◉ 本書に、たばこ(タバコ)に関する記述は次の2つです。ちなみに、著者の養老猛さんは愛煙家です。
▼ 145ページ 村上春樹の「アンダーグラウンド」に、日比谷の地下鉄の駅長さんのインタビューがあったと思う。サリン事件のような事件が起こると思いましたかという質問に、自分が階段を掃除しているところに、タバコの吸い殻を捨てていく人がいるのだから、何が起こっても驚きませんと答えていたはずである。こういう人たちの国が栄えたほうがいいのか、滅びたほうがましか、老人は時々本気で悩む。
▼ 157ページ いまは世界中が「禁煙」に近い。あらゆる航空会社が禁煙である。おそらく商売に圧力がかかっているのであろう。その圧力は、どこから来るのか。今にどれだけ「科学的根拠)あるのか。そもそも人間の寿命はどこまで伸びて良いのか。生物学的には寿命は35歳で十分だという説もある。