「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

鍋底に三陸の砂髪洗ふ 堀籠政彦

2011-08-14 20:59:22 | 日記
三陸産天然あさりは、海水入りで活きたまま届く。しかし
今、その入手は叶わないだろう。さすれば、今なお瓦礫の処
理に力を尽くすボランティアが目にした「鍋」なのではない
だろうか。暮らしに密着した物のから連想されるかつての暮
らし。汗まみれ、埃まみれの髪を洗い流すように震災をなか
ったことには出来ないのだ。くたくたの心と体が思われる(H)