おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

ブルガリア・ワイン・・・今が旬?

2009-02-11 16:26:08 | うんちく・小ネタ

2月に入ったある日、ソフィアの街外れにある大型スーパー「ヒット」に行きました。意外とここでしか手に入らないものがあって・・・ その日はお店の中央のスペースにたくさんのワインがずらりと並べられ、試飲用に売り出し中のワインのサンプルが出て、きれいなおねえさんがすすめてくれます。(ちなみにスーパー内は撮影禁止のため、きれいなおねえさんの写真はナシ・・・すみません。) そういえば以前も2月にヒットに行ったときワインの試飲、したなァ・・・

Bulgarianwine2 ウチの手作りのワインはとっくに消え去っています。そしてペルニックの市場などで売られていた手作りのワインは2月にはほとんど姿を消しています。なにせ早く飲まないと酢になっちゃうから。それにブルガリア人は出来た先からガンガン飲んじゃうのがおいしいと思ってるし・・・ でもワインセラーのある蔵元(?)のワインはしばらく寝かされて、この時期から出てくるのかな? 去年収穫したぶどうから出来た物や、数年樽やビンの中でしっかり温度管理されて寝かされた物が出てきています。2月1日(場所によってはバレンタインデーと同じ2月14日)がワイン祭り(トリフォン・ザレザン=初摘みの日、1年のうち初めてぶどうの木を剪定する日)と関係あるのかな?

「ヒット」の入り口にはワインフェアーの広告が貼ってあって、ボトルの写真に値段だけでなく、生産者の顔とコメントが詳しく書かれています。どの町でどんなぶどうを使って、どんなポリシーを持っているのか、などなど。ふ~ん、けっこう力入れてんだね。ワインフェアー。

おねえさんに、「シレネにはどのワインが合う?」と聞くと、「アミ・・・ シチコ オティバット!!」(え~と・・・全部合うわよ!!) あ~、そりゃそうでしょうよ。地元のワインと地元のチーズ・・・ 「でもね、」とおねえさんは続けます。「マヴルードのは一番重いから、マゼナ・フラナ(脂っこい料理)、そうね~、豚肉なんかに合うわよ。これはマヴルードとカベルネソーヴィニオンを混ぜた物で、この中ではこのメルロのが一番軽いわ。」と試飲させてくれながら説明してくれました。

Bulgarianwine1 今回のチョイスは一番リーズナブルなのを2本。「ストーンリバー メルロ」と「メズィーク マヴルード+カベルネソーヴィニオン」。(今まで何回かワインの話で「マブルッド」と表記してましたが、今回から上のリンクの表記に合わせますね。) どちらもトルコやギリシャの国境に近い地方のワインです。シレネとテレシュコ(牛肉)のルカンカ(長くて平べったいソーセージ)と一緒にいただきました。手作りの出来立てのさわやかなぶどうの味のするワインもいいけど、ワインセラーでしっかり作られたワインじゃないと重口のしっかりボディーの味は出ませんね。それに、ぶどうをつぶしたり、混ぜたり、待ったりする手間、かかんないし・・・ そんなワインがなんと1本7レバくらいから。今のレートでいうと・・・ ナンと420円!? 15レバ(900円)も出せばすばらしい味のフルボディ・ワインに出会えます!!

ブルガリア・ワイン、もっと注目されないかなァ・・・ と思っていたら、やっぱりパルバノフ大統領、日本で宣伝してたんですね、ブルガリア・ワイン。日本で一番有名なブルガリア人と言えばカロヤン(つまり琴欧洲関)、それにワインと言えば(?)この人、川島なお美(わたしたちの世代から言わせると「お笑いマンガ道場」の「だん吉・なおみのおまけコーナー」の人なんだけどなァ・・・)。おいしいブルガリア・ワイン、是非お試しあれ!!

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ヴホッドのカギなんていらない!!

2009-02-11 15:41:27 | ブログ

昨年11月末ごろ。隣人の世話役のおばさんがやって来ました。「ヴホッドのカギを新しくつけるからその代金を集めてんの。」

「ヴホッド」という言葉、度々このブログにでてきているのでだいたいご存知と思いますが、もう一度説明させていただきますと・・・

Vxodb ブルガリアの集合住宅は1階の入り口のことをヴホッドといい、この同じ入り口を利用する人々を「スセディ」とか「コムスィ-」、日本語で言うところの「ご近所さん」または「隣人」といいます。一つの階に2~4軒ですが、大きな所になると8軒くらいあったりします。高い住居棟になると16階あったりするので、1つのヴホッドを利用する世帯数は数十軒から100軒近くになることも。で、この多くの人々が毎日利用するヴホッドにカギをつけるというわけです。でも、カギだけ・・・ 日本のオートロック方式のように部屋番号を押すとインターホンが通じるとか、カメラで訪問者を確かめられるなどのハイテク(?)なものはほとんどありませんし、ついていてもほとんどキチンと動いていないのが現状です。このヴホッドにカギをつけるのは「盗難、空き巣防止」と言っていますが、実際はほとんどその役目を果たしていない上に不便極まりない!!

Vxoda ここに来てまだ1年ですが新しいカギをもうつけることになったその一つの理由、それは「隣人達の内の誰かがカギを壊してしまう」ことです。たまたまカギを持っていない、そのとき誰もカギを持っているご近所さんの出入りがない、入れないで待つのはイヤだからヴホッドのガラスを割って中に手を入れて開ける、もしくはカギを壊す、というわけです。こういうことが頻繁に繰り返されるので、ブルガリアには「クルチャル」(合鍵屋)がたくさんあります。さらにイヤなことが・・・ 友人の住む別の棟に行き、入れてもらおうとすると、コワ~イ顔したオジさんかオバさんが、「誰の所に行くの? 何しに行くの? あなた、何の仕事してんの?」としつこく聞かれることがあります。誰の所に行くかは言うとしても、職業まで聞くとはどういうこと?! 特にソフィアに引っ越して感じるのは、人々はペルニックよりもアジア人を見下げる傾向があるということ・・・ 結構大変です。フンっ!! 何も盗んだりしないよ~っだ!! 各自がそれぞれ自分の責任で自分の家のドアで防犯をしっかりして、ヴホッドにカギがなければこういう無駄ないやな思いはせずにすぐに入れるのに・・・

さらには、一番空き巣の危険性が高いのが実は隣人達だったりするのが問題をややこしくしています。ウチの大家のエンカによると、以前この同じアパルタメントに住んでいた借家人は備え付けの洗濯機や冷蔵庫を盗み出し、すぐ隣の家に預けたんだそうで・・・ つまり、盗みを手伝った(と大家が主張する)隣人と同じヴホッドを利用しているのです。それじゃあどんなにヴホッドにカギをつけても意味ないじゃん!! というわけで一時帰国中には友人に住んでもらいました。

世話役のおばさんにカギ代を渡しつつ、「こんなの意味ないのに」と思ってしまったりして・・・ でも横行する盗難に対処する方法、他に知らないんだろうな~

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