至福の舞台、ラ・バヤデール

雪が積もる予報、島岡美延です。
昨夜は、新国立劇場バレエ団『ラ・バヤデール』初日を観てきました。
好きな女性がいるのに、王侯の命令でその娘と結婚させられる兵士の苦悩をインドを舞台に描いた物語。
オリエンタルな雰囲気から、夢の場面は白いチュチュの32人の一糸乱れぬ群舞、とゴージャスで盛りだくさんのバレエです。
初日は、新国立劇場の看板ダンサー、小野絢子の舞姫ニキヤ。
兵士ソロルは、英国ロイヤル・バレエのプリンシパルでシーズンゲストのムンタギロフ。
長身で柔らかな踊りは、いつも期待以上。
王侯の娘ガムザッティは、最終日にニキヤを踊る米沢唯。
各人の能力を存分に発揮した舞台を心から堪能しました。
人間の愛憎を克明に描くというこのバレエ。
1幕、人目を避けて、ソロルとニキヤがようやく逢えた場面。
ほとばしる愛の歓びを表現するには、言葉より踊り！という説得力。
小野絢子の踊りは、バレエが演劇であると思わせます。
東京交響楽団の演奏もブラボー、熱い舞台の余韻で寒さを忘れました。

さよならの季節に

昨日から一転、冷たい雨に、島岡美延です。
この気温の変動こそ春への助走なのですが、体調管理は本当に大変。気をつけたいです。
このところ、来月のJRダイヤ改正に関するニュースが印象的です。
開業する北陸新幹線の話題を聞けば、久しぶりに金沢など行きたくなります。
一方で、ブルートレイン廃止というのも大きなニュース。
来月は、“さよなら”と“ようこそ”の駅のホームの中継が注目ですね。
この季節は、テレビやラジオなどにとってもソワソワする時期。
終わる番組もあれば、各局の看板番組の新しい顔も話題になります。
列車、番組、他にも閉館や閉店・・・、“これで最後”という声を聞いて今さらながら人が集まる、盛り上がる、というのもよく見る光景。
4月から先生やクラスが変わる、というのは子どもだけではありません。
スポーツクラブや習い事でもそんな状況が。
この先生に教わるのもあと何回かなあと、カウントダウンの2月。
その覚悟をしつつ、どんな形で“感謝”を伝えるか、悩める年度末です。

電波は今日も誰かに届く

冷たい北風がおさまると暖かくなりそう、島岡美延です。
梅の名所がにぎわう頃。
テレビ中継なら、花の咲き具合はすぐにわかります。
ラジオだと、言葉によって人々は想像を膨らませる・・・。
映画『ラジオの恋（21日公開）』をご紹介します。
先週のラジオに、時川英之監督が登場。
これまで海外でも多くの作品を制作し、現在は出身地の広島を拠点にする監督が、ラジオへの愛がたっぷり詰まった物語を誕生させました。
広島で異例の大ヒット、海外映画祭で観客賞受賞、などを経て全国公開へ。
時代の流れを感じ、ラジオを続ける意味を見出せなくなっていた主人公・横山の前に不思議な少女が現れ、彼女の予言がスタジオの中で現実になる・・・。
RCCラジオで毎朝2時間半の生放送を担当する“広島のカリスマ”横山雄二さん。
彼が人気パーソナリティを演じています。
広島出身のアンガールズも友情出演。
ラジオから流れる大切な曲は、広島出身の矢沢永吉。
リスナーとパーソナリティの“つながっている”感じが、愛おしい！

ぜひ一度、歯科医院へ

暖かい日曜日、島岡美延です。
今月の姿勢テーマ「口を閉じて、口角を上げて笑顔に」を実践していますか？
口で呼吸すると、口の中が乾燥します。
カラカラで、唾液が口腔内を潤していない状態は、様々な口のトラブルのもとになります。
先日のラジオ、歯科衛生士の方がゲストでした。
「痛くならないと、歯科医院に行かない人」をいかに検診に行くようにするか、についてのお話。
特に若い世代の受診率は低くなりがち。
ただ、虫歯と違い、歯周病は「歯が抜けるほどひどくなるまで気づかない」ことが多いのです。
30代でも、すでにかなりの割合の人が歯周病か、その予備軍。
何年も行っていないという人は、まず一度、検診へ。
妊娠している時は健康に気を使うのに、出産後は、自分の健康は後回しになりがちな女性たち。
ホワイトニング（白い歯にしたい）をきっかけにするのもいいですね。
そして、素敵な笑顔になって下さい。
80歳で20本の自分の歯が残っていることは、美容にも健康にも不可欠！

スマホなし、の時間は？

土曜日のバレンタインデー、島岡美延です。
待ち合わせに欠かせない、携帯・スマホ。
先日、驚きの数字が報じられました。
デジタルアーツ株式会社のアンケートで、女子高生では、一日に平均7時間、携帯・スマホを使っていて、「15時間以上」も9.7%。
寝ている時間以外は、ほぼスマホを手放せない状態（授業中も？）です。
使用する時間帯で最多なのが「午前0時～3時」で24.3%。
これでは、昼間は眠くてしょうがないはず。
誰かからの電話を待つ経験は、女子高生の親世代にもあるでしょう。
ただ、「家の固定電話」の前で待つのと、会話のごとくスマホの画面を見つめるのとでは、コミュニケーションの密度が違います。
相手がどうしているのか、何を考えているのか、分（秒？）単位で気になってしまう現代のツール。
最近、知人から「アドレス変えました」の連絡が増えていると思ったら、この季節、「子どものスマホデビューに合わせて」ということみたい。
スマホなしの時間をどう確保するか、覚悟も必要ですね。

