保健福祉の現場から

感じるままに

高濃度乳房とブレスト・アウェアネス

2021年03月29日 | Weblog
がん検診のあり方に関する検討会 (https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-kenkou_128563.html)のR3.3.17「超音波検査による乳がん検診の有効性を検証する比較試験(J-START)」(https://www.mhlw.go.jp/content/10901000/000754482.pdf)のp8「介入群(MG+US) 要精検率12.6%・がん発見率0.50%、感度91.1%・特異度87.7%」に対して、「コントロール群(MG)only 要精検率8.8%・がん発見率0.33%、感度77.0%・特異度91.4%とある。R3.3.17「乳がん検診の適切な情報提供に関する研究」(https://www.mhlw.go.jp/content/10901000/000754483.pdf)p13「乳房構成が高濃度になる(マンモグラム上白っぽい乳房)ほど病変が隠れやすい。•「偽陰性問題」として検診関係者、受診者、医療関係者が認識することが重要•結果的に生じる偽陰性例の対策の一つとして、2年に1度定期的に検診を受診することに加えブレスト・アウェアネスの啓発を推進」とあるが、高濃度乳房では、例えば、任意型健診として人間ドック等でMG+USもあり得るように感じる。日本医師会総合政策研究機構「日本の医療のグランドデザイン2030」(https://www.jmari.med.or.jp/download/grand_design-2030.pdf)p207「元々老人保健法時代にはがん検診は「補助金」であり、実施主体である市町村の実施数に応じて補助金が配布されていた。ところが1999年に一般財源化された。各自治体に交付された交付金の中に、がん検診の費用も算定されてはいるはずだが、がん検診をやればやるほど、他の事業に振り向ける金額は少なくなる。つまり他の事業が優先され、がん検診は後回しになる。」の意見は興味深い。がん検診(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000059490.html)(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/gan_kenshin.html)の一般財源化の中で、がん検診が後回しにならないようにするためには、やはり、市町村が実施しているがん検診の種類・検査内容、自己負担額、検診日程・実施場所等がネット公表されるべきである。H31.3.29「新たなステージに入ったがん検診の総合支援事業実施要綱の一部改正」(http://www.toyama.med.or.jp/wp/wp-content/uploads/2019/04/osirase_iryoukikan_aratanasutegegankensin.pdf)では「(6)検診に関する情報提供について;市区町村は、検診実施時間及び検診場所に関する情報を容易に入手できる方策や、予約の簡便化、直接受診に結びつく取組等、対象者に対する情報提供体制に配慮するよう努めること。」とあったはずである。H30.3「職域におけるがん検診に関するマニュアル」(https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000200734.html)(https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000204422.pdf)p13「保険者や事業者が、職域でがん検診を受ける機会のない者に対し、市町村におけるがん検診を受診するよう情報を提供し、受診機会を設ける。」とあったが、市町村の受入れや情報提供に関する実態把握も必要であろう。R3.3.17資料(https://www.mhlw.go.jp/content/10901000/000754481.pdf)p3「医師の立会いのない乳がん検診(マンモグラフィ検査)を可能」は「令和3年10月に施行予定(保健衛生ニュース3月29日号)」らしい。ところで、R2.8.31文春「“胸を圧し潰す”乳がん検査は痛すぎる……服も着たまま出来る「ドゥイブス法」を知っていますか?」(https://bunshun.jp/articles/-/39956)で、「MRIによるDWIBS法」(http://tarorin.com/dwibs/)が紹介されているが、料金とともに、「感度、特異度」も知りたいところである。
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