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塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

どんな人間にも晩年があります。

2022-10-08 20:43:52 | 日記
 米国を代表する作家として浮かぶのは、JDサリンジャー、アーネスト・ヘミングウエイ、そしてトルーマン・カポーティでしょうか。

 僕は彼らよりもスコット・フィッツジェラルドと「ザ・グレイト・ギャツビー」を連想しますが、今日中央公論社から刊行の

 「ある作家の夕刻 フィッツジェラルド後期作品集」

 を購入しました。

 スコット・フィツジェラルドについて知っている方は多いでしょうが、

 1・ザ・グレイト・ギャツビーは現在、米国の高校では必修である
 2・その代名詞的作品も売上は芳しくない
 3・彼の妻、ゼルダが精神を病み入院し、フィッツジェラルドも自身のアルコール問題に悩む
 4・晩年は代名詞となる作品(当時の評価として)を生み出せす、44歳で他界

 という人生を歩みます。

 僕はこの書籍を翻訳した村上春樹の解説だけを読みましたが、僕はフィッツジェラルドの内気で、自分の行いを常に恥、後悔する点が自分と似ているなあと感じて、冒頭の作家よりも贔屓にしています。

 晩年という意味ではサリンジャーもヘミングウエイもカポーティも恵まれたわけではありませんし、作品の反響が大きければ大きいほど、悩むことは増えたと思います。

 そこで思うのがロナウドです。

 UEFAチャンピオンズ・リーグ出場権を持たない今季のユナイテッドにおいて、彼はある意味「ぜいたく品」となってしまいました。

 新指揮官のエリック・テン・ハーグは、彼の37歳という年齢ではなく、仮に彼がまだ20代後半だったとしても起用しない、と思います。

 独断ですべてを解決するだけの能力、実際彼は幾度もレアル・マドリードとユベントスでその光景を見せてきたわけですが、テン・ハーグにはその独善性がクラブ全体を停滞させていると考えている気がします。

 レオ・メッシも今回が最後のワールドカップと語るように、両選手の晩年がどこかで大きな違いを見せるとしたら、それはカタールの地ではないでしょうか。
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長谷部誠の評判が常に高い理由を考えて

2022-10-08 20:21:34 | 日記
 自身が代表引退を表明したわけですから復帰は基本ありません。

 それでも森保一日本代表監督は、長谷部誠が何等かの形で日本代表に帯同してほしいと考えているのでしょうか。

 2010年、補佐役としてファビオ・カペロの横に立ったデイビッド・ベッカムのように。

 どうして長谷部誠がここまでドイツ国内も含めて大きな経緯を払われるかと言えば、単純にロタール・マテウスではないからでしょう。

 マテウスは1990年ドイツワールドカップ優勝、その年のバロンドールを受賞し、インテルミラノでもスクデットを1988-89シーズンに獲得するなど、実績は申し分のない存在です。

 特に彼がリベロとして君臨し続けたこともあり、ドイツ代表が3-5-2と心中し、4-4-2のフラット4に移行することが難しかった、という側面もあると思うのですが、マテウスの存在感は猛者が集うドイツ代表でも際立った存在でした。

 しかしマテウスは「ビルト」という新聞に、独占的に記事を流し、中には本来秘匿せねばならないドレッシング・ルームの情報も流していました。

 またそのエゴは甚大で、ユルゲン・クリンスマンというある意味「素朴」な人間と不和が目立つようになるなど、晩年はその振舞いが批判されます。

 また結婚と離婚を繰り返したことも、痛手でしたね。

 長谷部誠が離婚する気配はなく、当然ですがフランクフルトの内部情報が新聞や専門媒体に朗詠される事もなく、なにより長谷部誠が同僚、日本代表とドイツ代表に見解は述べても、批判や罵倒をすうはずがない、つまり人間的に見て、実に頼りがいと安心感がある孫座右だと皆が思っています。

 森保監督がワールドカップで彼を起用するはずはありません。

 ただ、招集されたら案外すぐになじむ、やれる、という手ごたえが彼の周囲にがある気がします。

 しかし腕章の責任を負うのは吉田麻也であり、ワールドカップ後腕章の行方がどうなるかは、これから解決すす題目ですね。
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優れたフリーキッカーを眺める楽しさ

