昨日の朝日新聞に、「ひと 古事記をセルビアに紹介、日本翻訳家特別賞を受賞 山崎洋さん」という記事がありました。
父がゾルゲ事件のセルビア人、母は日本人の方が、『古事記』をセルビア語に翻訳し、今年の日本翻訳家協会特別賞を受賞されたそうです。
山崎洋さん(68歳)のお父さんは、ブランコ・ブケリッチさんです。
第2次世界大戦前、日本とドイツの機密情報をソ連に流したとされる「ゾルゲ事件」の首謀者の1人でした。
お母さんは日本人です。
1965年にゾルゲ事件の首謀者のゾルゲは処刑され、父親はその2カ月後に網走刑務所で獄死しました。
慶応大学を卒業し、46年前に、父の母国である旧ユーゴスラビアに行きました。
自主管理社会主義の実践を学ぶのが目的でした。
現地に行ってみると、父親はスターリン主義の犠牲者として英雄視されていました。
母親は、日本でスパイの妻としてつらい日々を過ごしながら山崎さんを育て、3年前に亡くなりました。
東欧の詩人ニェゴシュの叙事詩「山の花環」を共訳したところ、日本の叙事詩をセルビアに紹介してほしいと頼まれ、古事記を即座に選びました。
翻訳をしていて両国に似たところがあるのに気がつきました。
「『山の花環』に出て登場する戦士は日本の武士と同じ。どのように死ぬかを考えていました。古事記のヤマトタケルノミコトは女装をしたり、兄弟を殺したりします。セルビアの英雄譚にも、女装をし、兄弟を殺す話が登場します」
ベオグラード大学で、日本語を学ぶ若手研究者3人と、7年がかりで翻訳しました。
現地で日本語を学ぶ学生に、古事記は必読書になりました。
日本翻訳家協会特別賞の表彰式のために来日し、富士山の裾野に眠る母親に受賞を知らせました。
「洋の名には、『大陸の間をつなぐ海になれ』という両親の思いが込められているんです」
--------------
ベオグラード大学で日本語教育が盛んとは知らなかったので、「ベオグラード大学」で検索してみました。
「旧ユーゴ時代から盛ん」という国際交流基金のサイトがありました。
日本で山崎さんを育てられたお母さんは、ご苦労されただろうと思いました。
父がゾルゲ事件のセルビア人、母は日本人の方が、『古事記』をセルビア語に翻訳し、今年の日本翻訳家協会特別賞を受賞されたそうです。
山崎洋さん(68歳)のお父さんは、ブランコ・ブケリッチさんです。
第2次世界大戦前、日本とドイツの機密情報をソ連に流したとされる「ゾルゲ事件」の首謀者の1人でした。
お母さんは日本人です。
1965年にゾルゲ事件の首謀者のゾルゲは処刑され、父親はその2カ月後に網走刑務所で獄死しました。
慶応大学を卒業し、46年前に、父の母国である旧ユーゴスラビアに行きました。
自主管理社会主義の実践を学ぶのが目的でした。
現地に行ってみると、父親はスターリン主義の犠牲者として英雄視されていました。
母親は、日本でスパイの妻としてつらい日々を過ごしながら山崎さんを育て、3年前に亡くなりました。
東欧の詩人ニェゴシュの叙事詩「山の花環」を共訳したところ、日本の叙事詩をセルビアに紹介してほしいと頼まれ、古事記を即座に選びました。
翻訳をしていて両国に似たところがあるのに気がつきました。
「『山の花環』に出て登場する戦士は日本の武士と同じ。どのように死ぬかを考えていました。古事記のヤマトタケルノミコトは女装をしたり、兄弟を殺したりします。セルビアの英雄譚にも、女装をし、兄弟を殺す話が登場します」
ベオグラード大学で、日本語を学ぶ若手研究者3人と、7年がかりで翻訳しました。
現地で日本語を学ぶ学生に、古事記は必読書になりました。
日本翻訳家協会特別賞の表彰式のために来日し、富士山の裾野に眠る母親に受賞を知らせました。
「洋の名には、『大陸の間をつなぐ海になれ』という両親の思いが込められているんです」
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ベオグラード大学で日本語教育が盛んとは知らなかったので、「ベオグラード大学」で検索してみました。
「旧ユーゴ時代から盛ん」という国際交流基金のサイトがありました。
日本で山崎さんを育てられたお母さんは、ご苦労されただろうと思いました。