大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

J乙聯賽第5輪 大阪鋼巴 1-1 千葉傑夫

2013-03-28 07:56:04 | ガンバ大阪
健太監督になってから、色々と功罪を語ることは出来るとは思うが、功の部分について触れておきたい。

その一つに、藤ケ谷が復調したということ。これは、守備の戦術と関係はあるかもしれない。相手のポゼッション時にはFW迄が自陣まで下がり、低めの位置でブロックを形成する。まあ、これでもって、前座で試合していた少年サッカーのコーチの方が、ガンバは守備的になったという風に言っておられたらしいが。

今の守備組織を解釈すれば、今は守備の土台を固めておいて、そこから発展的にラインを微調整していくという考えを健太監督は持っているのかもしれない。筆者はこれを仙台方式と密かに呼んでいるわけ。つまり、2年前までの仙台のように手堅く後ろでブロックを造るやり方で土台を築いてから、発展的にラインコントロール出来る上本を入れてラインの押上げる形にしていったということなんだけども。まあ、その発展的段階において、GKの人材を求めていくのが現実的なのかもしれない。まあ、今のウチの守り方を見ただけでも、一緒にするな、って仙台の皆さんに怒られそうですが、方向性としてはそうなんじゃないかってことでw

というのも、このオフにGKの補強に動いたことはフロントも認めていたことなんだけども、後ろの選手は基本守りやすさを考えるという原則に基づけば、今のガンバに来たいと考える選手が居なかったのが現実なわけ。そうなると、今居る選手でやりくりして守備を構築していくという選択しか健太監督にはなかった。

いずれにしても、今は低いラインでのブロック基本型で、そこからロングカウンターを狙うと言うのを、ヤット不在時の戦い方として意図していた。まあ、プランとしては悪くはない。このやり方だと後ろに高さは必要なんで西野君はこれからも出続けるだろうし、コンちゃんはボール奪う役割を求める為に今後は鯔かな、と思ったりもする。

ただ、問題はこのやり方だとボールの奪う位置の問題がある。恐らく中に楔が入った所で明神武井の二人で挟んで、時には両センターバック、どちらかと言うと岩下が前に出る形で奪おうとしていたんだけども、その奪取力がイマイチで、先制された場面も、武井のボールロストがあったとはいえ、明神と挟み込んでいた割にはジャイールにアッサリ突破を許していた。

もう一つは、プレスの連動性。この試合では相手のGKの岡本の足下がイマイチと言う事もあってか、岡本にまで前プレに行ったら、バックラインの押し上げが不十分になる。この辺は、プレスの開始位置とバックラインの高さは調整が必要だろう。

そして、奪ってからの攻守の切り替えの問題。奪う位置は基本低い。その分、中盤でボールを受けてビルドアップを助ける円滑油としての役割を果たす選手が必要にはなる。レアンの持ち味を出させるには2トップがいいということは誰もが解ってるんだけども、熊本戦の後半で純然たる9番の川西が入るとレアンが下がり気味でボールを受ける形にはなる。まあ、この二人の適性を考えるとそうなってしまうんだけども。だからまあ、ここでメッシの例を引き合いに出すまでもなく、前から下がって中盤でビルドアップに参画出来る偽9番が必要を痛感させられる。ここらへんは、佐藤待ちということなんだけども、彼が戻ってくるのが夏ごろとなると、そこまで待っていられるだろうか?

川西なんかはもう少し、自分が試合に出るには何が必要かということを考え、今試合に出ている選手らを見て、自分には何が足りないか、或いは彼らと差別化を図る為にはどの部分で勝負するかを考えて実行したらもっと出番は増えると思うんだけども・・・でも、そんなこと言い出すとショーキなんかは自分の得意のところだけで勝負して他は捨てる、という風に割り切るヤツもいるからなw 

従って、消去法現実的にその偽9番に近いことが出来るのが秋なんだということだろう。実際秋とレアンが近い位置でプレーすると二人の連携はいい。まあ、藤春を活かすことを考えると秋は左のサイドに置いて阿部をトップにするのがいいのかもしれないが、そうすると今度は秋の運動量がフルに持たないという去年と同様の問題も出てくる。今の秋の生かし方を見ると、正信がやっていたことにも一応理はあったということは理解出来るかもしれないんだけども・・・

移籍市場が間もなく閉じるけども、今誰も連れてこれないとなると、川西がどこまで意識改革出来るかというところに活路を見出すしかないのかなという気がする。

ところで、千葉についてだけども、あちらはラインが下がり気味だというのが、智が仕切るチームにしては以外な感じがするんだけども、あれはあれであちらの守備の約束事と関係しているんだろう。カウンター対策という部分もあるかもしれない。なんでも、去年ん智が出ている時には2失点以上した試合はなかったというから、考えてみればガンバのアゲアゲのラインの中で守るには誰が来ても負担が大きかったということなのだろう。

そう考えると、ある程度の守備を構築できれば、ビッグセーバー復活というのも判る気はするけども。