばかりを溜めたくても済む
   ・どんなかたちであれ「何も考えていない人間ではない」ということを、しっかりアウトプットできればいいと考え方を変えた
   ・本当につらいのは、その仕事や、勉強事態ではない。それまで築いてきた自分のノウハウに疑問を抱き、出口を見失う
   ・自分の得意な土俵で戦う

  一生をかけて取り組むテーマを見つけよう
   ・勉強というものに対して、ある種の畏敬の念のような感情を持っている
   ・目の前の目標にとらわれ過ぎるものではなく、少し長い時間をかけてあるいは一生をかけて取り組もうと思える自分だけのテーマを見つける
   ・単なる役に立つ、立たない、を超えた、自分にとって本当に価値がある「勉強」になっていく
   ・勉強を積み重ねることで自分自身に向かって降りていきたい

〇脳がよろこぶ学びの技術―中野信子“実践編”
 
  「義務としての学び」と「よろこびとしての学び」
   ・学びとは、「義務」と「喜び」の二重構造になっています
   ・「義務としての学び」を積み重ねて、基礎的な力やスキルをある程度身につけなれば、いつまで経っても「喜びとしての学び」に到達できない

  人間とは、「新しい学び」を求める生き物
  ・脳科学の観点では、人間はそもそも「学ばないこと」がストレス
  ・自分で自分を「喜びとしての学び」に到達される力こそが、これからの社会を「生き延びて」いくうえで問われている
  自分で学び、自分のものにする力が必要
  ・どんな課題に対しても自分で学び、自分のもにすることができる力
  ・「知を知ること」と「知の運用」がある
  ・得た知識を活用し、自分で考え、自分のものにしていける力をお、いわば、「知能の骨格」のようなものをつくるべき

  記憶による長期増強
  ・学習すると、神経細胞(ニューロン)同士がシナプス(ニューロン間の接合部位)を介して連絡のやり取り(信号の伝達)をしますが、その連絡の取り合い方は長期間にわたって増強されていきます
  ・記憶の入り口が止まっても、これまで長期にわたって繰り返してきた記憶は簡単に失われない
  
「自分ごと」にすれば忘れにくい
  ・勉強する内容やテーマに対して、まるでその世界のなかに、入り込むイメージで覚えていた
  ・「自分ごと化」すること→エピソード記憶
  ・記憶には「長期記憶」と「短期記憶」があり、「エピソード記憶」は長期記憶
  ・長期記憶は、「陳述記憶」と、「非陳述記憶」に分かれますが、「陳述記憶」のなかに、「意味記憶」とこの「エピソード記憶」がある
  ・自分の身に実際に起こったことや、「自分ごと化」した記憶は、人はなかなか忘れないもの
  ・エピソード記憶は、いわば自分で「疑似体験」するようなイメージ
  ・本や教科書読むときはそこに書かれている人やものの気持ちなって、その世界に入り込みながら、読んでみる

  学んだことを頭の中で再構築する
  ・興味がないことは覚えられないし、もっと言えば、自分がつまらないと思うようなことを覚えても意味はありません
・大切なのは「喜びとしての学び」
・自分の「頭の中」で有機的に構築できるかどうか。頭の中で「エピソード記憶」化された事項が、有機的に結びついているかどうかがすべて

勉強する前に必ず「地図」を作る
・教科書を学校から受け取ったら、じゅぎょうを受ける前にすべて読むようにしていました
  ・勉強する前にまず「地図」をつくる
    ・勉強する前にその行程がある程度頭に入っていれば、行く先々で安心して確実に先に進むことができます。

  先に薄めのテキストを読み通して全体像をつかむ
  ・テキストの目次を見て、自分なりの大まかなロードマップのようなものを作ってみましょう。そうしていったん学ぶべき全容を把握したあとで知識を肉付していくと、勉強が進むごとに頭の中で知識が有機的に結びついていく
  先に地図をつくってしまえば、今学んでいる項目とほかの項目のつながりに気づいたら、学ぶ項目がばらばらになったりせずに、全体を一つのストーリーとして、とらえることができて理解が進んでいく
  ・「どの知識とどの知識がつながっていいるのか」「なにが重要でなにが余談なのか」を判断する目が養われることで、知識を有機的に理解することができ、かつ無駄な勉強をする必要もなくなる
  
