本山健治の円心五法の真髄

「円心五法」の真髄を中心に健体康心についての気づきをお届けしています。

円心五法の真髄443 触れ合いで不安を解消

2014年05月19日 | Weblog
昨日は浅草神社の三社祭の最終日で朝の6時から「宮出し」が行われ、一度は見てみたいと思ったのですが、結局8時半頃に雷門の前につきました。すごい人で「これで神輿が見えるのだろうか」と思うほどの人です。さすがに三社祭だなと思い神輿が出てくるのを待ちました。

宮出しをした「二之宮」の神輿が雷門の前で次の町内に引き継ぐというので、大混雑していたのです。浅草神社には三基の神輿があり、「一之宮」から宮出しをして町内ごとに担ぎ手を引き継ぎながら町内を練り歩くのです。神輿は「二之宮」「三之宮」あり、祭りも最高潮になるのです。

祭りというのは素晴らしいエネルギーを頂けるものですね。神輿の担ぎ手と見学者のエネルギーが満ち満ちていました。私もエネルギーを頂き、帰ってきました。

子どもの頃からお祭りがあると楽しみで、親に「早く行こう」と言っては落ち着かず、行きたいという気持ちだけが先走りしていたのを思い出します。ところが、最近の子どもたちは親が「祭りに行こう」と誘っても「行かない」という返事が返ってくるそうです。一人でゲームをやっている方がいいのだそうです。

昔はやることがなく、祭りくらいしか楽しみがなかったせいかも知れませんが、寂しいですね。親子の触れ合いの、いい機会にもなっていました。親子で手をつないでお祭りに行く。親にとっても子どもにとってもとても大切な時間でした。

私が子どもの頃はこのような関わりが当たり前に行われていましたが、最近は親子の触れ合いが、少なくなっているように感じます。共働きで親も忙しくなったのでしょうが、仕事から帰ったあとや休みの時には普段、関わっていないだけに積極的に触れ合うようにしたいものです。

このように関わりが少なくなったために不登校の子どもが増えているのではないでしょうか。小学生でも不登校の子はいますが、中学生になると急に不登校になる子どもが増えてきます。思春期を迎えて不安定になるからなのでしょうか。

不登校の切っ掛けとして、2009年の実績で「本人に関わる問題」が38.8%、「友人関係をめぐる問題(いじめを除く)」18.4%、「親子関係をめぐる問題」11.1%、これらが上位三つになります。

本人に関わる問題として、「不安からくる情緒不安定」「無気力」といったことが挙げられます。不登校になった切っ掛けを見てくると、ここでも親子の関わりが原因のようです。充分に触れ合いがとれていれば、不登校になる前に子どもの状況を捉えることができたのではないでしょうか。

前々回は赤ちゃんへのタッチについて書きましたが、その後の成長に伴って赤ちゃんの時と同様に触れ合うことはとても重要です。

特に思春期に入る中学生の頃は親子の関わりが極端に減ってきます。このような時には足を揉んであげましょう。初めは嫌がっていた子が、数回行っていつと自分から足を出すようになってきます。気持ちがいいのもありますが、親子の触れ合いから親の愛情を強く感じるからだと思われます。

あるセラピストの方から次のような話を聞きました。大学生のお嬢さんが、ウツになり大学に行けなくなったという友人から相談を受け、自宅に行ってフットセラピーをお嬢さんに行ったそうです。それまで不眠で悩んでいたお嬢さんが、その日がぐっすり休めたと報告があり、定期的に来て欲しいと言われました。

しかし、この方の素晴らしさは他人がやるよりお母さんがやってあげた方がいいと言って、そのお母さんに簡単なやり方を教えたそうです。そのお母さんも素直に毎日タッチ感覚で触れ合ったそうです。すると子供の頃長男が喘息で両親がそちらにだけ目が行き、その時の寂しさや触れ合い不足が分かったそうです。

大学生になっても小さな頃の触れ合い不足がトラウマとなってウツの引き金になっていたのです。しかし、お母さんが毎日触れ合うことで、徐々にウツの症状が改善され、大学に行けるようになったと報告があったそうです。

知識がなくても親の愛情があれば、素晴らしい触れ合いができます。素直に触れ合うことが心を開き今まで心の奥深くにしまい込んでいた不安や寂しさを吐き出すことができるようになります。

小さなお子さんであれば毎日のお母さんとの触れ合いが、安心感を与え、成長していけるのです。触れ合い不足は、子供の心に深い傷を作りいつの間にかその子のトラウマとして後々足を引っ張る原因になって行きます。ほんの少し足を触るだけで充分です。毎日続けられてはいかがでしょうか。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

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