「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

五百羅漢笑顔泣顔こぶし咲く 中内美和子 「滝」6月号<滝集>

2013-07-02 04:28:54 | 日記
 「羅漢」とは「阿羅漢」の略で、悟りに達した者のことで
すが、日本ではお釈迦様の弟子としてとらえられていことが
多いそうです。作者のお住まいの千葉県の日本寺には、東海
千五百羅漢があり、もとよりいろんな姿、表情の羅漢様です
が、長年、風雨にさらされたその表情の笑顔とも泣き顔とも
見える風化が印象に残ったのでしょう。仰ぎ見る真っ白な辛
夷が空の青に映えて、その眩しさと対照的な羅漢群ですね。
(H)