ある40代女性の生活

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石村一枝さん: 「鶴乃子」→ホワイトデー創る

2009年11月29日 09時46分42秒 | 新聞
昨日の朝日新聞週末beに、「フロントランナー 石村萬盛堂取締役 石村一枝さん お菓子と一緒に成長続ける」という記事がありました。

OLから、「鶴乃子」で有名な和菓子屋の三代目と結婚し、ホワイトデーを作り出す等、お菓子業界をリードしてきた女性なのだそうです。

石村一枝さんは、会社員の父と、料理上手で有名な母に、一人っ子として福岡市で生まれました。

福岡女学院大学を卒業し、大手広告会社に勤務しました。
28歳で、石村萬盛堂の3代目の石村僐悟さんと結婚しました。

プロポーズの言葉は、「男は外で働くことで成長する。君も一緒に働いて成長してほしい」でした。
現在は、僐悟さんが社長で、一枝さんは取締役です。

旦那さんと雑誌を読んでいたら、「バレンタインデーのお返しに、クッキーとかマシュマロがほしい」という女性の投稿がありました。

「マシュマロといったら、うちじゃない」
創業当時から看板商品の「鶴乃子」は、卵黄の入ったあんを卵型のマシュマロで包んだものです。

チョコレートをマシュマロで包み、「マシュマロデー」として、1977年に福岡のデパートで売り出しました。
翌年1978年には、東京でも扱われ、ホワイトデーのきっかけになりました。

和菓子のジャンルを超える事業をしたいと、夫婦で話し合い、洋菓子店「ボンサンク」を、1979年に立ち上げました。

周囲からは「菓子屋は大きくするもんじゃない」と言われました。

最初の半年は、全く売れませんでした。
ならばと、ウェディング業界にチョコレートケーキの売り込みをしました。

担当者は、「黒は縁起が悪いのでは」と心配しましたが、ようかんや干菓子が引き出物の主流だった中で、「おいしい」と評判になりました。
今では、洋菓子部門の売上げの6割を占めています。

2人の息子の母親でもあります。

子どもたちが幼い頃、仕事で家を留守にすることが多く、帰宅して「ごめんね」と言うと、「謝らんでよかよ。がんばりよっちゃけん。(謝らなくていいよ。頑張ってるんだから)」と、逆に励まされました。

もともとお菓子が好きで、ガムを食べると「これはロッテ」と分かるほど「お菓子命」でした。
結婚するときは、「好きなお菓子屋さんと結婚できて良かったね」と言われました。

老舗の和菓子屋に嫁ぎ、2代目社長が、毎朝、掛け軸を替えるのを見ました。
「これは本物、これは偽物。本物ばかり見ていてはダメ。偽物もだまされて買ううちに、本物かどうかが分かる」と話してくれました。

朝、1時間ほど聞くのが眠くて苦痛でしたが、1年くらいして、「これは偽物ですね」と言うと、「分かるか」と嬉しそうにされました。
このあたりから、なじんだと感じたそうです。

次々と新しい店や商品に取り組みました。

初代社長は、「競争はするな、勉強をせよ。人が角いものを作れば、こちらは丸いものを作れ」と言いました。
独創的は精神は、石村萬盛堂の社風です。

人のまねをするのではなく、どうしたら市場を開拓できるかを考えます。

気分転換はあまり必要なく、あえて言うなら、夫や友人とのご飯です。
お店に行っても、「ここはもう少しこうすれば素敵」と、食事だけでなく、座る位置や照明の向きまで考えてしまい、仕事が趣味になっています。

大変でも、ゴールが見えた瞬間にわくわくし、それが楽しいと感じます。

今後は、日本の紅茶作りをしたいと考えています。
大分県に、農薬を使わず、有機肥料で、1枚1枚手摘みの茶葉があり、この紅茶のブランド化に取り組みたいと思っている、ということです。
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30年来の友人の中村調理製菓専門学校(福岡市)の中村哲校長によると、
「典型的なごりょんさん」なのだそうです。

博多商人の妻の意味で、博多祗園山笠に夢中になり家を空けがちな夫を、陰で支えてきました。

社員の方と来年のバレンタイン用の生チョコをチェックしている写真がありました。
細身で、白いシャツに上質のカーディガン、髪はボブであごまでの長さに軽くパーマがかかっています。

