おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

大仕事!! お墓そうじ!!

2006-06-23 18:56:24 | ブログ

Graveyard1  友人のターニャばあちゃんは72歳。2回結婚したものの二人に先立たれ、その上息子の一人も亡くなっています。だからお墓が複数ある!!のです。 ブルガリアのお墓は日本の「OO家之墓」のようにコンパクトにまとまっていないのです。そしてたいがい土葬なので面積が広い。(火葬も選択できるそうですが。)つまり墓の管理が大変なのです。

 「ミリチコ~、手伝って~!!」 「ミリチコ」とは多分、この72歳のターニャから見た30代半ばの私に「おちびちゃ~ん」と親しみを込めて呼んでいるらしいのです。ハイハイ、手伝いましょう。

 グロビシュテ(墓地)に行ってみると、広い広い! ターニャの亡くなったダンナさんの墓をまず掃除することにしました。そこでまず問題が・・・

「あら~、どこだったかしら・・・」 (年齢が手伝ってか?)ターニャは正確な墓の位置を忘れてしまったようです。その上、そこいら中に1m以上に育ってしまった草がボウボウ。パメトニック(石碑)を見つけるのが結構大変です。

Graveyard2 「エト、ゴ」(あった、ほらこれの意) やっと見つけたらそれはもう草に埋もれそうでした。ふうふう汗をかきながら草刈り。70代のターニャばあちゃんが一人でやったら一日かかっても終わらなさそう・・・でも、ふと見るとそのエリアのお墓はほとんど草に埋め尽くされていました。おもしろいことに亡くなられたダンナさんの名前だけでなく、ターニャ本人の名前も。日本といっしょで生前にお墓を準備している人も多いようで、そんな人たちのお墓は日付が彫られていなくて写真もはめ込まれていない状態です。さらに、よく見ると墓石の上には赤いちっちゃなクモの子のようなものがびっしり・・・後で調べてみるとこれダニの子供でした。おお、コワ、これに噛まれると大変だ・・・ チョッときれいに掃除してあるお墓を見ると、亡くなった日付が2000年以降の新しいものばかり。知っている人が亡くなったのではない限りもう来なくなっちゃうのかな?・・・

Graveyard3 それからターニャのご両親のお墓に移動しました。そこも草ボウボウ。でも周りを見回すと、その辺は少しきれい。ひとつのお墓にいくつものパメトニック。興味深いのは、共産体制下につくられたお墓には十字架が付いていない! 昔は石碑ではなく、木の十字架だったんだそうです。それが共産体制時代大きな石碑が付くようになったのですが、そこには星の絵や炭鉱のマークが付いていました。そして90年代半ば以降のものには十字架がまたつくようになったとターニャは言っておりました。

さらに移動すると最初のときとはうって変わってキレイで新しいお墓がたくさん!! よく見ると最近亡くなった人ばかり。しかも若死にが多し!! 特に男性20~40代位!!! なぜ?? 前にも書きましたが、アルコール消費量が多いこと、ヘビースモーカーが多いこと、車の運転が荒いこと、などなど・・・ 思い当たる理由はたくさんあるのですが・・・ さらに子供のお墓もとっても多い!! 8歳、5歳、11歳、こんな短い人生・・・何があったの?

最後にチュシュマ(水汲み場)で手を洗うとお墓の管理をしているらしい男の人が来ました。なんでも最近「パメトニック」泥棒が多いそうで、見張っているのだとか。ヒマそ~に一日中駐在し、5時にゲートを閉めて帰る・・・ そんなら少しはごみの管理くらいしてくれ~ッ!!


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