大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

J聯盟杯 半決賽 第2輪 大阪鋼巴 2-3 鹿島鹿角 (總比分 3-3, 客隊得分 2-0)

2007-10-14 04:50:40 | ガンバ大阪
今季のガンバの中で一番苦しい状態での布陣で、相手が現在リーグ3位の鹿島。ましてカシスタでは今年の3月第2節で勝ったことを除いて相性が良くない。その中で試合自体は負けであったものの、2試合トータルではイーヴンで、最後アウェーゴールが効いて決勝進出という最低限の結果を出せたということに意義があった。ナビスコではどうしてもベストメンバーというのをどのチームも組めない状態で臨むことが多い分、控え選手の力量を含めた総合的なチーム力というのが左右されるのであるが、その意味で今回ガンバは、前田、寺田、そして中沢がよくやってくれたと思う。

前半のガンバは、前線に人数をかけず、どちらかと言えばセーフティにという意識が強かったとは思う。その分前でボールをキープできず、鹿島にサイドに放り込まれて、サイドに流れた田代にそこで起点を作られて危ない場面が続いた。前半の最初の失点はシジクレイが本山の飛び出しについていけなかったのは、ある意味シジの弱点のスピード系への対応の遅さを狙われたのだから致し方ないとは思うが、2失点目は田代のヘディングに3人もついていったにもかかわらず、跳ね返すどころか、またもや本山の方にボールが流れて失点。どちらかと言えば2点目の方は何とかならんかったかとは思う。

ただ、これでガンバは最初から守り切るような器用な戦いが出来るチームではないことが判ったw これで後は攻めるしかない。1点目は前田がヒールで落としたボールを播戸が決めた。この試合の播戸はマグノの分も合わせて前線でよく動き、ポスト役を見事にこなしたばかりでなく、後半は相手左サイドの裏に飛び出してよくチャンスを作った。後半彼が曽ヶ端と衝突した場面ではその直前に青木に右腕を少し引っ張られてバランスを崩されたからなんですが、これはお咎めなしですか、西村さん?

その後相手のFKで山口に当たってコースが変わり、藤ヶ谷が逆を突かれて失点したのは不運だったが、ガンバの攻勢が続いた。本山が負傷で下がったという、鹿島にとっての不運があったけども、この後鹿島が前から当たりにいかず、全員が自陣に引いてしまったことでガンバもポゼッションを上げられた。60分過ぎにマグノを投入。絶好調の時のように積極的にゴールに向かっていく、という姿には程遠いし、まだ本人は足が完全に復調したわけではないことが判っているから、自重しながら動いていたような感じだったけども、ボールをこの人が持つと鹿島のDFが3人、4人と引き付けられるし、そこから二川や播戸にパスを出せるのは流石ではある。

そしてシジクレイのCKでの同点弾。これはシジが完全にどフリーで、こんなに見事すぎるセットプレーの得点は今季初めてやないかなw その後鹿島のパワープレーにも、中沢が入ったこともあり、冷静に対処していた。

逆に鹿島は、この試合マルキーニョスが不発で、途中出場したダニーロもイマイチ。柳沢なんか、おったの?というくらい、全く攻撃に絡めていなかった。外国人の能力が、去年いたアレックス・ミネイロに比べるとやはり見劣りするとは思う。あと、内田がいなかった影響であるが、右サイドから直接やられはしなかったものの、やはり一人いなくなるとDFラインの連携、という点では間接的に影響はあったといえるだろうか。

試合が終わって、地元の割烹料亭「鈴章」でナマズの天ぷらや蒲焼を堪能。私が座っていた手前の席で、話言葉からしていかにも大阪のおばちゃんらしき人たちが、サッカー談義をしていたが、話の内容からしてどうも鹿サポみたいやねんな。27日の大分戦も「来る」ということらしいから、この人たちも鹿島に試合を見に来ているのだろう。食後に近辺を散策していると、鹿島神宮の方から人がゾロゾロと出てくるではないか。そうか、今日は星祭りがあったのだった。それで終わってから人が出てきたわけだ。