  勉強を好きになるということ
  ・まず全体像を把握し、エピソード記憶をフル活用しながら、頭の中で、有機的に知識をつなげていくことを私はずっと楽しんできました
  ・勉強ができるようになりたければ、勉強を好きになることが最適解 

  習慣化よりも「好き」を追求する
  ・ついやってします、ようにするしかない
  ・好きで好きで仕方がないから
  ・「習慣化しよう」と頑張るよりも、自分の「好き」の秘密を探っていく方が早道
  ・勉強の中にはあなたの強い関心をひく領域もきっとあるはず
  
  考えることで知的空間の領土を増やす
  ・「学ぶ喜び」を感じているときは、自分の心の中に知的空間があり、その空間を広げていくようなイメージがあります
  ・拡大していた領土が遠くにある別の領土とつながっていることを発見すると、さらに楽しくなっていく
  ・教養の厚みというものは、まさに「知的空間の広さ」

  問いを立てる楽しさを知る  
  ・常に問いを立てる
  ・自分の立ち位置から見える景色と、みんなが見ているであろう景色を想像し重ね合わせていくと、そこにずれている部分がいくつか見つかり、それが新しい問いを生んでいく

  学びとは、入り込み、楽しみ、自分のものにする力
  ・「勉強できること」がすごいと思われているのであれば、それは知識の蓄積などではなく、「入り込み、自分のものにする力」が人より強いということ  
  ・好きこと物の上手なれ

〇反復と継続の極意―山口真由“実践編”
 
  勉強できる人は自分の勉強法を確立している
  ・「勉強できる人」は、自分にとって最適な方法を知っていて、それに従って(あるいはそれを信じて)進んでいる人
  ・まるで上り階段のように、途中に必ず「踊り場(停滞期)」がある
  ・「勉強できる人」は生まれつき才能に恵まれた人ではなく、自分が最も楽な方法で勉強できる人のこと
  
  「知っていることが8割」の状態を作る
  ・文章に意味さえあれば、どんな難解な文章も読めば必ず理解できる
  ・才能ではなく「回数」の問題
  ・すぐに理解できる人は、その分野の基礎となる背景知識を得るために膨大な読書を積み重ねてきた
  ・大人には十分な経験と意志の力があるので、より焦点を絞った勉強ができます
  ・「知っていることが8割、知らないことが2割」という基準でテキストなどを選んでいます
  ・問題集の答えを先に丸読みしてしまいましょう!教科書なら、理解できなくてもいいのでとにかくすべて読み通しましょう

  すべての勉強の基本は国語力にあり
  ・ここでの国語力は、インプットのための「読解力」と、アウトプットのための「表現力」を指します。とりあけ読解力は、すべての勉強における最重要要素
  ・国語力をあげるには、ていねいに読む

  得意分野は、読む、聞く、書く、話す、で分析する
  ・自分の得意分野を見極めるためには、わたしがよく使う方法を紹介します。それは読む、聞く、書く、話す、の4つの行動で、自分を分析する方法
  ・この4分野での評価でもはっきりしないときは、他人からの客観的な意見を聞くことで、自分でも思いもしなかった得意な一面を発見できることもある
 
30分の流し読みをさらさらと7回繰り返す
  ・理解しようとする前に、まず「知り合い」になることが必要
  ・知らないことは理解できない
  ・記憶は継続と反復で強化されるため、1冊の本を7回も通読すると、記憶の定着度はかなり高ります
  ・本の内容を「丸ごと写し取る」ように、頭に定着させる

