日本の政治って、いま、方向を見失って、ぐちゃぐちゃなんじゃないの。政治が向かうべき方向を、誰か教えてくれないのかなあ? なーんて疑問もってる人、いませんか?
幸福の科学の大川隆法先生は、『奇跡の法』(幸福の科学出版)で、こう教えておられます。
前述したように、世界を一つにする新しい思想、新しい宗教が必要です。それが急速に広がって、科学技術の発展とバランスを取らなくてはならないのです。同時に、各個人の幸福も確立されなければなりません。
その意味で、捨てるわけにはいかないのは、自由主義的で民主主義的な価値観です。
民主主義には善も悪もたくさんありますが、民主主義の最もよいところは、個人の幸福が目的になっている点です。
これだけ人口が増えてくると、多くの人が幸福になるためには、やはり、一人ひとりが仏神に近づいていく道をとらなければいけません。民主主義は、一人ひとりの幸福が目的であり、一人ひとりが仏や神に近づいていくためのものなので、そういうかたちで発揮される面においては、政治システムとして支持されうるものだと思います。
ところで、幸福の科学を政治思想的にとらえたならば、どのようになるでしょうか。
当会はいろいろな要素を持っているので明言しにくいのですが、アメリカでいうと、おそらくデモクラティックなほうに分類されるでしょう。アメリカにはリベラルとデモクラティックとがありますが、リベラルはアメリカではやや左翼的な考えなので、当会はデモクラティックな考えだと思います。
そして、イギリスでは、どちらかというと、コンサーバティブ、保守系だと思います。労働党のほうではありません。
当会は、政治的には、アメリカだとデモクラティック、イギリスだとコンサーバティブに近い思想を持っていると思います。
したがって、当会は政治的には、「各人が個々の幸福を求めつつ、全体の繁栄を求める」という意味において、民主主義的な最高の理想を求めています。また、「その過程において、各人が不当な圧迫等を受けることなく、貴重な人生を生かしきることができる」という意味において、自由主義的な面を肯定しています。
ところが、民主主義はいま、マスコミが努力不足、勉強不足であるために、衆愚政に転落しかかっています。マスコミがおかしくなると、マスデモクラシー(大衆民主主義)は簡単に衆愚政になってしまうのです。
そこで、マスコミを啓蒙するために、新しい倫理観を教える必要があります。また、マスコミには枝葉末節のほうへ行く傾向があるので、マクロ的な視点、マクロ的な価値観も教えなければなりません。さらに、未来への予測を教えることも必要です。
倫理観、マクロ的な見方、未来への予測――この三つを教えることによって、宗教として、マスコミを啓蒙することができるでしょう。それによって民主主義を担保することができ、二十一世紀以降の発展への道が開けるのではないかと思います。
(118~121ページ)
幸福の科学は、政治的には、「各人が個々の幸福を求めつつ、全体の繁栄を求める」という意味において、民主主義的な最高の理想を求めているし、「その過程において、各人が不当な圧迫等を受けることなく、貴重な人生を生かしきることができる」という意味において、自由主義的な面を肯定している。
ところが、日本の民主主義は、マスコミの勉強不足で「衆愚政」に転落しかかっているので、マスコミに、倫理観、マクロ的な見方、未来への予測を教える必要がある。
幸福の科学が宗教として、この3つについてマスコミを啓蒙することによって、民主主義を担保することができ、21世紀以降の日本の発展の道が開けていく──。
この論考は、大川隆法先生が1997年にされた講演の活字起こしです。
そして、2009年には幸福実現党が旗あげされ、活動を開始しています。
それから13年がたち、いま各党が政策を掲げて、参院選が戦われています。
そこで改めて、幸福実現党の政策をじっくりと見直してみたとき、つまりは、このとき説かれていた理念が、実際に具体化されているのではないかと私は思っているのです。
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『奇跡の法』
大川隆法著 |
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