大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

今更ながら鳥取戦を振り返るー前節の彼らの京都戦とも比較しながら。あとACLについても少し

2013-05-02 06:31:40 | ガンバ大阪
知り合いから試合前に、ベンチ外の選手とのハイタッチ会の券を譲って貰ったんで、パウリーニョとは握手してきたけども、ホンマにええ人ですね。この人は不思議な魅力があって、ウチのサッカーに合ってるかと言えば、微妙なんだけども、出て居ない時にはこの人の待望論は出て来る。勿論彼が出ていてどうにかなるかは別問題なんだけども、それでも待望論が出てくるのは、ピッチでの起きてる事に対する不満の表れであったりもするわけ。

まあ、もしケガしていなければこの人の出番はあったかもしれない。個人的には、少少強引でもフィニッシュに持って行く必要がある、と言う時に使うのがいいかな、と思うわけで(実際途中出場で出ている時はそうした状況であることが多い)、この試合には正にそれが必要だったんじゃないか?

ホームでなかなか勝てない理由がガンバの選手らにも判らないか・・・こういう場合というのは得てして自分たちよりはむしろ相手側の戦い方にあるかもしれない。

鳥取が正直あれだけ引いて来たのは計算外やったなあ...改めて前節の京都との試合をKBSの中継を録画していたので最初の部分を見直して見たけども、相手攻撃時にボランチの位置でボールを廻されている時には、京都が相手だと敵陣のセンターサークル付近まで鳥取のFWが出て来たのに対し、今回は自陣まで久保らが下がって来ているわけ。

つまり、今月に入って得点出来ていない状態て、かつ前節京都に惨敗した結果が、鳥取にとってのいい意味での危機感となって、今回いい方向に向かわせたと言う事になったのだろう。加えて、こちらが前回富山にアウェーで4-0と完勝したことで、より恐れられることになったということもある。

ただ、京都の場合は割りと積極的にミドル打っていたわけで、それは精度云々は別にしても相手のDFを前に引っ張り出す効果があったようには思える(最初の横谷のゴールなんかはまさに相手のDFの裏をついたものだったし。余談だけども、横谷はショートパス繋ぐよりは、スペースあるところに自分でゴリゴリ行く方が合っているのかもしれないが)。

これに対してガンバはというと・・・闇雲なミドルよりは確率の高いシュートを選択しようとする傾向にはある(勿論闇雲にミドル打つと相手を助けてしまう側面もあるんで、どちらがいいとは一概には言えないだろうけども)。だからまあ、こんな状況だからパウが居ても何とかなったとまでは思わないけども、この試合では多少強引でもシュートに持っていくのも必要かとは思ったりもしたわけ。

あと、大輝について触れておくと、相手が悪かったかも。どちらかと言うと岐阜の杉本みたいな相手と対峙する方が良かったかもしれないけども、久保と正対した時のミスマッチを突かれてしまい、久保と空中戦で競り合うことを余儀なくされた。まさか、健太監督がこのタイミングで大輝を使って、「ホレ見てみい。あいつやっぱりアカンかったやんか」なんていう感想を此方側に抱かせる為に使ったとは考えにくいが(ただ、相手監督の立場に立てばそういうことも有りうるとはある程度予測出来たんじゃないか?)、西野君のコンディションの悪さが伝わって来ない中で使う理由を明かさないというのが気になる。ターンオーバーというのなら、後ろだけでなく、前の構成にも部分的な入れ替えというのがあってしかるべきだし。まあ、その辺ここで替えた意味合いというのは、今後の選手起用のベクトルで判るものだと思っておこう。

気がつけば明日はもう岐阜戦か?前節の山形相手に5バックという情報もあるんだけども、彼らはJ2残留を掛けて必死ですからね。こちらも必死さを見せて欲しいものではあります。

話は変わるんだけども、つくづくJリーグって戦術的に奥深いリーグだって思わされるわけ。今年J2で戦って見てより一層それが感じられた。Jリーグが近隣諸国のリーグと比べてどうなのかを再認識する為に、每年夏には中国へ行って中超の試合なんかも生観戦するんだけども、あちらでの試合でそこまで感じることはない。てか、あちらでは個の能力の強さというのが(特に前線の選手)求められるという傾向にある。これはイタリアとイングランドとのスタイルの相違っていうやつに似ているのかもしれない。

CLでイタリア勢が勝てていないからといって、イングランドやブンデスの選手がイタリアへ移籍したからといって、簡単にフィット出来るとは限らないわけで、寧ろ戦術的にはイタリアの方が突き詰められた部分が多いわけでしょう?3-1-4-2なんていうのはユーベやアズーリなんかがピルロシステムとして使っているけども、戦術的な変化や駆け引きというのはイタリアにはあったりするわけで。逆にイタリアで居場所がなくなった選手がイングランドへ行って居場所を見つけるというようなケースがある(最近で言えばバロテッリがその典型)。これはイタリアよりはイングランドの方がワイドに陣形を構える分スペースが活用出来たりする為だけども(もっとも、イングランドでは個の能力がないとそうしたケースが当て嵌まるとは限らないのだが)。

その意味でJリーグにとって残念なのはACLの結果かな。まあ、ACLというのはTOEICやTOEFLのようなもんで、仕事や留学の上でその人が英語がどの程度出来るか、ということを示す客観的な証明というのかな。勿論、実際に試験でのスコアが高いことが必ずしもその人の英語の運用能力に比例するとも限らないんだけども、そのスコアを上げないことには社内での昇進がおぼつかない、なんていうことになりかねないわけ。それと同じようにJリーグは東南アジアでのマーケティングを色々とやりだしているけども、そのためにはJクラブがACLで結果を出さないことには話にならないわけで。

昨日の浦和とムアントン・ユナイテッドの試合では、ムアントン・ユナイテッドのサポが仙台や浦和のチャントを歌っているところからすると、Jリーグがアジアで受け入れられているという意味では喜ばしいことなんだけども、そうした流れを更に押し広げるにはTOECで900点以上、じゃなくて、ACLでの結果が必要だということにはなるわけですな。

だからこそ、アウェー遠征の補助が今年から出場クラブに支給されるということになったのだろうけども・・・あ、どこかのクラブのことをディスってるわけではないですよw

つまり、自分が言いたいのは、何の為にACLを勝ち抜く必要があるのかということと、勝ち抜けなかったら一体誰がどんな不都合を受けるのか、ということを考える必要があるということ。広島だけでなく、仙台にしても広島よりはよくやったとはいえ、TGの選手起用を見ていると、本音はリーグの方が大事だって言う風にも思えたんよね(決してACLを手抜きしていたという意味で書いてるつもりはないですが)。

だからまあ、親の心子知らずって言うのは簡単なんだけども、根本的には先ほど述べた部分が突き詰められていないのが問題なんじゃないかって思う。そこを理解せずして、Jリーグはもっと危機感持てという人たちって居るんだけども、ACLで勝てないからといってそういう人たちにとってそれがどんな不都合をもたらすのか、っていうのを考えて見ると、誰もまともな危機感は持ち得ていないのが現状なのかもしれないが。