「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

夕焼に呑みこまれたるけんけんぱ 平川みどり 「滝」8月号<滝集>

2011-08-15 21:25:16 | 日記
 かわいらしくて、どこかノスタルジックな句。夕焼けの逆
光に女の子が影絵のように動く。しかし、心のどこかで「呑
みこまれたる」に過剰反応している私がいる。この夕焼けは
海の夕焼けに思える。砂に書いたけんけんぱの○ばかりでは
なく、思い出のすべてを呑み込んでいった大津波が思われて
ならないのだ。(H)