べきこと。
日々、積み重ねていくべきこと。
しなければならないこと。
だれかのために、することに決まっていること。
そんなことを一般に、義務とか責任とか呼び習わします。
義務や責任は、だれにでもあるとされます。
子供にはない、という社会もありますし
幼い頃から子供に義務を背負わせてしまう社会もあります。
誰にでも「仕事」はあります。
「子供は遊んで眠るのが仕事」
という言い方もあります。
やるべきこと、しなければならないこと。
それを大雑把に「仕事」と呼びます。
報酬が発生することだけが「仕事」ではありません。
誰かが誰かのために、直接的でも間接的でもやっていることが「仕事」です。
子供が育つことは、
親にとっては大きな喜びと生き甲斐です。
親から見ると、子供が親のために大きくなってくれているように思えるのかもしれません。
だからこそ
「子供は遊んで眠るのが仕事」
となるわけです。
誰かのためにできること、誰かの生活や命、喜びに対して作用すること。
これが「仕事」です。
「仕事」には
その受取手から命令されて、束縛としてやるものと
そうではなく、自ら望んで創り出し成し遂げるものとがあります。
2007年の蟹座のテーマは、この「仕事」なのですが
かならず後者でなければならないと思います。
他人に強制され、あるいは世間体を気にし、
常識的にはこうだろうという判断で選ぶ「仕事」には
ほとんどおもしろみもなければ
誰かのためになる度合いも、薄いだろうと思います。
もっと難しいのは
「誰かの期待に応えたい」
という思いです。
親の期待、先生の期待、上司の期待。
人は周囲に様々な「期待する人」を抱えています。
蟹座は特に「ありがとう!」といわれるのに弱い星座です。
人の望みを叶えてあげて喜ばせ、必要とされることが好きなのです。
ですから、
「親の期待に応えたい」がイコール「やりたいこと」にすりかわり、
実に素直にその目標を目指して突き進んだりするのですが
そういう場合
あるところまできて、はたと気がつきます。
「ほんとにこれがやりたかったのかな」と。
ここから後戻りするのは
とても困難です。
新たな努力の難しさもさることながら
人間にとって、
いままでやってきたこと、過去の自分、を否定することは
なによりも苦しく辛いことだからです。
間違った道を歩いてきたことを認め、軌道修正できる強さを持った人は
ほんとうにわずかです。
でも。
もし貴方がいままで間違った道を無意識に選んでしまっていたなら
今年、軌道修正することが可能だと思います。
もし貴方がいままで正しい道を選んできたなら、
そのまま更に歩を進め、
貴方とその受取手を幸福にする「仕事」を
大きく強くすることができるだろうと思います。
もっとやりやすいように、もっと価値あるカタチで
できるようになるだろうと思います。
2006年に貴方が学び、つかみ取った「愛」は
貴方が何のために仕事をするのか
を指し示していたはずです。
端的に言って
貴方は2006年に発見したもののために仕事をすべきなのです。
心の中から自然に沸き上がってくる望み、願い、
そのことを思うだけで心が熱くなるような存在。
そんなものに、2006年は
気づかされた年だったはずです。
2007年は、そのもののために自分が何をできるのか、を
模索し、つかみ取り、実現する年です。
この2年ほどずっと積み重ねてきた努力が実り、
貴方の血肉となっているはずです。
「実力」
と呼ばれるものがそれですが、
自分でも気づかないうちに貴方は、たくさんの筋力を蓄えてきました。
今年、そのトレーニングが終わり、
新たな技術や言語を覚える段階に突入します。
学ぶことが増えますし
一瞬、完全に自信をなくしてしまうようなタイミングも
あるかもしれません。
でも、そこから貴方は
何を学べばいいのか気づくことになります。
そして、蟹座の行動力はそこで
一気に貴方に自分用カリキュラムを作らせ、
カリキュラムに沿って歩いていくことを可能にしてくれるでしょう。
意外な出来事が、貴方に
あたらしい学びのテーマを与えてくれることになるはずです。
時期的なことを申しますと
まず、年明け、優しい気持ちで迎えられそうです。
1月の半ばから2月下旬まで
誰かとの関係がヒートアップします。
1対1の関わりの中で、
できるだけ率直に、勇敢に振る舞うことが求められます。
今までの自分だったら言えなかったようなことも
言えるようになるかもしれません。
相手から発せられるメッセージを受け取るとき
無意識にネガティブとポジティブを選別して
ポジティブなものだけ受け取って
ネガティブなものが少しでも入っていると
目を覆うか逃げ出すような傾向がある人も多い蟹座ですが、
ここでは白も黒もとにかく一度
怖がらずに全部受け止めてみて下さい。
そのなかから、新しい契約や約束事が生まれてきます。
3月は、突然、移動が必要になるような出来事が起こりそうです。
旅行や出張など、ぽんと飛び出す出来事があって
そこで発見できることがあるでしょう。
新しく勉強を始める人も多そうです。
