「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

夕焼に呑みこまれたるけんけんぱ 平川みどり 「滝」8月号<滝集>

2011-08-15 21:25:16 | 日記
 かわいらしくて、どこかノスタルジックな句。夕焼けの逆
光に女の子が影絵のように動く。しかし、心のどこかで「呑
みこまれたる」に過剰反応している私がいる。この夕焼けは
海の夕焼けに思える。砂に書いたけんけんぱの○ばかりでは
なく、思い出のすべてを呑み込んでいった大津波が思われて
ならないのだ。(H)

3 コメント

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けんけんぱ (今村征一)
2011-08-16 13:23:02
博子さんにはそのように思えるような句だとも思う。このごろはこんな遊びをしている光景は見られないが幼ない頃を思い出しているみどりさん。お父さんの帰りを待ってご姉妹で遊んでおられたのではないだろうか。

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夕焼 (みどり)
2011-08-16 17:26:48
博子さん、鑑賞していただきありがとうございます。
「呑みこまれたる」は、確かにオーバーラップするものがありますね。
心象風景ですが、ノスタルジーを感じて頂けて嬉しいです。
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お二方ともありがとうございます。 (博子)
2011-08-16 20:17:02
 私も「けんけんぱ」でよく遊びました。
 みどりさん、おだやかな景をありがとう。津波など思い出し、せっかくの句を台無しにしてしまったようにも思ったけど、それが今の私。許してください。
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