2022-10-08 10:41:28 | 日記
 専門サイト「QOLY」が、サッカーの歴史上最高のフリーキッカー5名を、独自視点で選出しています。

 1位はブラジル代表のジュニーニョ・ペルガンプナーノですが、この選出には多くの方がそうだね、と思うはずです。

 2位から4位までは皆さんに見ていただくとして、僕はイタリア代表のアンドレア・ピルロ。そして当然ですが日本代表の中村俊輔も、フリーキックの軌道、美しさでファンに夢を与えた選手だと思いますよ。

 テレビ中継において解説者が

 「日本代表はセットプレイでの得点がそう多くはありません」
 「セットプレイをもう少し工夫すべきでしょう」

 と語ります。

 2010年までは中村俊輔
 2014年までは遠保仁
 2018年までは本田圭祐

 というようにワールドカップ本戦、そしてアジア最終予選でも日本代表にはフリーキックで相手守備陣から警戒される選手が存在しましたが、現在はお世辞にも畏怖される存在は不在ですね。

 ただ僕たちが勝手に「大きな得点の気配」と思いがちなコーナーキック。

 データ的にはそうでもなく、思い違いのようなのす。

 現在の日本代表のフリーキッカーは、恐らく柴崎岳が指名されるのでしょうが、森保一日本代表監督が(ある種盲目的に)柴崎を庇い起用する背景には、セットピース(セットプレイは欧州ではこう呼ぶそうです)で重要な役割を担っているためではないでしょうか。

 ちなみにQOLYではユーゴスラビア代表のシニシャ・ミハイロビッチが順位から外れています。

 彼はラツイオ在籍時、フリーキックでハットトリック、というとんでも無い事記録を作った素晴らしい選手でした。

 またフリーキックを蹴るのはフィールド・プレイヤーだけでなくGKもそうで、パラグアイ代表のホセ・チラベル、ブラジル代表のロジェリオ・セーニの存在意義は、その点で今でも稀有ではないでしょうか。
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トロワACというクラブからある人物を思い出す

2022-10-08 10:24:18 | 日記
 リーグ1に在籍する「トロワAC]

 専門サイト「ユニ11」では、ルコック・スポルティフが支援する2022-23シーズンジャージが確認できますが、トロワと言えば指揮官のアラン・ペランを思い出します。

 アラン・ペラン、現在はどこのクラブで指揮を執っているか正直わからないのですが、2000年代初頭フランスにおいて彼の実績は素晴らしいものでした。

 ペランはオランピック・ドウ・マルセイユを2004年UEFAカップ準優勝に導く(優勝はスペインのバレンシア)わけですが、その時採用した戦術が「フラット3」だったことが印象的です。

 2004年のマルセイユには、コートジボワール代表のディディエ・ドログバが在籍しており、攻撃と守備の役割が明確な3-4-1-2は、ドログバが攻撃に集中できるうえで最適な形だったのでしょう。

 またペランは2007年、当時リーグ1で全盛期を誇ったオランピック・リヨネを1年という限定的ではあるが指揮を執るなど、その方法論は方々から賞賛されていました。

 彼の名声の根幹には冒頭のトロワACでの奮闘があります。

 アラン・ペラン就任時のトロワ、実はフランス4部に在籍する本当の意味で小クラブでしたが、彼が就任後わずか6年でリーグ1にたどり着き、周囲を驚かせることになるのですが、この実績がマルセイユやリヨンのお眼鏡にかなった事は間違いないと思うのです。

 それはかつて

 パルマでゾーンプレスを採用し、コパ・イタリアでACミランに勝利
 その方法論がシルヒオ・ベルルスコーニの目にとまり、正式のACミランと契約
 ミランが世界中を席捲する立役者

 アリゴ・サッキをどこか訪仏とさせた、と僕は感じています。

 ペランはもう第一線を退いているのかもしれませんが、ある種独善的な性格だったといいます。

 それはサッキも同様ですが、フィリップ・トルシエも含めて戦術を全面に押し出す際は、これくらいの「我の強さ」が必要なのでしょうか。
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