天皇杯の相手は山形-これで財前を万博で見ることができる

2007-10-11 22:33:00 | ガンバ大阪
本日天皇杯4回戦の抽選が行われたが、相手がなんと山形に決定。いやー、完全にノーマークやったな。けど、同時に今年の7月にみちのくダービーを見たスタジアムのチームを相手にするのは大変面白いと思った。理由は山形戦で、あの中田ヒデがかつて一目置いていた天才財前宣之がいよいよ万博で見られるからだ(まさか万博で見られるとは思ってもいなかったが)。一度彼のプレーを見たら判ると思うんだけども、この人の持つ技術というのはまさしく本物で、もう少し若かったら、と思わずにはいられない。みちのくダービーで見せた、バランスを崩されながらも見事な切返しで立ち上がり、先制ゴールを決めてくれた、あの財前。あれを見ただけで大阪から山形へ行った甲斐があったとすら思えたものだ。

実は、昨日ナビスコ準決勝の第1戦が終わった後、万博の電光掲示板に他会場の結果と途中経過が出ていて、後半終了間際まで仙台が1-0でリードしていたものだから、これで山形の勝ちはないんじゃないかと思っていたが、帰宅してから結果を知ってびっくりした。1-1のドローって誰が決めたんや?ああ、やっぱり財前か。多分山形で1点のビハインドを何とかできる選手って彼ぐらいやろうな、と思ったのだが、PKによる得点だったわけね。けど、後半途中から出場して流れを変えたあたりは流石ベテランだとは思う。

実を言うと、この人がJ1のチームで、スーパーサブで出てこれるくらいの選手層を備えたチームこそ真の強豪と言えるんじゃないかと思ったこともあったので(バスケットに例えるなら、さしずめスタメンと同じ力量を持った6th manといったところ)、今回体調不良でスタメンを外れたことが、山形にとっては怪我の功名だったと思えたりもする。どちらかというと、この人がスタメンで出ても途中交代したりするイメージが強かったりするからね。まあ、今の山形にこの人をベンチスタートさせるほどの余裕は実際ないんだろうけども・・・

いろいろと一人の選手について長々と書いてしまったが、良質なフットボールを愛するガンバサポとしては、対戦相手に技術のある選手を迎えるというのは基本的には歓迎すべきことなんです。試合自体が粗くなる方向には行かなくなるし、何よりも相手の技には技でもって打ち勝つ喜びというのがある。その意味では、財前が90分いるかどうかは判らないけども、その彼がピッチにいる間にガンバの選手たちの持っている技でケリをつけて欲しいと願っている。

ということで、11月7日水曜日の天皇杯が待ち遠しい・・・

J聯盟杯半決賽 第1輪 大阪鋼巴 1-0 鹿島鹿角

2007-10-11 06:47:21 | ガンバ大阪
欲を言えばもう1点取りたかったし、終了間際のCKでも一瞬決まった、と思ったのだがファウル(だったのか?)でゴール取り消し。それでもアウェーゴールを与えずに1-0で勝ったのは良かった。実を言うと昨日(本エントリを書いている時点で昨日となった)の試合では鹿島が4-4-2でフツーにやって来られる方がイヤな感じはしていた。2点取られてもいいから1点取るというつもりで来られたらどうだっただろう?準決勝のもう1試合で川崎はACLでの教訓を生かして、第1戦アウェーでありながら点を取っていた。しかし、鹿島はそうして来なかったのは、金沢で行われた試合がトラウマとなっているからだろうか?その意味ではこの勝負は180分トータルというだけでなく、リーグ戦からの流れを受け継いで来ている。この試合で鹿島が引き気味で、攻撃はサイドチェンジのロングフィードに頼るような展開を見せた為に鹿島本来のつなぎが鳴りを潜めていた。

