朝日新聞の週末beに、「be report トレンド 民主党の政策はどこへ ユニバーサリズム指向?」という記事がありました。
政治の流れを解説してくれるコーナーです。
民主党が所得に関係なく「子ども手当」を支給すると主張しているのは、「ユニバーサリズム」をめざしているからではないかと考えられるのだそうです。
「ユニバーサリズム」は、貧しい家庭も金持ちも、等しく政府が最低保証をするという考え方です。
障害のある人やお年寄りも安心して使える「ユニバーサルデザイン」が一般的になったように、すべての人が対象になるユニバーサリズムは、新自由主義に対抗する理念として注目されているとのことです。
ユニバーサリズムは、子育て、教育、医療、介護、年金といった暮らしの安心にかかわる分野で、基本的なサービスを政府が保証します。
10月下旬に、関西学院大学教授の神野直彦さんが、峰崎財務副大臣に呼ばれました。
神野さんは、財政学の重鎮で、東大経済学部長も勤めました。
以前から、「利己的な経済人を前提にした新自由主義は日本に合わない」と小泉・竹中路線を批判し、ユニバーサリズムを主張していました。
人間を「苦難や喜びを分かち合い、関係の中で自分を確認する存在」と考えます。
「利己心や競争」を行動原理にすると、人は孤立し社会は荒廃すると考えます。
課題は、財源です。
鳩山首相は、「4年間は消費税増税は考えていない」とし、当面は国債に頼るとしても、どこかの時点で増税に踏み切る必要があるということです。
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経済政策も、結構、トライアンドエラー(試行錯誤)を繰り返してきているようです。
記事には、大きな流れを解説してありました。
第2次世界大戦後、大恐慌の反省から、世界は福祉社会に向かいました。
英国で「ゆりかごから墓場まで」と言われたのは、この頃です。
しかし、30年ほどで財政負担に耐えられなくなり、サッチャー政権が自助努力を説きました。
その後、ベルリンの壁が崩れ、アメリカ型の競争原理がグローバリズムとして席巻しました。
何度かバブルが繰り返され、リーマン・ショックでアメリカの一極支配が終焉を迎えようとしています。
小泉さんと竹中さんは「新自由主義」でした。
小泉・竹中路線は、 民主党路線は
自助努力(「自己責任」自分のことは自分で)→公助を重視(政府による分配政策)
小さい政府(低負担で低福祉) →大きな政府(?)(高負担で高福祉)
増税なき財政再建 →当面増税せず・国債発行
グローバリズム →ローカルに配慮
政治の流れを解説してくれるコーナーです。
民主党が所得に関係なく「子ども手当」を支給すると主張しているのは、「ユニバーサリズム」をめざしているからではないかと考えられるのだそうです。
「ユニバーサリズム」は、貧しい家庭も金持ちも、等しく政府が最低保証をするという考え方です。
障害のある人やお年寄りも安心して使える「ユニバーサルデザイン」が一般的になったように、すべての人が対象になるユニバーサリズムは、新自由主義に対抗する理念として注目されているとのことです。
ユニバーサリズムは、子育て、教育、医療、介護、年金といった暮らしの安心にかかわる分野で、基本的なサービスを政府が保証します。
10月下旬に、関西学院大学教授の神野直彦さんが、峰崎財務副大臣に呼ばれました。
神野さんは、財政学の重鎮で、東大経済学部長も勤めました。
以前から、「利己的な経済人を前提にした新自由主義は日本に合わない」と小泉・竹中路線を批判し、ユニバーサリズムを主張していました。
人間を「苦難や喜びを分かち合い、関係の中で自分を確認する存在」と考えます。
「利己心や競争」を行動原理にすると、人は孤立し社会は荒廃すると考えます。
課題は、財源です。
鳩山首相は、「4年間は消費税増税は考えていない」とし、当面は国債に頼るとしても、どこかの時点で増税に踏み切る必要があるということです。
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経済政策も、結構、トライアンドエラー(試行錯誤)を繰り返してきているようです。
記事には、大きな流れを解説してありました。
第2次世界大戦後、大恐慌の反省から、世界は福祉社会に向かいました。
英国で「ゆりかごから墓場まで」と言われたのは、この頃です。
しかし、30年ほどで財政負担に耐えられなくなり、サッチャー政権が自助努力を説きました。
その後、ベルリンの壁が崩れ、アメリカ型の競争原理がグローバリズムとして席巻しました。
何度かバブルが繰り返され、リーマン・ショックでアメリカの一極支配が終焉を迎えようとしています。
小泉さんと竹中さんは「新自由主義」でした。
小泉・竹中路線は、 民主党路線は
自助努力(「自己責任」自分のことは自分で)→公助を重視(政府による分配政策)
小さい政府(低負担で低福祉) →大きな政府(?)(高負担で高福祉)
増税なき財政再建 →当面増税せず・国債発行
グローバリズム →ローカルに配慮