今住んでいるペルニックの隣町ラドミルには、その昔(といっても共産体制時代ですが)ベトナム人やポーランド人などの外国人労働者がいっぱいいたんだそうです。そんなに景気のいい時代があったとは・・・今の様子はといえば、廃墟になった工場と、昔はいっぱい人が住んでいたであろう15階建てくらいのブロコベ(アパート)・・・
ペルニックに長いビオレッタによると、
「昔は公害がひどくて、空気も汚かったし、川の水も真っ黒だったのよ。今はきれいになってよかったわ。」
景気が後退するとともに環境改善・・・なんだか複雑な気分です。
日本人も年長の人ほど、「昔はよかった・・・」なんていいますが、これは、近頃治安が悪くなったとか、若い人が今よりちゃんとしていたという意味ですよね? ブルガリアでもよく同じ「昔はよかった」と、結構若い人たち(40代くらい)も、もちろん年寄りも言っていますが、それは「昔はもっとお金があった」という意味なのです。食べ物や単純なつくりの生活必需品以外は輸入に頼っている(と思われる)ブルガリアでは、たとえば、文房具や家電など日本やEC諸国なみ、もしくはそれ以上の値段がつけられています。ブルガリアの平均収入や貨幣価値からすればそれはものすごく高いことになってしまいます。ものがたくさんあるのに買えない、なんて悲しいですよね・・・昔はお金があっても物がなかったので買えなかっただけに。
共産体制下では原則としてすべての人が仕事をもっていることになっています。だから、(仕事そのものがないときは)本当は一人でできる仕事を5人くらいでやっていたりしたとか。一人の人が仕事をしていてあとの四人が何もしないで横で立って見ていても給料は同じなのです。(これを地元民いわく「ブルガリスカ・ラボタ(ブルガリア式仕事)」、つまり人数がいてもはかどっていない等々の意味) 仕事をのんびり(?)していてもお金がもらえた時代から、仕事をしないとお金がもらえない時代になってしまった・・・しかも仕事が見つからない・・・。重工業製品をソ連が買ってくれていた時代はとくにペルニックもラドミルも景気がよかったであろうだけに、気持ちを切り替えるのが大変なのでしょう。
![boza boza](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/07/58/3c13b2ca120ae5f5d62b78a49182f4e7_s.jpg)
さて、ラドミルの名産品は「ボザ」!! これは何だ?と飲んでみると、まさしく、日本でいうところの甘酒です。もちろん、材料が違いますが、発酵飲料という点では同じです。(アルコール飲料ではありません) 甘くて、トロッとしていて、飲むとおなかがいっぱいになります。ちなみにアフリカ(ケニア)にも同じような飲み物があるとか。200ml入りのものが20ストティンキ(14円)くらい。ブルガリア人はシレネ(白チーズ)の入ったパイ「バーニッツア」といっしょにいただくのが好きです。でも好き嫌いもあるようで、友人のダニエラは「あたしキラーイ」と言っていました。
ブルガリアはとにかく食べ物、飲み物がやすくておいしいので、こういうものを名産品として日本など外国に売り込んだら、絶対に売れると思うんだけどなあー。ローズオイル、ローズジュースから、ハーブティー、蜂蜜、そしてミネラルウォーターまで特産品になりえるものは数限りなくあるのになあ・・・
今日、ボザを買ったときに「トバ ラドミルスカ ボザ リ エ?」(これって、ラドミル産のボザですか?)と聞いたら、お店のおばさんは、うれしそうに、そして少し誇らしげに「ダー!!(はい)」とにっこりしていました。
ペルニックに長いビオレッタによると、
「昔は公害がひどくて、空気も汚かったし、川の水も真っ黒だったのよ。今はきれいになってよかったわ。」
景気が後退するとともに環境改善・・・なんだか複雑な気分です。
日本人も年長の人ほど、「昔はよかった・・・」なんていいますが、これは、近頃治安が悪くなったとか、若い人が今よりちゃんとしていたという意味ですよね? ブルガリアでもよく同じ「昔はよかった」と、結構若い人たち(40代くらい)も、もちろん年寄りも言っていますが、それは「昔はもっとお金があった」という意味なのです。食べ物や単純なつくりの生活必需品以外は輸入に頼っている(と思われる)ブルガリアでは、たとえば、文房具や家電など日本やEC諸国なみ、もしくはそれ以上の値段がつけられています。ブルガリアの平均収入や貨幣価値からすればそれはものすごく高いことになってしまいます。ものがたくさんあるのに買えない、なんて悲しいですよね・・・昔はお金があっても物がなかったので買えなかっただけに。
共産体制下では原則としてすべての人が仕事をもっていることになっています。だから、(仕事そのものがないときは)本当は一人でできる仕事を5人くらいでやっていたりしたとか。一人の人が仕事をしていてあとの四人が何もしないで横で立って見ていても給料は同じなのです。(これを地元民いわく「ブルガリスカ・ラボタ(ブルガリア式仕事)」、つまり人数がいてもはかどっていない等々の意味) 仕事をのんびり(?)していてもお金がもらえた時代から、仕事をしないとお金がもらえない時代になってしまった・・・しかも仕事が見つからない・・・。重工業製品をソ連が買ってくれていた時代はとくにペルニックもラドミルも景気がよかったであろうだけに、気持ちを切り替えるのが大変なのでしょう。
![boza boza](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/07/58/3c13b2ca120ae5f5d62b78a49182f4e7_s.jpg)
さて、ラドミルの名産品は「ボザ」!! これは何だ?と飲んでみると、まさしく、日本でいうところの甘酒です。もちろん、材料が違いますが、発酵飲料という点では同じです。(アルコール飲料ではありません) 甘くて、トロッとしていて、飲むとおなかがいっぱいになります。ちなみにアフリカ(ケニア)にも同じような飲み物があるとか。200ml入りのものが20ストティンキ(14円)くらい。ブルガリア人はシレネ(白チーズ)の入ったパイ「バーニッツア」といっしょにいただくのが好きです。でも好き嫌いもあるようで、友人のダニエラは「あたしキラーイ」と言っていました。
ブルガリアはとにかく食べ物、飲み物がやすくておいしいので、こういうものを名産品として日本など外国に売り込んだら、絶対に売れると思うんだけどなあー。ローズオイル、ローズジュースから、ハーブティー、蜂蜜、そしてミネラルウォーターまで特産品になりえるものは数限りなくあるのになあ・・・
今日、ボザを買ったときに「トバ ラドミルスカ ボザ リ エ?」(これって、ラドミル産のボザですか?)と聞いたら、お店のおばさんは、うれしそうに、そして少し誇らしげに「ダー!!(はい)」とにっこりしていました。
やっぱり飲みなれていないと妙な味なんでしょうね。
でも、ラドミルの名産品だったとは知りませんでした。
ボザの味はほんとに好みの分かれるところだと思います。何せ発酵食品ですから。納豆と同じで。