だが、ガンバも攻撃でのやりくりは苦しかった。バレー不在でマグノの復帰のメドが立っていない以上、播戸の1トップでは高さがないし、鹿島が引いて守って来ている以上、この間の柏戦のように2列目がバイタルエリアに飛び出せるスペースもない。サイドから抉ってクロスという場面は散見されたが、これはガンバの前線で高さがない故に、サイドから抉られても中央で跳ね返せると鹿島に見切られていた証拠でもある。それでも、右サイドから抉って、最後は決めるだけ、という場面での安田のシュートは・・・あんな宇宙開発って最近あまり見たことがないんですがねえ。このような状態の安田といい、あまり動けていなかった家長といい、この二人がU-22代表に召集されること自体に疑問を感じる。それは選手を取られるということではなく、代表で使える状態じゃないと思うからである。反町の頭の中では家長はまあ構想に入っているかもしれないので家長はいい(はずがない)としても、安田を一体どう使おうとしているのか?こんな安田クンでも今のウチは猫の手でも借りたい状態なんですが・・・今からでも遅くはないから考え直してくれへんやろか?

この試合のMOMはジョージで決まりだろう。あのPKとなった場面であるが、安田のクロスが新井場の手に当たった瞬間がSB席で見ていた自分の目の前で起こったのだから、PKの判定は妥当だと思うけど、あれはガンバ側が懸命にアピールしてから、副審と協議してジョージがPKと判定したものである。逆に言えば、それがなかったらフツーに流していたってこと?まあ、副審と協議するだけでもまだマシってことなのか・・・しかし、昨日の中盤で守備側にファウル流しまくりの、攻撃側のファウルにはやたら厳しいのっていう判定基準には、お互いにフラストレーションたまりまくりじゃなかっただろうか。試合後にとある場所で鹿サポに会ったので、審判は酷かったでしょ、と振ったら彼らもこの見方には同意してくれた。とにかく、審判が目立ってしまった、後味の悪い試合と言えるのではないだろうか。

1-0で準決勝の前半を折り返したわけだが、これで鹿島は第2戦を攻撃的に来ざるを得なくなった。ガンバが1トップで行っていたのだから(家長が途中で1トップで残るなよw)、本当は大岩から本山への交代はもう少し早くてもよかったかもしれないが、逆に言えばそれは第1戦を最小失点に留めておきたいという意図の表れかもしれない。その鹿島を受け止める第2戦の布陣にはいささか不安が残る。考えられるのは、

1.聡太を入れて3バックにする
2.寺田が復帰できるのなら、ヤットと明神でボランチを組む
3.寺田が間に合わなければ、倉田をボランチに入れてヤットを前に上げる
4.FWは播戸1トップ。もし、どうしても点を取りにいかないといけない状況ならマグ投入のスクランブル発進。

といったところで、3-6-1というのがあり得るだろうか。本当は先制して相手が3点とらざるを得ない状況に追いこんでおきたいのだが、ある程度受けに回らざるを得ないかもしれない。ただ、その分裏にスペースができるからバンがどれだけ仕事ができるかにかかっている。昨日の試合では、トラップしたためにシュートに持って行けなかった場面があったが、あそこではダイレクトでシュートを打って欲しかった。彼にはもっと貪欲にゴールを狙って欲しいと思う。

橄欖球世界杯 法國 20-18 新西蘭

2007-10-09 06:37:10 | Weblog
柏遠征の翌朝、インターネットで結果を知った。20-18でフランスが優勝候補の筆頭を破って準決勝進出!8年前も同じくインターネットで結果を知るしか術がなかったのだが、今回も同じだった。とはいえ、この試合を録画でもいいからとにかく見なければいけないということで、昨晩Jスポーツでの録画を見たのであるが・・・

