パワースポット、琵琶湖

大きな傘が必要な一日、島岡美延です。
小説家の頭の中で自由自在に広げられた物語を映像にするのは、かなり困難だったはず・・・、映画『偉大なる、しゅららぼん（8日公開）』をご紹介します。
「プリンセス・トヨトミ」「鴨川ホルモー」など奇想天外な世界観のベストセラー作家、万城目学の原作。
琵琶湖畔の街で、代々、不思議な力を伝承してきた日出（ひので）家は、城に住んでいる。
本家跡取りの淡十郎（濱田岳）は、力の修業のためにやってきた分家の涼介（岡田将生）を「お供」として連れ回す。
そう、淡十郎は言葉遣いも振舞いも「殿」そのもの。
二人は同じ歳、オートクチュールの赤い学生服で高校に入学。
そこには1300年に渡り、日出家とライバル関係にある棗（なつめ）家の跡取り・広海（渡辺大）もいた。
淡十郎の失恋をきっかけに、世界を滅ぼす大事件が勃発・・・！？
淡十郎の姉は、白馬に乗る深田恭子で「最強の力」の持ち主。
CGもすごいけど、濱田＆深田の浮世離れした演技なくして成立しない世界。お見事。