いや~、ちょっとヤバいなあ~とは思っていたんですよネ~。
こちらに帰ってきてから年末にかけて、咳が止まらない!! ソフィアの冬はどちらかというと乾燥した寒さで、それがのどから気管支にダメージを与えるんですよね~。早いうちに休まなくちゃ、と思いつつ、咳だけだったものでついつい動き回っていたら、あるときから夜も咳き込むようになって眠れなくなってしまいました・・・。で、もうこれはキッパリすべてのスケジュールをお断りして家にこもって寝なくちゃ・・・ 眠れないのではワタシの免疫力も回復しないゾ!! こんなに咳き込むんじゃ周りの人たちだってちょっとイヤだと思うしね。
でも、どうも「ワタシが日本人で、最近まで温暖湿潤な日本に行ってきたからひいた風邪」と言うわけではないようです。ソフィア市出身の友人リリーは、とっても丈夫で性格は「ボイニック」(=軍人)!! いつでもどこでもファイティング・モード(笑・女性ですヨ)だったのに、ある日、
「ちょっと咳が止まらない・・・」 という連絡が!! エッ!? ワタシと同じような症状?あのリリーが?
お見舞いに行くと、彼女らしからぬ弱気な発言が!!
「もう、このソフィア市の汚れた空気にやられちゃって・・・ 咳が今にはじまったことじゃないのよね~。とうとう仕事も辞めたワ。とりあえず今は夫の収入だけでやっていけそうだし・・・ とにかく週末に”セロ”に行ってきれいな空気を吸うようにして生き延びるしかないわね。」
ソフィア市の空気汚染、いわゆるスモッグの問題はかなり深刻で、特にリリーの住む、ソフィア市内の空気がたまりやすい、少し低い土地では明らかなんだそうです。リリーはロージェン大通り沿いでイリヤンツィ市場へ向かう途中の「トルストイ」住居区にいます。ここと、その周りの「ナデジュダ」「スヴォボダ」などの地区は結構汚れた空気が集まりやすいそうで・・・ そういえばワタシのいる「リューリン」区はすっきり晴れていても、ちょっと「ナデジュダ」方面に行くと、行く途中から濃霧に包まれてすぐ前の車が見えなくなってしまいます。で、リューリンに戻るとまた晴れ・・・
そのせいもあってソフィアに住む人々の多くがお金もないのに「セロ」つまり郊外の別邸を手放せない、むしろ、欲しがる傾向にあるようです。ソフィア市民のゼータクな夢は、ソフィア市中心部に通える便利な、しかも空気も景色もきれいなところに住んで、職場に通う、と言うことだそうです。そういう所はすでに超高~~くて、大金持ちかマフィアが住んでいる、だから少し安いところを探すと通勤不可な距離・・・ で、週末のみセロに行く・・・ と言うことになってしまうらしい。
最近そういう事情もあってリリーは自分のセロの家の改築にご執心。いずれは週半分をあちらで過ごすのかなあ・・・
おまけ:そのリリーのセロで採れた果物をいただきましたが、40年以上生きてきてはじめて見た果物です・・・ 「ムシュムラ」だったかな? ダチョウ倶楽部のネタみたいな名前のような果物です。見た目のジミさに相反してこれが意外とうまい! 日本でみたこと、あります?