大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

鉄壁に変えてしまう健太流組織的守備

2014-09-15 22:33:20 | ガンバ大阪
新潟戦からナビスコ神戸戦そして広島戦までとブログ更新までの間を開けてしまったけども、まとまった文章を書いておくとしたら、今の堅固な守備力を支える組織力っていうことかな。

それはリーグ広島戦でも証明されたけども、前でしっかりチャレンジしていて、チャレンジがかわされても後ろでカバー出来る距離感と連動は出来ているというところ。

でね、ちょっと広島の攻撃についてもちょっと言っておきたいんだけども。一部で話題になっている、コイントスの後にヤットが離れてから青山が松尾主審に話していたことがマイクに拾われていたわけだけども、よく聞いてみると、ガンバの岩下がラインの、というところまでをジェスチャー交えて言っていたわけね。それって、岩下がよく手を上げてオフサイドをアピールするけどもそれに惑わされないようにしてくれってことなのかどうかは定かではないけども・・・けど、もしそうだとしたらそれを審判にアピールするのもどうかって思う(却って審判の心証を悪くする)し、それに実際の試合においてもウチのラインの裏にスルーパス出してたかと言えばそうでもない。しいて言えばそれをやっていたのは茶島なんだろうけども、途中で替えられてしまい、縦パスの出し手がいなくなってしまっているからよう分からんなw

しかも、高萩の試合後のコメント見ると、ウチの4-3-1-2の3ボランチを意識していたせいか、サイドチェンジを使いだしたっていうだけども、仮にそれが広島のやり方(以前左右に振られて真ん中の空いたスペースでチュンソンにやられたことがあった)だとしても、逆にこちらからすれば寧ろスライドして対応する時間を与えてしまっているわけですけどもね。しかも、逆サイドに振られたとしても一対一の状況しか作れていないんで、ミキッチにボールが渡っても藤春がしっかり縦を切って対応していたわけですから。本当にウチから見てイヤなのが、こちらが戻って守備組織を形成する前に一気に縦に入れられることではなかったか?

その意味で、青山が試合前に狙っていたことと高萩が言っていたこととの間にはズレがあるのかもしれない。ただ、縦に出そうにも出しようがないからこそ、高萩の言っていたやり方を採用したということかもしれないけども・・・もしそうだとしたらそう仕向けたウチの守備組織は相当固いということだろう。

いずれにしても殆ど危ない場面すら作らせないどころか後半はシュートもまともに打たせておらず、逆にこっちは秋がポスト直撃弾までフィニッシュに持っていったことを考えると、決定機の質を比べれば完勝だったという内容と結果には満足していますがね。健太監督にしてみれば、誰が出てもほぼ同じような守備の約束事が遂行できるっていう手応え掴んでいるからこそ、ターンオーバーが敢行出来たのかもしれない。それは、守備における距離感と中央をしっかり閉じる陣形にもよるかもしれない。2年前の広島戦ではJリーグタイムにおいて、コンちゃんがアタックしたところで藤春がカバー出来ていなかった為に失点したことを解説者の立場で指摘した健太監督は、今となっては藤春でさえも、天皇杯とリーグの広島戦で共にCBのチャレンジにおいてしっかり中へスライドしてカバー出来る形に矯正している。

そうした距離感を縮めて誰かのチャレンジが失敗してもカバー出来る約束事の中だからこそ、ザルがザルを獲ってどうする、なんてジャイキリの作者先生に言わしめた米倉なんかもウチの中では危ない場面で再三インターセプトを見せたりも出来ているのではないか?逆に鈴木淳時代の千葉においてはウチなんかよりは若干距離感が広めな分だけ、彼自身の個人能力における守備負担が大きかったかもしれない、という仮説を立ててみたりもしているんだけど。

逆に興味深いのは清水時代には健太監督の守備組織の庇護の元にいた和道とか山本海人とかが神戸なんかである意味野ざらしにされることになって個人能力で対応せざるを得なくなったということ。勿論、海人は確かにこないだのナビスコでもいくつか好セーブを見せていたけども、失点場面見ていると、ガンバなら藤ヶ谷と同じくらいに叩かれていてもおかしくないかな、というのが割りとある。まあ、それは素人目で見た限りなんだから、実際には難しいのかもしれない(今節宇佐美の決勝ゴールのようなもので、あれは一見林のミスに見えるがGKの泣き所へ飛んでいる)けど、彼が超絶反応系っていうタイプでもないのだろう。

そこで気になるのがアギーレジャパンなんですな。今のガンバとは違って、選手同士の距離感とかシステムとかを見ると、システムの弱い部分を突かれたりすると、そこで個人のミスを誰もカバー出来ずに致命傷になるっていう場面が見受けられる。まあ、この辺は徐々に距離感を縮めていくものだろうとは思われるけども、問題は適切な距離感っていうものの考えが監督によって異なることだろう。健太監督が考える近さというものが、アギーレ代表監督のそれとは全く違うだろうし。寧ろアギーレジャパンのサッカーの距離感っていうのは、適切に離れることがいい距離感だと思われてるようにも思える。これはかつてクライフが言い放ったこととよく似ていて、近づくだけがサポートではなく、離れることもサポートのうちだというもので、クライフなんかはおそらく、離れてくれることで自分が使いたいスペースが作れるということを言いたかったのかもしれない。これはおそらく、今まで日本全体で取り組んでいた、日本人らしいスタイルっていうものから逆行することにはなるんだけども、このままだとどこかで軌道修正は必要にはなってくるかもしれないが。

まあ、だからこそ個人能力で何とか出来る選手が必要ってことで宇佐美が代表に呼ばれることも大いにありうるんだろうけども。まあ、その時はあまり他の選手らとの連携で合わせることはあまり期待出来ないかもしれないが。

あと、ダービーなんだけども、セレッソさんはここ数年の中で一番守備が堅いウチと大戦することになります。攻撃においては宇佐美はあの通りキレッキレですので心して掛かって来てくださいw 特に一瞬の守備の綻びが即致命傷になることは大いにあり得ますんでw