朝日新聞の週末beに、「作家の口福 高野和明 苦闘の3年間 「食べていける」ことの幸せ」という記事がありました。
作家の方が、月交代で、食べ物にまつわる話題を紹介されるコーナーです。
作家の高野和明さんは、本当のヒーローは街の定食屋など、自分にできることを一生懸命にやって、人知れず誰かの役に立っている人たちのことだと考えるのだそうです。
高野和明さんは、小説家、脚本家で、『ジェノサイド』で直木賞候補になられた方です。
高校時代に、お父さんに映画監督になりたいと言ったら反対されました。
それでも27歳で脚本家としてプロになり、一人暮らしを始めます。
将来は映画監督になろうと、チャンスをうかがっていましたが、監督への道は開けず、それどころか脚本家の仕事も減っていき、原稿料を踏み倒されてしまいます。
100円のお金にも困るような時期が3年続き、人生のどん底でした。
そのときに救いだったのは、ある定食屋さんで、日替わり定食(ご飯、みそ汁付き)を430円で提供していたのだそうです。
朝10時から夜中0時まで夫婦2人で働きづめで、この店の明かりを見るたびに、
「本物のヒーロー、ヒロインは、自分にできることを一生懸命にやって、人知れず誰かの役に立っているのだ」
と思った ということです。
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しみじみとした話で、本当にそのとおりだと思いました。
高野さんは、その定食屋のご夫婦に直接何か言ったわけではなく、明かりを見るたびに思ったという場面も情景が目に浮かびます。
食べ物屋さんは、日々の生活に直結し、特に高野さんのように自炊ができない(第1回の話で、自分は料理音痴で、匙加減というものがさっぱり分からず、みそ汁はみそを溶かした熱湯となると書かれていました)方には、生活になくてはならないものです。
食べ物屋さんの心と言えば、『トマトが切れれば、メシ屋はできる 栓が抜ければ、飲み屋ができる』というおもしろい題名の本(宇野隆史著)を読みました。
宇野さんは、居酒屋の世界では名の知られた方で、「お客さんを喜ばせる」ということを考えて商売を成功させてきたのだそうです。
店で使う皿が20枚必要なら、近所の店で4回に分けて買って顔見知りになる
大手チェーンと個人店はやり方が根本的に違う(個人店はお客さんの名前を覚え、自分の名前を憶えてもらう)
取引先とでも、腰を低くして「いつもありがとう」という気持ちでいれば、いつまでも大切にしてもらえ、いい関係が築ける
など、勉強になる話がいろいろと書かれていました。
作家の高野さんは、どういう方なのだろうと「高野和明 作家の」と入力していたところ、
「作家の読書道 第115回:高野和明さん - WEB本の雑誌」というサイトが出てきました。
(http://www.webdoku.jp/rensai/sakka/michi115_takano/参照)
幼稚園児で小説を書き始め、小学生の頃に映画監督になることを決意した とあります。
高野さんが幼稚園生の頃、お母さんが寝る前に怖い話の本を読み聞かせてくれたので、そういう話を自分で考えて書いたとか、
映画はお兄さんが小学生で塾に行っていて、親が勉強ばかりではいけないと、午後は映画に連れていってくれたのでハマったとか、
読んでいて面白いインタビューでした。
高野さんは書かれる話も味があって楽しくなるような文章ですが、インタビューの答えも意外でかつへぇと興味を引かれる面白いものでした。
作家の方が、月交代で、食べ物にまつわる話題を紹介されるコーナーです。
作家の高野和明さんは、本当のヒーローは街の定食屋など、自分にできることを一生懸命にやって、人知れず誰かの役に立っている人たちのことだと考えるのだそうです。
高野和明さんは、小説家、脚本家で、『ジェノサイド』で直木賞候補になられた方です。
高校時代に、お父さんに映画監督になりたいと言ったら反対されました。
それでも27歳で脚本家としてプロになり、一人暮らしを始めます。
将来は映画監督になろうと、チャンスをうかがっていましたが、監督への道は開けず、それどころか脚本家の仕事も減っていき、原稿料を踏み倒されてしまいます。
100円のお金にも困るような時期が3年続き、人生のどん底でした。
そのときに救いだったのは、ある定食屋さんで、日替わり定食(ご飯、みそ汁付き)を430円で提供していたのだそうです。
朝10時から夜中0時まで夫婦2人で働きづめで、この店の明かりを見るたびに、
「本物のヒーロー、ヒロインは、自分にできることを一生懸命にやって、人知れず誰かの役に立っているのだ」
と思った ということです。
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しみじみとした話で、本当にそのとおりだと思いました。
高野さんは、その定食屋のご夫婦に直接何か言ったわけではなく、明かりを見るたびに思ったという場面も情景が目に浮かびます。
食べ物屋さんは、日々の生活に直結し、特に高野さんのように自炊ができない(第1回の話で、自分は料理音痴で、匙加減というものがさっぱり分からず、みそ汁はみそを溶かした熱湯となると書かれていました)方には、生活になくてはならないものです。
食べ物屋さんの心と言えば、『トマトが切れれば、メシ屋はできる 栓が抜ければ、飲み屋ができる』というおもしろい題名の本(宇野隆史著)を読みました。
宇野さんは、居酒屋の世界では名の知られた方で、「お客さんを喜ばせる」ということを考えて商売を成功させてきたのだそうです。
店で使う皿が20枚必要なら、近所の店で4回に分けて買って顔見知りになる
大手チェーンと個人店はやり方が根本的に違う(個人店はお客さんの名前を覚え、自分の名前を憶えてもらう)
取引先とでも、腰を低くして「いつもありがとう」という気持ちでいれば、いつまでも大切にしてもらえ、いい関係が築ける
など、勉強になる話がいろいろと書かれていました。
作家の高野さんは、どういう方なのだろうと「高野和明 作家の」と入力していたところ、
「作家の読書道 第115回:高野和明さん - WEB本の雑誌」というサイトが出てきました。
(http://www.webdoku.jp/rensai/sakka/michi115_takano/参照)
幼稚園児で小説を書き始め、小学生の頃に映画監督になることを決意した とあります。
高野さんが幼稚園生の頃、お母さんが寝る前に怖い話の本を読み聞かせてくれたので、そういう話を自分で考えて書いたとか、
映画はお兄さんが小学生で塾に行っていて、親が勉強ばかりではいけないと、午後は映画に連れていってくれたのでハマったとか、
読んでいて面白いインタビューでした。
高野さんは書かれる話も味があって楽しくなるような文章ですが、インタビューの答えも意外でかつへぇと興味を引かれる面白いものでした。