『ドライブ・マイ・カー』は米アカデミー賞国際長編映画賞、島岡美延です。作品賞は『コーダ あいのうた』、聴覚障害の両親と兄を持つ主人公が音楽の道に進む夢を持つ、誰もが彼女を応援したくなる物語が選ばれました。
昨年のカンヌ国際映画祭最高賞パルムドールはそれとは対照的、いやカンヌ史上最も奇天烈な物語。映画『TITANE チタン(4月1日公開)』をご紹介します。『RAW~少女のめざめ~』で鮮烈デビューの女性監督ジュリア・デュクルノーによる圧倒的〈怪作〉。
幼い頃、交通事故で頭蓋骨にチタンプレートが埋め込まれたアレクシア(ヴァンサン・ランドン)。彼女はそれ以来、車に対し異常な執着心を抱き、危険な衝動に駆られる。ついに罪を犯して逃亡する彼女は、10年前から息子が行方不明の消防士のヴィンセントに引き取られ、「彼の息子」としての奇妙な共同生活を始める。だが、彼女は自らの身体にある重大な秘密を抱えていた・・・。
108分の未知なる体験。困惑と驚愕、価値観崩壊?