しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

伊達政宗

2021年05月17日 | 銅像の人
場所・宮城県仙台市青葉区川内 青葉山公園(仙台城跡)
建立・1964年(昭和39年)


(海音寺潮五郎)
結局ね、政宗は遅れた英雄ということですね。
だからあの人は生涯かけて62万石にしかなれなかった。
秀吉だとか家康だとかいうように天下取りが出てきたために、伸びることができなかった。
彼の器量に比べれば、たいへん気の毒です。

「日本史探訪12」 角川書店編 角川文庫  昭和58年発行










伊達政宗

政宗といえば、独眼竜の異名が有名である。
5歳の頃、疱瘡がもとで右眼を失明したという。
養育係片倉小四郎がはげましつづけた。
23歳の天正17年、東北・北関東・越後の一部にまたがる広大な領土をかちえた。
ところが翌天正18年、豊臣秀吉から北条攻めへの参陣を命じてきた。
死に装束で参上し、領土は安泰だった。

政宗はキリスト教にも興味をよせ、
家臣・支倉常長をはるか異国のローマへ送り、法王へ奥州王政宗の国書を呈し、
宣教師の派遣とスペインとの通商斡旋をもとめている。

詩人的な才能も抜群で、漢詩30首、和歌275首をのこしている。

「戦国武将100話」  桑田忠親監修  立風書房 1978年発行








仙台を睥睨(へいげい)する独眼竜

「独眼竜」として名高い奥州の覇者。
元は米沢、次いで会津が本拠地だった。
江戸時代になって仙台藩初代藩主となり、
現代の仙台繁栄のもとを築いた。
銅像は市街を一望できる仙台城本丸に立ち、
第二次世界大戦時に供出されたので、
現在のものは2代目。
記念写真のメッカだが、逆光になりがちで撮影は難しい。

「日本の銅像完全名鑑」 廣済堂出版 2013年発行



撮影日・2018年8月6日



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