  網羅性の高い1冊の基本書を選ぶ
  ・「読む」というアプローチは、「聞く」「話す」「書く」と比べて、情報のインプットが圧倒的に速い方法
  ・読む本を選ぶときに気を付けるポイントは、なにより「網羅性」
  ・自分に合った網羅性の高い基本書を1冊選ぶことが、「7回読み勉強法」をはじめるにあたって、とても大切な要素

  本の内容をもっとも理解しているのは著書
  ・重要な箇所はだいたい太文字やカラー文字になっていたり、説明も長めに書かれていたりする
  ・本というものは、そのまま、読み流していくだけで「重要」「まぁ重要」「参考情報」というように、自然と情報を判断できるように作られている

  頭の中に本の全体像を写し取る
  ・1回目
    文章を1行1行読むのではなくて、情報が集中している箇所、とくに「漢字」を拾っていくように流し読むイメージ

  ・2回目
    1回目で見出しなどは頭に入っている(定着しているという意味ではありません)ので、そのうえで2回目を読み流していくと、全体の構造やアウトラインがより頭に入ってきて、全体像をとらえられる

  ・3回目
     さらに流し読みを続けます。2回目で把握した全体構造やアウトラインがより明確になっていく

  読書においてもっとも大切な要旨をつかむ
  ・4回目
    頻出する「キーワード」や詳しく説明されている用語に注目しながら、自分なりに普通のスピードで読んでいきます。

  ・5回目
    4回目で注目したキーワードが「どのように説明されているか」、キーワード同士が「どのように関連しているか」に注目
    「要旨(論点は何か、どんな説があるかなと)」をつかむ作業が読書においてはとても重要なので、あえて4回目と5回目の2回に分けて行う

  答え合わせの感覚で要約しながら、読んでいく
  ・6回目
    おおまかな内容もわかっているところで、細部に目を向けていきます

  ・7回目
    答え合わせをするような感覚で読むといい
    
・1~3回目で全体像を感じ、4,5回目でキーワードを意識して要旨をつかみ、6,7回目で内容を要約する流れで1冊の本を読むのが、「7回読み勉強法」の根幹

・1冊の本の構造を感じ取りながら、かなり「能動的」な姿勢で読み込んでいく
・回数を重ねるごとに少しずつアプローチを深めて内容に親しんでいくので、自然と深い理解へと変化してく

英語は「黒いドット」の集中部分と「否定語」を意識
・英語では、「黒いドット」が集中している部分を意識すると、流し読みに重要度のメリハリやリズムができ、「認知」から「理解」へ至ることができるのを発見
・英語の場合は、主語の後の動詞の前後にある「否定語」に注目
  具体的にはdon’t, didn’t

天才では人は努力型になるしかない
・どんなアプローチをとったとしても、努力や勉強に「楽な近道」はない
・時間をかけて、努力し続けた人が、最終的に伸びていく
・私にとって努力とは、あるなにかを「反復」し「継続」すること
・天才ではない人が成功をつかむためには、努力するしか手段はありません。
  ・逆に言えば、ほとんどの人に成功への道は開けている

  努力し続ければ、いまの自分ではない「何者か」になれる
  ・自分の限界を決めるのは自分

  小さな疑問を知ることで新しい自分へと近づこう
  ・学びに積極的な体質になるには、ふだんから、「小さな疑問」を放っておかないこと
  ・新しい自分へと変化する
  ・努力と勉強が本来持つ力とは、まさに不安や恐怖を乗り越えて、「前を向く力」を与えてくれる


アメリカ連邦捜査局FBIによって開発された「行動変容階段モデル」

2021年06月03日 10時59分07秒 | Weblog
https://president.jp/articles/-/46548?page=4
野党はFBIの科学的な会話手法を学んだほういい

一方で、アメリカ連邦捜査局FBIによって開発された「行動変容階段モデル」による、人質解放に向けたステップは以下のとおりだ。
①アクティブ・リスニング
相手の話を聞き、しっかりと聞いているということを相手に理解してもらう。
②共感
相手の素性や気持ちを理解する。
③相互信頼
相手から信頼を得る。
④影響
自分が相手に望む行動を薦める。
⑤行動変容
相手が行動を変える。