東北新幹線を脱線させるほどの地震に今しばらく警戒を、島岡美延です。首都圏の停電も「家具が倒れ、床にものが散乱」した中だったらと、想像力を働かせたいです。
貴重な場所にカメラが入った物語をどうぞ。映画『オートクチュール（25日公開）』をご紹介します。美しいものが生み出される場所で繰り広げられる人間模様。
ディオールのオートクチュール部門のアトリエ責任者エステル（ナタリー・バイ）は、次のコレクションを終えたら引退。ある朝、若い娘にハンドバッグをひったくられる。犯人は郊外の団地から遠征してきたジャド（リナ・クードリ）。滑らかに動く指にドレスを縫う才能を直感したエステルは、ジャドを見習いとして迎え入れる。反発しあうも次第に母娘のような関係に。最後のショーは目前、エステルが倒れてしまい・・・。
それぞれが実の家族との問題を抱えていたり、アトリエで働く女同士の戦いもすごい。現役のお針子の手仕事の美しさ、その裏側をも描きます。
