大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

今一番の健太チルドレンとも言うべき男

2015-02-17 06:10:12 | ガンバ大阪
と言えば誰に当たるかと言えばそれは丹羽大輝になるかな、と思いますね。オフにFM千里の番組のインタビューでは守備は個人ではなく組織でやるものだというのを語ってくれた(その時は「箕面のライアン・ギグス」ネタにあやうく霞んでしまいそうやったけどw)。

失点を減らそうと思えば基本的には二通りの考え方があって、一つは守備の組織を充実させるもの。そしてもう一つは後ろに対人に強いCBとシュートストップに優れたGKを置くというもの(セホーンがインタビューで言っていたのはこういうことだろうが、それは裏返せば彼は守備組織を構築できない、というかその気がない。その理由は後述します)。まあ、ガンバで守備がようやく整って来たのは前者の考えに基づいて組織を構築してきたからなんだけども、その守備組織の中で恐らく忠実なパーツであろうとしているのが大輝なんだし、それは彼自身が臨んだことでもあるわけです。もっとも、後者の考えに基づく人が多いのも事実で、エルゴラで小見幸隆氏が提言していたCBの補強というのも、要は対人に強いタイプを連れて来いってことなんですけどね。

大輝自身試合に出られない時もポジティブに考えていたというけども、逆に言えば彼も今の組織の庇護がなくなってもよそで渡り歩けるわけではないことも重々承知しているんで、それは不安の裏返しととれなくもない。まあ、対人系のDFであればその個人の資質を見込んでよそでも引く手あまたなんだけども。今西野君なんかの名前が聞かれなくなったのがちょっと気になるけども、これは怪我やコンディションの問題だけでなく、今の守備組織においてビルドアップやラインコントロール等に彼が課題を抱えているからだとも言える。その意味で今のガンバは皮肉なことにかつてのような対人系というのを一番必要としなくなっているというのが現実なわけ。皮肉にも3年前ウチに来た時には対人の強さを見せていた岩下が、今一番守備においてポカをやらかしそうになっているのは、裏返せばガンバの守備組織があまり破綻せず、逆にやられるとしたら個人のマーキングのズレとかクリアミスとかいうものに限定されるようになったからとも言える。

大輝以外に健太システムの中で守備の頑張りを見せ出しているというのが米倉かな。彼来る前はザルがザルを取ってどうする、なんてジャイキリの作者さんんから揶揄されていたんだけども、昨年自陣バイタル辺りで再三のピンチをインターセプトで救ってくれたりしたのも、彼がボールを奪えるポイントに守備組織で追い込めているからでもある。それまでは恐らく彼が一対一で野ざらしにされる場面が多かったかもしれないが。逆に清水時代に健太監督の組織の元でA代表に呼ばれていた和道や、五輪代表に呼ばれていた海人、青山なんかが健太監督の庇護を離れた途端に個人としての守備力を求められる難しさを経験するようになったのは皮肉なものではあるけども。

だからまあ、守備に関して言うならば、守り方をきちんと教えればその組織の中で忠実なコマになってくれるというタイプを今後外から連れてこれるかという話になるわけです。例えばSBについて言うならば、スピードがあるとか、上下動の運動量が豊富とかいう資質があれば後は守り方を教えればいいとか。対人の強さはないけれども頭が良くて戦術の理解能力が高いとか。あるいは、小椋のようにボールダッシュ力に長ければ、そうした個々の長所を活かし、短所を隠しつつ、組織の中で如何に彼をはめ込むか、ってことを考えればよい。NBAで言えばシカゴ・ブルズのティボドーなんかがローズが不在でも他のロールプレーヤーを上手く守備戦術に当てはめて使いこなしているっていうのとよく似ている(だからニックスをバイアウトになったアマレもその考えの延長線上で欲しがっているという話らしいがどうでしょうw まあ、今ならロスターに空きがあれば最低年俸レベルで契約できるんだろうけど)。

ただ、健太システムの場合、守備に尽力する分攻撃力は総体的に落ちる傾向にはある。その分どうするかなんだけども、昨年夏からやっているようにパトを上手く運用して低い位置からでも前に持っていこうとする。これがなかなか出来ないから多くの監督は悩むところで、だからこそ、冒頭で述べたような後者の考えかた、即ち攻撃に力を注ぐ分手薄になった守備をどうするか、ってところで対人系の選手らに後ろでしっかり止めてもらうっていう、発想も出てくるわけだけども。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。