大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

メンバー固定によって結果を出し始めた現状と今後の課題

2015-04-12 23:46:49 | ガンバ大阪
アウェイでのブリーラム戦の直後のリーグで勝ったチームは、どうやら今回のガンバが初めてらしい。ブリーラムなんてバンコクから国内線で移動しないといけない場所であり、かつタイとの温度差が激しくコンディション管理が難しいところだけども、皮肉なことにホームでのブリーラム戦で相手GKの演技っぽい接触後の倒れ方のせいで累積2枚目で有給貰っていたパトが今回ものすごく長い距離をスプリントして助けてくれた。清水公式に載っているトラッキングデータを見ると彼のスプリント回数は32回、他のチームの選手の平均スプリント回数の数倍はスプリントしているわけですw 

ちなみにスプリント回数って他のチームと比較しても清水だって十分多いくらいではあるし、ウチの数字が突出しすぎているわけですね。特に両サイドの選手のスプリント回数が以上に多い。まあ、ウチの守備って中央で4枚ステイするけども、両サイドハーフもかなり深い位置に降りてくるという、セレッソでは絶対ありえない(だからあそこでは丸橋の対人守備の弱さが露呈するんだが、それならそれでチームとしてどうカバーするかを考える必要あるのかもしれないが、今のメンバー主体の戦術じゃそれが出来ない為に金沢相手にPKを丸橋が献上するはめになった)ことをやっているわけですがw ちなみに途中出場したフタだってそこらへん献身的にやってくれていて、ボール失った後に大前にプレスに行ってコンちゃんが奪い返すのを助けたり、或いは後半終了間際に相手が左サイドから攻めて来ている時でもコンちゃんと一緒に下り、相手の2枚に対して、岩下やハルと合わせて4対2のボックスを形成している。だからまあ、時間限定であるならフタだって今のガンバの守備タスクをしっかり果たしてくれるし、攻撃では宇佐美の決勝ゴールをお膳立てした素晴らしいパスについては言うまでもない。

そのサイドハーフの献身性によってサイドでの守備をケアしていて90分の中で唯一破綻したのが最初の失点場面で、この時秋はセレッソで一緒にやっていた村田の方をケアすることによって、右サイドバックに入っていた枝村にはついていなかった。この時村田はコンちゃんに任せておく選択もあっただろうけども、秋はその時大外はハルがケアするものと思っていたのかもしれない。ただ、こういう時にウチではSBもペナ幅の中に絞っていることが多いわけなんだけどもね。まあ、それでもヒガシが取りにくいところにクロス上げた枝村も、そこに走りこんできたウタカ(ベンチに居る時からウチの弱点を見極めようとしたという点では見事な観察眼だが)を褒めるしかなかったでしょうね。2失点目は完全にヒガシのボーンヘッドだったけど、その後宇佐美が見事にカバーしてくれましたな。

開幕当初公式戦4連戦の中で割りとメンバー入れ替えてもなかなか機能しなかったけども、健太監督もある程度腹くくって、コンディション不良や負傷、それに累積有給以外の選手はメンバー固定して試合をこなすことで徐々にチームとしても固まって来たとも言えるだろう。この試合ではフタ以外にも負傷から戻ってきたオ・ジェソクシ(フルネームの後にシをつけると敬称になるようだが、苗字だけにシをつけると逆に失礼になるとか。でも、韓国人って日本人に対しては、例えば山田さんにならヤマダシ、とか言うとるけどもねw)をベンチ入りさせているというのは、ひとえにサイドでの運動量を担保する為のベンチメンバー選択ということだし、あと、ウサパトに対する全面的な信頼を置いていることも伺える(まあ、この試合見れば納得ですけどもね。あと、二人の守備がだいぶ良くなっている。昨年のナビスコ決勝での後半は広島の青山に対するフィルターが全くかかっていなかったが、この試合ではボランチに入るコースをしっかりケアしていた)。

この点は今でもメンバー固定せずにDF陣以外はメンバーを固定していない浦和とは正反対であるところが興味深い。元々メンバー固定してチームを熟成させていたミシャが今年は選手を入れ替えたりしているのには、本人以外しか判らない大所帯ならではの苦悩というのはあるでしょうね。選手だって試合に出ないと、よそのクラブよりはずっと多いであろう浦和での出場給を貰えないわけだし(固定給だって試合に出られない選手の不満を押さえる為にそれなりに払っているだろうけど。ちなみにウィキに記載されていた浦和に出場給の設定がない、という記述は数年前に一部の報道であった、固定給100%保証とかいうのに基づいているようだが、フィンケ時代に見なおしていたんじゃなかったっけ?もっとも、ミッドウィークの北京国安戦と、今日の川崎戦での選手起用を見れば、別にACL捨ててはいないものの、ミシャ的にはリーグ>ACLという方向へシフトしているんじゃないかっていう気はする。そうなると、今後リーグ一本になった場合の選手起用で悩むかもしれないが。

まあ、いずれにしてもウチの場合若手をレンタルすることで少数精鋭にした分だけ、弱点は今後の選手の疲労蓄積っていう部分になるんだろうというのは分かる。そこでそうなることを見越してのサイドの選手のローテーションくらいは健太監督は考えているかもしれないが。