一緒に写っている社員の方(担当の男性、製菓の若い男性、販売の若い女性)が、リラックスした表情で、本当に社員の方に信頼されていらっしゃると感じました。


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コーヒー豆: モカ「危機」、キリマンも

2009年11月29日 08時28分04秒 | 新聞
昨日の朝日新聞週末beに、「beランキング こだわりのコーヒー豆 3強ブランド定着 モカ「危機」 キリマンも」という記事がありました。

日本人が好きなコーヒー豆は、キリマンジャロ、ブルーマウンテン、モカの3種が人気で、モカは入手が難しく、キリマンジャロも将来が危ぶまれているのだそうです。

この3種類が特に好きというのは、日本だけの傾向だそうです。

欧米では、コーヒーは大衆的な飲み物で、「ブレンド」(複数の産地の豆を混ぜたもの)が一般的です。
産地にこだわるのはマニアくらいです。

日本でも、麦茶やほうじ茶の産地にこだわる人は、あまりいないのと同じです。

日本で3強があるのは、「コーヒー業界の宣伝がうまかった」と、コーヒー研究家の柄沢和雄さんは説明されます。

キリマンジャロが日本で有名になったのは、1950年代です。
アメリカ映画「キリマンジャロの雪」と連動したPRが当たりました。

生産地のタンザニアが、英国の植民地だった点にも着目し、「英国王室の御用達」と売り出し、ブランドを確立しました。

ブルーマウンテンも、同じ時期に、生産国のジャマイカがかつて英国植民地だったことから、「英国王室」を強調し、最高級ブランドになりました。

モカは、第2次世界大戦前から、知られていました。
モカ味のソフトクリームが出る等、コーヒーの代表格として親しまれてきました。

モカは、現在、入手困難になっています。
昨年春、モカの主産地であるエチオピア産のコーヒー豆から、日本の基準を超える農薬が検出されました。

原因が確定できず、業者が輸入を控えるようになりました。
今年の輸入量は従来の10分の1以下の水準で、メニューからモカが消える喫茶店も出ています。

キリマンジャロも、「キリマン独特の酸味もいずれ楽しめなくなるかも」(京都大学大学院の辻村英之・准教授)。
2001~2002年のコーヒー豆の価格暴落時に、キリマンジャロ山の多くの農家が栽培を止めました。

その結果、質の劣る山のふもとやタンザニア南部の豆が、日本にかなり輸出されるようになりました。
業界団体の規制によれば、タンザニア産の豆なら、一部地域を除いて「キリマンジャロ」と呼んでよく、産地偽装にはなりません。

コーヒー豆の価格は、巨額の投機マネーが流入するニューヨーク先物取引に連動すると言われます。
乱高下する値動きに、小国のコーヒー農家はほんろうされます。

辻村さんが調査している農村では、2002年の出荷価格は、1997年の3分の1になりました。

他の産地でも、似たことは起こり得ます。
生産者の生活を守れる価格で買い付ける「フェアトレード」の認証を受けたコーヒー豆のうち、日本で売られるのは1%以下(フェアトレード・ラベル・ジャパン調べ)ということです。

好きなコーヒー豆の銘柄・産地(読者3793人アンケート結果)

  1位 キリマンジャロ   783票 しっかりした酸味が特徴
  2位 ブルーマウンテン 751票 香りがよく、酸味、コクのバランスがいい
  3位 モカ         554票 酸味が強く、フルーティーな香り
  4位 コナ(ハワイ)   271票 香りとさわやかな酸味が特徴
  5位 コロンビア     269票 日本への輸出量はブラジルに次ぐ。
  6位 ブラジル      268票 世界最大の産地。クセが少なく、ブレンドのベースになる
  7位 グアテマラ    183票 甘い香り、すっきりとした後味
  8位 マンデリン    172票 なめらかな苦みと深いコク
  9位 トラジャ(インドネシア) 120票 重厚な風味。バランスがいい
 10位 モカマタリ    105票 イエメン産のアラビカ種。フルーティーな甘い香り

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モカが日本で入手困難になっているのは、知っていました。
モカ好きなので、残念です。

記事には、「コーヒーベルト」も示されていて、赤道をはさんだ帯の中に、コーヒーの主要産地が全部入っていました。


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