見終わってからの感想だが、フランスが次のラウンドへコマを進めたという事実が残るというだけの試合でしかない。スタメンでSOにミシャラクではなくてボシスを、FBにポワトルノーではなくトライユを使った時点で、ラポルト監督のゲームプランはキックで陣地を稼いで相手の攻撃のピンチを防ぎ、さらに敵陣で攻め込んではPGで得点を重ねるというものだったに違いない。従って試合では蹴り合いの場面が多かった。確かにこのレベルでの勝負になってくるとなかなかディフェンスのギャップを突いて攻め込むのは難しいし、イングランドがオーストラリアにウィルキンソンのキックで勝ったように、キックで勝敗が決まることも珍しくはない。しかし、前半のPGを見ているとどうも精度が良くない。守ってはNZに再三ゲインを許し、サイドアタックの繰り返しで少しずつ攻め込まれる。このような状況下で本当に勝てるのかと見ていて不安になったものだが、後半から少しずつ盛り返し、バックスの展開力を使うようになって13-13の同点に追いつく。13-18とリードを許してからここでフランスはSOにミシャラクを投入。そのミシャラクが入っていきなり見事な突破を見せてNZのディフェンスを切り裂き、逆転トライ。コンバージョンも決まって20-18とリード。

そしてここからがフランスの防御が見事であった。NZにゴール前まで押し込むものの、途中で入ったシャバルがボールを奪ったりして決してトライを取らせない。解説の岩淵氏がなぜNZがDGを狙わないのか首をかしげていたが、カーターやエヴァンスが負傷で退いている影響はあったかもしれない。司令塔が下がったことによってゲームにおける適切な判断を下せず、一旦劣勢に回るとどのように対処していいか判らないように思えた。結局トライネーションズで無敵を誇ったチームの強さが逆に接戦になると(そうした試合の経験が少ない分)、それがアダになってしまったのだろうか?試合終了間際でNZがハーフウェイラインからDGを狙ったが、距離が有り過ぎた。

そして20-18でノーサイド。フランスの選手たちがまるで優勝したかのような騒ぎで喜んでいたが、まだまだ準々決勝で勝ったにすぎない。ここで燃え尽きることがないよう、次はフランスらしさを出してイングランドを破ってもらいたい。

J聯賽第28輪 川崎前鋒 1-0 濱FC

2007-10-08 01:26:41 | サッカー全般
柏遠征が終わって、都内で1泊して2日目の予定で選んだのは、国立で行われた、横浜FC主催の川崎戦。普段ならまず見ることのない、メインスタンド中央の席で横浜FCサポの皆さんと観戦できる貴重な機会に恵まれた。

その前に前座で横浜FCのOBと芸能人チームの花試合が行われたんだけども、我々が座っていた席の隣でやたらとカメラを構えていた女性が多かった。よく見ると森山直太朗目当てだったわけね・・・彼は前半は左サイド、後半は右サイドといった具合に、彼目当てのファンにはよく見えやすいところに張ってましたな。それから、キングコング梶原よ、選手紹介の入場の際に2回もコケんでええからな。奥寺会長は左のサイドバックで先発やったけども現役時代の面影が全くない。ダイヤモンドサッカー見ていた世代としては、あんまりユニ姿を曝け出すことはないと思うんだけどねえ。で、試合の方は、FCのOBたちがムキになって、2点目を3人がかりで押し込むは、キーパーがシュートを弾き出すわと大人気ない戦いを見せて2-0の勝利。しかし、大人気ないことまでやって2点しか取れないのか・・・いくら相手の哲生クンが守備で効いていたとはいえ。1点ぐらいやって花持たせてやったらどうよ?

