大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

ダービーで明暗を分けたもの

2014-09-21 23:31:03 | ガンバ大阪
さて、ハッキリ言うてまいましょうかね。今回のダービーの内容を見れば、

・ガンバはレギュラーCBが二人共不在でありながら、その穴を感じさせない組織的守備でセレッソには殆ど決定機を与えなかった

・ガンバの一点目はセレッソの代表組二人が居たとしても変わらなかった

という点は明らかなんですがね。先制ゴールの場面では、それまでセレッソが自分たちのやりたゲームプランにそってやれていた一瞬のスキを突いたもので、ガンバが左サイドで3対4っていう数的不利な局面でありながら、宇佐美がワンツーで相手ボランチのキム・ソンジュンを剥がしてから、もう一人のボランチのアーリアを引きつけながら丸橋の裏に走りこんでいた阿部に絶妙のスルーパス出していたわけなんだけども(局面の数的不利を敢えて逆手にとって、数的同数の逆サイドで勝負掛けるのはこれまでもよくあったことだが)。この場面は、ある意味今年の長居ダービーの2点目に似ているところがあって、あの時も蛍クンが何故か焦ってスローインを自らの手で早く投げ入れてしまって、バイタルを開けてしまっていたわけよね。彼の属性を考えると、おそらく昨日の試合で出ていたとしても、いや出ていたら尚更こちらの攻撃によって余計に食いつかされていたかもしれないんじゃないかって。だからまあ、個人的意見なんだけども、あの場面彼や扇原が居たとしてもいかんともしがたかったんじゃないかと思うわけです。勿論蛍クンがボールを狩りに出かけたらその空いたスペースのカバーっていうのがチーム全体で出来ないと行けないわけなんだけどもね・・・

これに対してジョンヤと大輝のセンターバックは、大輝がビルドアップで2回プレスの網に引っ掛けられた以外は完璧だった。大輝がラインをしっかり押し上げていたし、ジョンヤは空中戦では強さを発揮し、おまけに後半開始早々出てきたフォルランに対してもしっかり寄せてボールを奪ってしまっているわけですからね。相手の決定機で本当惜しい場面って・・・佐藤がコンちゃんにバックパスしようとしたのが合わずに永井にポスト直撃弾を打たれたくらい?ああ、前半にもヒガシが左手一本で止めたシュートも彼だっけ?後半南野がオさんを抜いた場面って、あの選択はシュートであったから、永井は反応出来なかったな・・・実は、ダービーにおいて対戦経験の少ない分永井の存在が厄介だな、とは思っていた。決められるとしたらこちらが永井の特徴を掴みきれずに、シュートを決められるか、或いはフォルランのゴラッソか。まあ、でもフォルランって大熊さんに求められるチェイシングが出来ていないからスタメンじゃない。この辺帯に短し襷に長しであって、チームコンセプトを浸透させる為に、10億円コンビがベンチを温める羽目になる。まあ、この二人の状態をもう少し続ければというところだったかもしれないけど、結局永井自身結果が出せていない、というところでカカウに替えられてしまうんよね。これは大熊さんの采配が裏目に出たといえばそうかもしれないけど、そこまでで結果を出せていなかった永井もまだまだだということ。この人に足りないのはゴールだけなんだけどもね・・・

そんなこんなで局面におけるプレーの質というか精度っていうのはハッキリしていたんで、さっさとトドメを刺して欲しかったんですがw 終了直前まで緊迫した状況に引っ張って来れたのは、ひとえに、宇佐美へのPKを取らなかった家本主審の笛と、ジンヒョン君の好セーブのお陰。確か、ジンヒョン君は来年兵役の為に一年韓国でプレーしないといけなくなる年齢だったっけ?であるならば、ダービーは今年で最後かもしれない彼から奪って2ゴールは極上級のものだろう。まあ、その前にも佐藤のシュートはジンヒョン君に止められていたから決着をつける時間は伸ばされていたか。

その佐藤のシュートがジンヒョンにセーブされた一連の攻撃なんだけども、ここでも見落としがちなのは、佐藤がフィニッシュに行く前に、丸橋の裏を徹底して突くというこの日のゲームプランにもとづき、右サイドにおいて3対4の数的不利なんだが、充分相手を引きつけておいてから中央で勝負する形を造っているということですな。そして、佐藤のプルアウェイで酒本のマークを外す動きは秀逸だった。シュートは相変わらず残念ですけどもねw 

いずれにしても、こういう形っていうのは前から造れていたガンバにおいて、健太監督が守備を構築し出しているわけだからそら強いはずですわ。健太監督がもしセレッソの監督ならば、おそらく丸橋も酒本も調教しながら守備もそれなりのレベルに持っていったかもしれないけど、今のガンバまでの完成形にまで持っていけるかと言えばちょっと違ってたかもしれない。まあ、この人のことだから戦術フォルランっていう形を徹底して中位ぐらいまで持っていったかもしれないけどガンバ程ではないかな?この辺は健太監督がかつて率いていた清水なんかと比較すればよりハッキリするけども、指導を受ける側の資質っていうものがまるで違うわけで、それが昨日のダービーの攻撃において随所にそれが見られたということなわけ。