友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

夜の街を歩く

2008年11月11日 23時21分13秒 | Weblog
 今日は「NPO法人おたすけ」の例会。そう、とうとう「おたすけ」もNPOとしての法人格を取得した。これからが肝心なので、どのような活動を展開するか、私が先日話を聞いたNPOの活動を報告し、参考にしてもらう。回想法を学びたいという介護関係者が多く訪れるようになったわが市の歴史民族資料館へ人を案内する。学芸員にも出てきていただいて、回想法の効果について話してもらった。

 昭和30年代の生活用品の収集では、全国的なレベルにあるのは学芸員の個人的な趣向が出発点だったと私は記憶しているが、しかし今ではいろんなところから問合せや貸し出しの依頼が来るという。行政の職員として出世する道を選ぶか、自分が好きで行なってきた道を選ぶか、一時であったにせよ確か彼は悩んでいた。それを学芸員の道に徹することで、自らの生き方を決めてよかったなと思う。

 介護の仕事をしている人は大方皆さん真面目で、熱心に資料を眺め研究していくから、時間はいくらあっても足りなかった。

 案内を終えて、家に戻り、大和塾の第10回市民講座の案内文を発送する。それから、名古屋の電気文化会館でのチェロとピアノの演奏会を聴きに行く。チェロはご主人が、ピアノは奥さんが演奏する『デュオ ハヤシ結成35周年記念リサイタル』は、会場に来ている人々は演奏家が多いのか、さながら大学の音楽の授業のようだった。ソナタについての音楽論的解説は全く学術的であったし、後半の演奏の種目であったセレナーデについての解説も面白かった。

 私が何より面白いなと思ったのは、夫婦の息が合わないところであった。演奏は実に見事で、チェロとピアノはどちらが主でどちらが従と言うものではなく、2つの楽器が一体となって奏でていた。ところがマイクを持って話し出すとなかなか息が合わないのだ。合わないなと思って聞いていると、それが2人の呼吸だったりとも思えてきて、不思議な気がした。

 終わって名古屋駅まで夜の街を歩いた。抱き合って歩いていくカップルや酒飲み友だちのグループもいたのに、わたしは一人で何年かぶりで夜の街を歩いた。駅前のイルミネーションが見たいと思ったからだ。でも現実に目の前にしてみると何の感動もなかった。一人身の寂しさの方が勝ったのだろう。

 急いで帰り、孫娘を学習塾に迎えに行く。こんな一日だった。
コメント
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