まあ、天気のいい日に国立のメイン中央でまったりとサッカー見るのは実に気持ちのいいもんです。

ただ、メインの試合の方はというと、第3者として見た場合には昨日のガンバvs柏戦のような激しい攻め合いといったものがあまり感じられず、内容の薄い試合だったかな。まあ、当事者のサポとの見方が違うから自分は感じたことをそのまま書かせて貰うけど。この試合の川崎を見ていると、これが1ヶ月前にウチらを4-1で破った同じチームとは思えなかった。前半からカウンターや右サイドからのクロスで何度かチャンスを作っていたけども、この日の黒津は全然当たっていなかった。2,3の決定的なチャンスのうちどれかを彼が決めていればもっと楽な勝利が出来ただろうに。代わりに入ったテセなんて居たっけ?という印象度。後半はFC相手に虎の子の1点を守りきるようなサッカーになっていました。まあ、FCが前がかりになったところをジュニーニョのカウンター狙いだったのだろうけども(そういう時のジュニーニョって本当に手がつけられない)。後半ジュニーニョがボール持って切り込んで行った際に後ろから引っ掛けられたのに笛を吹かなかった東城の判定基準には一貫性ゼロ。この時は隣にいたFCサポさんらも苦笑しておりました。

一方の横浜FCであるが、前半スタメンよりも後半代わりに入った3人の方が明らかにいい働きをしていたのではないか?平本がスタメンじゃなかったというのには正直驚いていたのだが・・・カタタウとカズがスタメンというのはレアル監督の意図を言葉上よく理解していた二人だからなのか(まあ、それならカズは後半フリーの場面でのシュートを決めて欲しかったが)?前半スタメンで張っていたのは他ならぬ平本なのにな。カタタウとカズに代わって入った西山や平本によって攻撃は活性化した。また三浦アツがスタメンに入っていたのもセットプレーに期待してのことだろうが、この試合のスタメンで行くと、後半には必ずカズとアツの為に交代枠2つを使い切ってしまい、戦略面での選択肢が狭められるように思える。例えばもし後半からアツが出てくる展開になっていれば、最後試合終了間際に得たFKなんてアツであれば絶対決めていただろう。まあ、本人も神戸でそういった使われ方に不満があったから、スタメンに拘っていたのだろうが、それならもっと体を作った上で自分の主張をすべきではないか。

監督交代後の横浜FCを生で見るのは今回が初めてであった為、詳しいことはよく判らないものの、この試合のメンバー構成で見る限り監督がチームの戦力を把握しているとは考えにくい。監督が代わっても勝ち点が取れていない理由がその辺りにあるんじゃないかという気がした。

試合が終わってから、FCサポの人たちが川崎の選手たちにも声を掛けていたのが印象的だった。「ナビスコであそこをやっつけてくれ」と。確かに川崎との間に因縁はないから、FCサポにとっては憎きマリノスが負けてくれるのが何よりも嬉しいというわけだ。これに似たようなライバル意識は大阪ダービーにも静岡ダービーにもある。互いに相手が負けるところを見聞きするのが嬉しいという気持ちがそれである。

だが、たった1年でダービーの先輩たちに肩を並べるようになったのであるから、マリサポの煽りというのはさぞかし強烈だったのだろう。今年は成績が成績だけにFCサポの皆さんもそれなりの覚悟は出来ておられるとは思う(変に気を遣うよりはこう書いた方がいいと思ったので)。ただ、今年J1を経験したということを来年以降クラブの経験値として生かして、将来またダービーが出来るように戻って来て欲しい。あれだけ煽っていた側も、いなくなって初めて相手がいる大切さが判るもんですよ(と、経験者の立場から言わせて頂きます)。

J聯賽 第28輪 大阪鋼巴 2-1 柏太陽神

2007-10-07 01:26:58 | ガンバ大阪
バレーの1トップで臨んだ布陣。前半からバレー目掛けてタテにポンと出してチャンスを作り出す場面が多かったのも、ある意味柏のカウンターを警戒しての、なるべく前線で人数をかけないで攻める方策であったか。柏のDFに裏を意識させ、なおかつボールを持っては後ろへ下げたりするなどして柏得意のプレッシングを徐々に無力化させていく。ただ、それでも中盤での攻防は今季対戦した中では間違いなく一番タフな試合であると思わせたほど、柏の球際の激しさは際立ち(流し気味の家本主審の判定も手伝ってか)、柏はボールを奪ってはフランサを起点に太田や李を走らせて素早く逆襲に転じる。だが、そういった場面での明神というのは実によく効いていて、フランサには仕事をさせていない。さすがに、元柏の関係者は、柏の力を出させない方策というのをよく判っている。これとよく似ていたのが、去年セレッソを率いて小瀬で甲府相手に公式戦2勝を挙げた塚田さんなんだ、と書くと話がそれてしまった。

