Bill Frisellに関してほとんど、コメントする知識を持ちません。
もちろん経験はゼロでありませんが、G・ピーコックとのDUOとか、メセニーのアルバムへの参加がありますが、感動までには行っていませんでした。
中古屋さんでフリゼールのアルバムってかなりあるのですが、手を出し手いません。
そんな中で、Fred Herscなので拾った一枚です。
ビルフリの浮遊感とか、カントリー調とかいまいちマッチングしなくって、ピーコックとのDUOも記事に出来ませんでした。
今回1曲目“It Might as Well Be Spring”の小唄をとても良い雰囲気で始まりました。とても美しい心のこもったギターです。
2曲目お互いの演奏に合わせて次を決めて行く演奏で、そのわずかの音の変化を捉えてフレーズを作っていくのが伝わります。
4曲目“Softly, As in a Morning Sunrise ”このテンポで聴いていると、ギターの音からあの名盤、エバンスとホールの「アンダーカレント」を思い出します。
6曲目の“My One and Only Love”ではエバンスの雰囲気充分な音からやはり「アンダーカレント」を思い出しました。
フリゼールが使う音は、ジム・ホールのあの時をしっかり捉えています。ビル・エバンスにしっかり影響を受けたハーシュは、ところがそれよりかとても力強い音を出していて、DUOが綺麗なだけでない、互いの反応で作る力強い演奏になっています。
「アンダーカレント」を引き合いに出したらおかしいと最初は思ったのですが、許せる感じです。多分それを意識しているだろう感じが伝わってくるし、相手の音とフレーズに反応しあい、次に何をするかを互いが出し合っていく実力が均衡しています。その素晴らしさは「アンダーカレント」そのものですから、その流れが密かにここに流れ着いた感じです。
ちょっとCDなので長くなっていますが、カレントと同じ長さにしたら名盤になったような気がします。
Song We Know / Fred Hersch + Bill Frisell
Fred Hersch piano
Bill Fresell guitar
1. It Might as Well Be Spring
2. There Is No Greater Love
3. Someday My Prince Will Come
4. Softly, As in a Morning Sunrise
5. Blue Monk
6. My One and Only Love
7. My Little Suede Shoes
8. Yesterdays
9. I Got Rhythm
10. Wave
11. What Is This Thing Called Love?