JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

S.A.Tの次の挑戦  January / Marcin Wasileswski

2008-02-16 23:09:20 | 聞いてますCDいいと思う


昨年のお正月、最初の一枚として聴いたのがECMからでた“simple acoustic trio”のTRIOというアルバムでした。とても静かな気持ちになるアルバムでお正月にピッタリだったことを覚えています。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20070102

ショップに行くとピアニストの Marcin Wasileswskiのところを見る習慣が付いてしまいました。次を首を長くして待っていると、なんとSuzuckさんがすかさずUPです。少しあわてましたが無事お会いしました。
1曲目を聴くとすぐに前作の状態がかえってきました。というよりもよりグループの密度が上がった感じです。S.A.TからMarcin Wasileswski名義のトリオにしたのはなぜでしょうか。中心をより明確にしたのでしょうか。トリオとしてのアプローチの変化は強く感じません。
3曲目“ニュー・シネマ・パラダイス”の選曲にはちょっとECMとして驚きましたが、Alessdro GalatiのアルバムCubicqを思い出しました。ある部分とても似ていてそれでいて色あいがまるで違って感じます。ガラティは暖色系のそしてこちらは透き通るような感じの寒色でしょうか。
4曲目、このピアニストの音はいつも良いと感じるのですが、その音で牧歌的、フォーク調の曲もいいと感じます。
6曲目はちょっとアバンギャルドが入って今回その感じがわずかに強まっかと思っていると、速いパッセージでの掛け合いは逆にバップを感じます。
7曲目はドラムスの音が硬質になったように気がするのはソースのせいでしょうーか。いま再び聴きなおしましたがそうでもありませんでした。
実は11,000mの上空で聴いています。
9曲目雲海の上を見上げれば、深い青、どこまでも青です。
沢山飛行機に乗られている方はご存知でしょうが下の白い雲から上を見ると混じりようのない青の世界が続いていきます。
ピュアな青はS.A.Tの音をどんどんと吸い取っていくのです。昨年の静かなお正月の場所では静謐な漂いが周りに漂いましたが、如何せん聴いている場所が悪いようです。ピュアな青さにS.A.Tのピュアな音がとられます。
もちろんいま地上で再び聴いていると、その素晴らしさは前回に遜色のない、もしくは最初に書きましたように密度がましているように思います。
S.A.Tの次の挑戦が解りました。11,000mの上空から見る空の青さの中でも漂う音とメロディです。静謐さにあわせて、そこでキシッと切り裂くような光線と力が加わって欲しい。それをもって11,000m飛びます、楽しみが増えました。

January / Marcin Wasileswski

     Marcin Wasilewski(p)
     Slawomir Kurkiewicz(b)
     Michal Miskiewicz(ds)

1  The First Touch
2 Vignette
3 Cinema Paradiso
4 Diamonds and Pearls
5 Balladyna
6 King Korn
7 The Cat
8 January
9 The Young and Cinema
10 New York 2007


コメント (8)
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