それでも、バレーの1トップというのは結局攻撃を停滞させて、バレー頼みになっていた点は否めない。皮肉にも前半終了間際にバレーが左足を痛めて負傷退場してから後半になってようやく攻撃にリズムが出始めた。とはいえ、最初バンがバレーの位置に入って前半と同じことをやろうとして彼目掛けて放り込んでみたものの全くボールの出し手と受け手の意思の疎通がとれずに、播戸が走りこむ位置にボールが入らないのを見た際には、正直お先真っ暗だと思った。李に左サイドを破られて最後フランサにミドルを決められて先制されてしまったから、これは勝てないかもな、と尚更思った。

だが、播戸の持ち味というのは、裏に飛び出すというよりもむしろ、あの小さい体にも関わらず(というかだからこそ)左右に動き、時には引いた位置でポストとなってボールを受けることだ。これによって、寺田や家長が播戸の作り出したスペースを自在に使って飛び出してくる。前半あまり目立たなかった寺田がミドルを積極的に打ってリズムをつかみ、決勝点となるPKを誘う動きを見せるようになった。まあ、あのPKとなった判定は自分から見ても微妙ではあるのだけども、ジュビロ戦でヤットが倒された疑惑の場面を考えるとこれでチャラということですか、審判の皆さん?加地からのサイドのクロスに合わせて決めた同点弾もあってか、1トップにした場合に本当に機能するのが実は播戸であった、というのは何とも皮肉な話ではある。

試合が終わるとアウェーグルメを堪能しようと、連れ合いのサポと一緒に「麗園(りえん)」へ行く。ここの餃子は1個あたりが大きくて、なおかつ美味しい。炒飯についてくるスープもなかなかクリーミィだ。食後に出てくるお茶もなかなか香りがいい。ただ、このような美味しいお店があるにもかかわらず、この店が地元のサポを吸収しきれていないのが残念だし、サッカー観戦帰りにもっと多くの人が来るようになって欲しい(丁度千葉のホームの最寄り駅である蘇我駅にある「天府記」のように。それが地域の活性化につながるのではないか(試合に負けたからたまたま少なかっただけ、というのなら申し訳ない)。まあ、それでも後ろの方からサッカーの話題が聞こえて来たから、試合帰りに来た人が我々以外にいたことには違いないんだけども。

我々に対してアグレッシヴに=超守備的だという件

2007-10-05 23:37:49 | ガンバ大阪
さて、明日は日立台に遠征に行く予定であるが、日立台では柏がホームの熱烈なサポーターの後押しを受けて戦い、元柏の関係者を3人抱えるこちらとしては少しやりづらいところはあるだろう。しかも、相手は「アグレッシヴに来る」ところが厄介だ。それを、前回の万博での試合でリードされていたにも関わらず一番よく倒れて時間を稼いでわがガンバの勝利に貢献してくれた南クンがエルゴラ紙上で語ってくれたから侮れない。そういや、Jリーグプレビューショーでも柏の別の選手が同じこと言っていたっけ?