不治の病の若い男女が

バレンタインめがけて寒波が、島岡美延です。
明日が休みの職場では、チョコレートは今日、渡されるのかしら？
来週も来月も同じような日が続き、自分は元気で過ごしている、と多くの人が思っています。
誰にとっても時間は限られていて、そのことを忘れているだけ・・・。
映画『きっと、星のせいじゃない。（20日公開）』をご紹介します。
16歳で亡くなった友人をモデルに書いたという、全米1位のベストセラーが原作。
ヘイゼルは末期のがん患者。薬が奇跡的に効いているが、学校にも行けず、酸素ボンベが手放せない。
彼女は、嫌々参加したがん患者の集会で、片脚を切断して骨肉腫を克服したガスと出会う。
自分を好きになっても未来がない、と距離を置くヘイゼル。
それでも積極的なガスに、少しずつ気持ちが動く。
ある日、ヘイゼルが大好きな作家に、ガスがメールを送ったことで、二人はオランダの作家に会いにいく。
その旅のあと、二人には重大な出来事が・・・。
「今日」という日をもっと愛おしく感じる物語です。

歌う男、渋谷すばる

昨日にまして暖かくなりそう、島岡美延です。
バレンタインデー目前、男と女に必要なのは、甘いチョコレートだけじゃない？
映画『味園（みその）ユニバース（14日公開）』をご紹介します。
コミックや小説が原作の映画が全盛の中、『リンダ　リンダ　リンダ』の山下敦弘監督のオリジナル企画。
主演は、関ジャニ∞の渋谷すばる、20歳でヴェネチア国際映画祭新人俳優賞の二階堂ふみ。
バンド“赤犬”の屋外ライブに、傷だらけの顔で、ふらふらと現れた男（渋谷）。
いきなりマイクを奪い、圧巻の歌声で会場を驚かせた直後、倒れて気を失う。
目を覚ました時、自分のことを何も覚えていないという。
記憶喪失になった男の正体と歌声に興味を持った“赤犬”のマネージャー・カスミ（二階堂）は、彼を“ポチ男”と名づけ、認知症の祖父と暮らす自分の家に住まわせる。
フラッシュバックで少しずつ記憶を取り戻すポチ男、彼をボーカルとして行うライブが刻々と迫っていた・・・。
大阪千日前の独特の空気感。日本映画のパワー、ここにあり！

全米震撼の事件が映画に

建国記念の日、島岡美延です。
アメリカで起きたこの恐ろしい事件、ご存知でしたか？
犯人は、アメリカの大富豪御曹司。
射殺されたのは、ロサンゼルス五輪の金メダリスト。
映画『フォックスキャッチャー（14日公開）』をご紹介します。
レスリングの金メダリストでありながら、経済的に苦しいマーク（チャニング・テイタム）。
ある日、デュポン財団御曹司ジョン（スティーヴ・カレル）から、ソウル五輪金メダルを目指したレスリングチーム“フォックスキャッチャー”の結成に誘われる。
チームの中心としてマークの生活は一気に変わった。
だが、互いを惹きつけあったマークとジョンの関係は、徐々に危うくなる。
そしてジョンが、マークの兄で同じ金メダリストのデイヴ（マーク・ラファロ）をチームに入れたことで、三者は、誰もが予測しない結末へ・・・。
スポーツの世界に潜む苦悩を見事な緊張感をもって描いたのは、『カポーティ』のベネット・ミラー監督。
監督賞ほか5部門にノミネートされたアカデミー賞の行方やいかに？

その時、自分なら

氷が張るような寒さ、島岡美延です。
日の光の強さは確実に増しているはず、もうしばらくの辛抱です。
体調管理、うまくできていますか？
インフルエンザも風邪も、できれば無縁で冬を乗り越えたいもの。
昨日の夕方、帰宅する電車で「しばし停車します」のアナウンス。
駅でなかなか発車しないと思っていたら、「急病人対応」とのこと。
数分たった頃、私の車両にいた女性客が、そちらへ歩いていきました。
どうやら、医療知識のある人で、駅員さんに何らかの助言をしにいったよう。
自分が出て行くべきか、多少様子を見てからの行動だったかもしれません。
以前、私の数㍍先で倒れた人が出て、誰かの「緊急停車ボタンを押して」という声で、ドア付近に立っていた人が押した、ということがありました。
あの時は、もっとラッシュの時間帯で、電車も走行中・・・、「何やっているの、早くボタン押して」という女性の声を覚えています。
いざという時、女性のほうが行動的？
自分なら、何ができるか、ちょっと考えてみませんか。

斬新な「眠れる森の美女」

晴れても気温が低い月曜日、島岡美延です。
昨日は雨が降る中、東京文化会館へ。
東京バレエ団50周年記念シリーズ『眠れる森の美女』を観てきました。
素敵なダンサーを率いて多くのガラ公演を行ってきた、ウラジーミル・マラーホフ。
バレエ団のアーティスティック・アドバイザーに就任し、演出・振付をした斬新な『眠り』！
上演時間が長い演目をテンポよく構成、舞台美術、衣装の色・デザインも見たことのないタイプ。
彼が踊ったカラボスのメイクや衣装には、歌舞伎のアイディアも。
第2幕の森の妖精の場面。
発表会で踊った、個人的にも思い入れの深いところが大幅に変更されていて、正直、物足りないような。
そうはいっても、大抜擢の若手ペアを観に行って、大正解でした。
目鼻立ちがすっきりした川島麻実子のオーロラ姫。
完璧な笑顔と丁寧なテクニックで、素晴らしい全幕主演デビューを果たしました。
急成長の岸本秀雄はしなやかさが抜群。
王子の雰囲気をさらに身につけていく今後が楽しみです。