保健福祉の現場から

感じるままに

データに基づくリスクコミュニケーションの徹底を

2020年12月21日 | Weblog
12.18田村大臣会見概要(https://www.mhlw.go.jp/stf/kaiken/daijin/0000194708_00305.html)。<以下一部引用>
<新型コロナウイルスのデータを一新させていただき、「コロナウイルス感染症情報」という形で、データを見れば分かるという形にさせていただきたいと思います。ホームページで公表してきたデータを基本に、性別ですとか年代、こういうものを含めた都道府県別のデータが分かりやすい形で国民の皆さま方に開示させていただきたいと思っております。こういうものを、しっかりと見ていただく中において、参考にしていただいて行動変容の一つにしていただければと思います。>

12.21「新型コロナウイルス感染症拡大防止に資する「データからわかる-新型コロナウイルス感染症情報-」を厚生労働省ホームページで新たに公開致しました。」(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_15640.html)が出ている。「データからわかる-新型コロナウイルス感染症情報-」(https://covid19.mhlw.go.jp/)は多少わかりやすくなっているが、情報公開としてはイマイチである。「新型コロナウイルス感染症」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html)(https://corona.go.jp/)(https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov.html)(https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019)について、わが国では、「新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00093.html)のリスク評価と、新型インフルエンザ等対策有識者会議(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/yusikisyakaigi.html)の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」のリスク管理が行われている。12.13NHK「新型コロナ 国の感染者データ集約システム 入力が現場の負担に」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201213/k10012761661000.html?utm_int=all_side_ranking-access_004)、11.14NHK「新型コロナ情報システム「HER-SYS」活用時期は見通せず 厚労省」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201114/k10012711391000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_015)と報じられているように、データに基づくリスクコミュニケーションが徹底されていないように感じる。例えば、11.27「新型コロナウイルス感染症対策本部(第 48 回)」(https://corona.go.jp/expert-meeting/pdf/sidai_r021127.pdf)p4「重症者等の推移」、p5「新規死亡者の推移」のような基本統計の継続的公表が必要であろう。12.14NHK「新型コロナ 感染拡大に歯止めかからず「勝負の3週間」も…」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201214/k10012763621000.html)では「致死率を比較すると、▽第1波では5.31%、▽第2波では0.92%、▽第3波では1.06%となっていて、第3波での致死率は第1波に比べると低いものの、第2波よりやや高くなっています。」とあるが、重症度別や年齢階級別はどうなのであろうか。また、新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00093.html)の7.30資料6-1「我が国における超過死亡について(2020年1~4月)」(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000654501.pdf)p2では「超過死亡検出されず」であったが、感染症疫学センター「我が国における超過死亡の推定2020年11月」(https://www.niid.go.jp/niid/ja/from-idsc/493-guidelines/9986-excess-mortality-20nov.html)では例年に比べて大きいとはいえないようである。12.7日刊ゲンダイ「年末に向けコロナ死者3倍速で急増予測 重症治療が崩壊危機」(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/282308)では「1週間で死者200人は驚く数字だ。」とあるが、例えば、人口動態(https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/81-1a.html)の平成30年統計(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei18/dl/10_h6.pdf)では「肺炎死亡9万4661人」と一日平均250人以上が肺炎で亡くなっている中で、「後期高齢者の新型コロナ死亡」を殊更強調するのはどうなのであろうか。「新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00093.html)の8.24資料4(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000662184.pdf)p14「COVID-19肺炎とその他の原因による肺炎の年齢群別致命率」の深堀が期待される。2.7「新型コロナウイルス感染症患者の急変及び死亡時の連絡について」・2.14「新型コロナウイルス感染症患者の急変及び死亡時の連絡について」(https://www.mhlw.go.jp/content/000641630.pdf)・6.18「新型コロナウイルス感染症患者の急変及び死亡時の連絡について」(https://www.mhlw.go.jp/content/000641629.pdf)が繰り返し発出されており、5.10Abema「厚労省が死者・退院者数など大幅修正 東京都の死者は19人から171人に 新型コロナウイルス」(https://times.abema.tv/posts/7053339)、6.19読売「埼玉のコロナ死者数、13人上方修正…厚労省の基準で見直し」(https://www.yomiuri.co.jp/national/20200619-OYT1T50258/)が繰り返されている。統一ルールのもとで、時系列的な年齢階級別の重症化率、死亡率に関する情報公開が徹底される必要がある。11.11朝日新聞「感染症情報、一本化し収集検討 厚労省「HER-SYS」」(https://www.asahi.com/articles/DA3S14690479.html)で「「HER-SYS(ハーシス)」について、厚生労働省が2022年以降にインフルエンザやはしかなどほかの感染症の情報を収集するシステムとの統合を検討している。」と報じられているが、感染者に関する分析評価は一丁目一番地であろう。また、11.12「新型コロナウイルス感染症対策分科会資料」(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/bunkakai/corona15.pdf)p62「関係省庁及び関係団体が専門家・内閣官房等と連携してクラスターの状況を把握・分析」は「今後、新たに取組を強化する事項」であり、遅すぎる。12.7NHK「入院時「陰性」患者から感染しクラスター発生か 札幌の病院」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201207/k10012750701000.html)では「厚生労働省は、毎週、報道などをもとに▽自治体がクラスターと認定した事例や、▽2人以上が感染した事例をまとめています。」とあるが、厚労省「国内の発生状況など」(https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kokunainohasseijoukyou.html#h2_1)に掲載されていた「全国クラスターマップ」(https://www.fnn.jp/articles/-/25319)(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200403/k10012365481000.html)は3月末でストップしたままでリンクすらできなくなっている。新型インフルエンザ等対策有識者会議(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/yusikisyakaigi.html)の12.23新型コロナウイルス感染症対策分科会「現在直面する3つの課題」(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/bunkakai/cyokumen_3tsunokadai.pdf)p7~8「クラスター発生状況場所別分類(発生件数)」が出ているが、常設ページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kokunainohasseijoukyou.html#h2_1)(https://covid19.mhlw.go.jp/)で、クラスター発生状況に関する継続的な情報公開が必要である。ところで、厚労省「新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html)の「症状がある場合の相談や新型コロナウイルス感染症に対する医療について」「問4 「PCR検査がしたくても、受けられない」、「日本のPCRの実施件数が諸外国と比べて少ない」との指摘がありますがどうなっているのですか。」の「潜在的な感染者を捕捉できていないということはないと言えます」との政府公式見解は変わらないのであろうか。いくら「かましくきる」とはいえ、冗談がキツい。5.8京都新聞「味覚や嗅覚の異常は「軽い症状」に該当」(https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/239077)で「厚生労働省の担当者は、味覚や嗅覚の異常については専門家との検討により記載は見送った」とあり、5.8「相談・受診の目安」(https://www.mhlw.go.jp/content/000628619.pdf)(https://www.mhlw.go.jp/content/000628620.pdf)には、いまだに「味覚や嗅覚の異常」が記されていない。
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