積極的、アグレッシヴ・・・こういう言葉を対戦するチームの関係者からどれほど多く聞かされただろう。アグレッシヴという言葉を口にする彼らはその言葉をどう定義しているのだろうか?そして言行一致させているだろうか?そうしたことに私は頭をめぐらせてみるのだが、いざ試合が始まってみると、そうした試合前の抱負とは裏腹に彼らが見せるドン引きの守備に露骨な時間稼ぎのヘタレぶりを何度も見せられて正直失望したものだが、これはひとえに、彼らの言葉の行間に隠された意味を見抜けなかった私の国語力不足が原因であって、「アグレッシヴに」という言葉を口にした彼らのせいではない。

最近になってやっとわかったのであるが、アグレッシヴという言葉を、彼らは積極的に自陣に引きこもり、積極的に時間を稼いでタイムアップを待つ、という意味で使っているに過ぎないのである。まあ、ウチがいとも容易くポゼッションを握ってしまう能力を持ってしまうのだから、相手も「アグレッシヴ」に守備的戦術を取らざるを得ないのは判るから、今更そうした相手にカッカしてもしょうがない。そのお礼として、ホームのレイサポには前半柏の選手を間近でたっぷりと見せてやろう。後半は彼らとは遠い反対側のエンドでしか自軍の選手を見ることができないだろうから。

といったところで、全国デビューする日立台劇場のツカミはこれでOKっすか、NHKのディレクターさん?

ACL準決勝 1st Leg 展望-運がいい、と皆言うけれど

2007-10-02 07:32:41 | ACL/A3
トーナメントに勝ち抜く上で、組み合わせ上の運といったものも大事であることは前にも書いていたが、だからと言ってそれで勝ち上がったことを単に対戦相手が恵まれていたということで片付けられるものではないだろう。

今年のACLのノックアウトステージにおいて、浦和は奇しくも準々決勝・準決勝ともに韓国勢と対戦する。確かに今回は、中東へ移動と比べたら、韓国への移動ゆえにその負担は軽減されている(来年はもしかしたら準々決勝から中東へ移動を余儀なくされるかもしれない)。

だが、組み合わせが決まった瞬間、イケる、と思ったのは浦和だけではなく、全北も城南もそうであっただろう。要は同じ条件下で結果を出せば、部外者が浦和に対して指摘している「運」というのも実力のうちであると証明できるのである(GLを突破した川崎にも言えることで、同じ組のライバルといえるチームが全南しかいなかったが、その相手との直接対決で2戦2勝したことは評価に値する)。

移動面での負担は確かに中東遠征よりは少ないが、今度の対戦相手はKリーグの前年王者で、今年も首位を走る城南一和である。対戦相手の実力で言えば今回の相手が浦和にとって一番難しい相手と言えるのではないだろうか。このチームについて詳しくはないのだが、どうも直近の準々決勝の記録を見る限りでは、あのモタが点を取っているようですがね。となれば、この人に浦和のDFが仕事をさせなければ、第2戦につながるような結果を残せるような気がしてならない。

なお、私は明日の試合を都合によりナマで見る時間がとれませんので、試合の方はNHKBSの録画を見てから書くことに致します。

中超最新情報-北京国安が暫定首位に

2007-10-01 06:05:20 | 中国サッカー
久しぶりに中国サッカーについて書いておくと、24節終了時点で、北京国安が勝ち点45で暫定首位に立っている。まあ、24節は長春亜泰が休みであったため、長春が勝ち点差2で追っている状態であるのだが、北京、長春、山東魯能と3強の争いに絞られて来た感がする。残り4試合(長春亜泰は5試合)で1位、2位がこの3つのうち2つが占めるのだろうか?その後に天津泰達や上海申花が追いかける展開であるが、優勝は難しい。だがACL出場権を得る2位以内なら可能性がなくはない。

まあ、来年のACLがあると想定して、遠征しやすい場所はやはり日本の主要都市から直行便が出ている都市であって、行きやすいのが、北京、上海である。逆に少し行きにくいのが、天津(名古屋からなら直行便はあるけども)、長春、済南(山東魯能のホーム)であろう。この3つは飛行機の乗り継ぎもしくは、近隣の都市からバスもしくは列車に乗らないといけないからである。まあ、それも旅の楽しみではあるんですがね。