JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

シャドウ・ボクシングだ 7+8 / M・Giammarco-P・Markowitz Quartet

2008-02-14 09:52:09 | 聞いてますCDいいと思う


昨日は福島県に出張し、帰りはお客さんが一緒、帰ってきた東京でずいぶん飲んでしまいました。
家に帰ってくるとコメントを色々な方からいただいており、酔った勢いでずいぶん遅くまで返事を書いてしまいました。
ちょっとお疲れなのに、本日は福岡へ出張です。今晩は博多近くでご馳走に成る事でしょう。帰りは明日の夜に成るので、時間が変ですが記事をUPして出かけます。

1999年録音のアルバムです。
1曲目頭から出で来るMaurizio Giammarconoのテナーの音にまず惚れます。柔らかいのに張っていて流れの良い起伏を描くソロです。
2曲目はPhil Markowitzのピアノから始まりますが、ヨーロッパの雰囲気十分は落ち着いたハーモニー、ソプラノサックスのあとの Piero Leverattoの短いベースのソロもいい音です。
3曲目はピアノの無調も入れたピアノソロから次にはドラムスの短いソロにソプラノが入りカルテットのグループ全体でのテーマ、強いベースソロ、ソプラノサックスソロと曲として良く構成さえて盛り上がる曲です。曲名が“≪7≫”このアルバムタイトルが「“7”+8」、この曲が一番でプラスそれ以外なのでしょうか。たしかに気合の入った曲であります。
4曲目はテナーの曲で、確かにオーソドックスなアプローチですが、この人のテナーのおとがいい、若手で言うならばエリック・アレキサンダーをソフトにした伸びやかな素直な音色です。
5曲目はソプラノで早いパッセージを続ける主流の演奏で、メンバーのバランスがとても取れて良い具合に緊張感がましていきかなりの高みまで上りつめる凄い演奏です。
6曲目が“Caravan”でリズムを変拍子にした上でテナーが叙情的に吹くという凝ったアレンジです。こうゆうのライブでやられてしまうと少し困ります。難しいのりになっています。
7曲目、ショーターの昔のモーダルな雰囲気を思い起こさせるテナーのフレーズ、気が付くとコルトレーンがここにはしっかりといる曲で、それが解っても気持ちよい曲、ベースのソロが音と力強さが伝わって良い。
8曲目は大きなスケールでヨーロッパ的な空間を表現する演奏でPhil Markowitzのピアノの才能に驚かされる曲、ダイナミックな展開と繊細なメロディーが重なってジャンマルコがソプラノで対応しますが、ここはテナーの音で欲しかった、そうすると凄い様になった気がします。(ソプラノでも充分凄い)
9曲目はも結構攻撃なテナーの演奏で、
ボクサーがシャドウ・ボクシングといって相手と打ち合うのでなく、相手を想定しながら、あらゆる動きを考え、実践し、一途に最終ラウンドを目指していく練習姿があります。
この演奏、そのようなシャドウ・ボクシングが思い浮かびます。とても激しく自己を追い込みながら、形を形成し、なおかつ力を持続させていくような、戦うミュージシャンを見るような思いです。強い。

Seven plus Eight / M.Gimmarco P.Markowitz

Maurizio Giammarco ts,ss
Phil Markowitz p
Piero Leveratto bass
Fabrizio Sferra drums

1 Semisphhere
2 The Umcommon Guest
3 " 7"
4 Son
5 Dhspes
6 Caravan
7 Sunset City
8 Beloved
9 Libra
コメント
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