5月半ばから6月下旬、仕事の上で強い変化が生じそうです。
貴方を中心とした多忙さがやってくるので
とにかくたくさん動き回らなければならなくなるでしょう。
6月中旬から7月、少し流れが悪くなります。
焦らず、できるだけ休養をとるようにして下さい。
睡眠や食事に気をつけて、リラックスできる時間を確保し、
体調を整えることで
「流れの悪さ」に振り回されずに済みます。
感情の波がとても激しい蟹座ですが
感情と体調は自分で思うよりもずっと連動しています。
疲労しているときはネガティブな気持ちに陥りやすく、
ネガティブな気持ちの時は行動にもムダや矛盾が多くなり
更に疲労し・・という悪循環ができてしまうと
望まない失敗をしたり、他人に迷惑をかけたり
とても普段の貴方とは思えないようなことをしでかしてしまうのです。
自分を甘やかす、というよりは
自分の身体のパワーをきちんと、常に充電状態にしておくことで
責任や義務をはたすことが可能になります。
アタマとカラダを別物として考える傾向のある人は
これを修正するのに良い時期です。
9月以降、とても特徴的な時期となります。
この先、貴方の「責任を果たす」行動には、
多くの「移動」がついて回る気配があるのです。
さらに、今までになく多忙になり
自分自身を大きく変化させざるをえないような出来事が
いくつか起こってくると思います。
この時期に起こってくることは、
かなり突発的で、意外な内容を含んでいます。
考え方や価値観を変え、
今までとは違った自己主張をしなければならないかもしれません。
この変化を経ることで、
貴方の行動範囲がぐっと広がります。
年末まで、インパクトの強い出来事にこと欠かないでしょう。
貴方のパワーが試されるかのような、
刺激的な時期です。
愛情関係については
2006年にまいた種を育てる時期に当たっています。
いろいろ意外な事も起こるかもしれませんが
「常識」や「世間ではフツウどうするだろう」とか
そういう観点で考えるのはやめてください。
さらには
「今全てが決まる」
と考えるのも、流れに沿っていません。
パートナーシップがしっかり構築されるのは
2008年以降になるからです。
2006年に愛を、2008年以降にパートナーシップを
と考えたとき、
「恋愛と結婚のあいだにあるもの」
が2007年のテーマ、と言えるかもしれません。
これはもちろん比喩でしかありません。
2006年に得たものをそのまますくすく育てる人もいれば、
2006年に失った体験をもとにして、2007年に新しい愛を得る人もいるでしょう。
あるいは、2006年に得た愛との格闘の中から2007年、なにかを失って
そのあとに、新しい出会いを経験する人もいるかもしれません。
いずれにせよ、
2つのキラキラしたイメージの間にある確かな「差」が
2007年のテーマです。
相手のためにできること、愛のためにできること。
たとえば
自分が自分として充実し、自分の足で立っていなければ
ちゃんとした愛情関係を結ぶことはできません。
相手のことを深く理解し、
相手の身になって考える強さがなければ、
やはり、愛情関係を結ぶことは難しくなります。
相手の身になっているつもりで相手に振り回されていたり、
相手を気遣っているつもりで自分がどう思われているかばかり気にしていたり、
ということもあります。
これは、まだ「自分の足で立つ」ことができていない状態です。
だれもが愛情関係を結ぶとき
独特のクセや問題を持っているものです。
そんな問題を解決したり
あるいは
愛情にサポートされて、自分の中にある根本的な問題に取り組んだりすることが
2007年は可能になる年でもあります。
1月下旬から2月中旬、5月上旬から6月上旬、さらに12月いっぱい、
それぞれ、強い追い風が吹く時期です。
特に2007年10月以降は、
異性との関わりが多くなる時期です。
たくさんのヒントをもらい、
自分を自由に解放することができる、そんな時期だと思います。
だれかのためにできること、が
同時に、
自分のためにできること、でも、ある。
自分のためになすべきこと、が
同時に
誰かの幸せに貢献すること、でもある。
よく考えれば当たり前のことなのですが
日常を振り返ると、なかなかそれができていないのです。
自分のカラダをいじめてみたり
ガマンを重ねてあとでうらみつらみをくどくど言ってみたり。
ですが今年は絶対に
「いやなことはしない」
が鉄則です。
義務を果たし、責任をまっとうするとき
かならず誰かが嬉しそうに笑ってくれます。
その笑顔に、一点の曇もない晴れやかな心で応えることができなければ
ほんとの意味で「人の役に立った」とは言えないのです。
犠牲になることと役目を果たすことは違います。
心から自然に燃えてくる情熱を
日々の努力や、責務や、ルーティンや、健康管理にどんどん注いで
今までとは違う、もっと強い自分になれる。
2007年はそんな年になると思います。
http://st.sakura.ne.jp/%7eiyukari/2007sebas/sebas_07_cancer.html