民謡/梅若朝雲(駅前仙人)の徒然日記2007.1.28~

民謡&三味線の師範・釣り・料理など多趣味。

Day.2003 矢立て

2012-07-23 16:40:00 | 仙人の故物屋さん
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矢立(やたて)とは、筆と墨壺を組み合わせた携帯用の筆記用具一式。

墨壺がついているため、出先で即座に筆が使える。
頑丈で握り具合も良く、携行していても怪しまれないため、
筆筒に針や刃を仕込んだ物は護身用の隠し武器としても重宝された。
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矢立て峠の夜風を受けて 秋の夜長を 唄で越すよ・・
       一夜五両でも馬方いやだよ 七日七夜の露を踏むよ・・

青森県民謡=道中馬方節の一節である。
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矢立峠(やたてとうげ)は、秋田県大館市と青森県平川市の県境にある峠である。
標高は258m。*****


その昔馬は、今で言えば「高級車」の役目も「戦車」の役目もしたと思われる。
岩手県南部地方は牛馬の産地・・馬にまつわるなら岐阜県郡上・・民謡は「郡上春駒」
丹波地方では「丹波与作のものがたり」・・と・・枚挙にいとまが無い。

馬産地・・今で言えば「とよた」「にっさん」「まつだ」「みつびし」「ほんだ」「だいはつ」「etc.」・・ってな具合


↓これはコピーです

一頭ずつ連れて運んでては能率が悪いので、数珠つなぎにして・・それも夜掛け朝掛けで七日七夜を歩き通す。
山道や細い道での行き交いも大変なので「馬子唄」はクラクション変わり・・
或いは夜行の際の眠気覚ましと言われた。
「シャンコシャンコ!」の鈴は「熊よけ」・・牛なら「カランカラン!」
そんな苦労を美しい唄に託して・・民謡は唄い継がれて・・イクノデス・・行って欲しいのです

今じゃ珍しいだけの「矢立て」のようにならないように・・





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