大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

A3賞金未払いの件は中国協会が何とかすべきだ

2008-01-06 22:01:30 | ACL/A3
例えば、Aというメーカーが商品を売ろうとしているが、有効な販売ルートが見つからないため、Bという問屋に販売を委託し、BはAから商品を卸し、Cという小売業者に販売する。当然、メーカーAは問屋Bに対して代金の支払いを求めるが、BはBで小売業者のCから代金が回収できていないからAに対して支払いできないと言う。しかし、Aからしてみれば、BがCから代金回収できないという事情なんざ知ったこっちゃないわけで、要は商品を出した先であるBから代金を回収するというかがAにとっては大事なわけである。今回、浦和のGMのコメントに端を発した昨年のA3の賞金未払い問題は正にそのような構図が当てはまるのではないだろうか?

主催した韓国の広告代理店が中国サッカー協会に賞金を支払っていないのが、中国協会が参加クラブに対して支払いが滞っている原因だということが日本の報道で判った。では、韓国の広告代理店の支払いがなぜ滞っているか、という原因ははっきりしていないものの、別のブログにコメントさせて頂いたように、中国メディアの報道からある程度伺える。それによると、スポンサーからの協賛金が韓国の広告代理店が見込んでいた金額に達していなかったからであるらしい。ただ、代理店と中国協会との契約では、前もって主催費用を支払う約束であった為に、主催費用は回収できた(この意味では、浦和もJリーグも経費の面では持ち出しはなかったと言える)。残るは中国協会に賞金が支払われていないということである。今回参考にしたのは、中国メディア「東方体育日報」でURLは以下の通り:

http://sports.sohu.com/20080106/n254485850.shtml

この問題の解決するカギは中国協会が握っているのかもしれない。というのも今回参考にした同じ記事の中で、昨年末協会は中超の分配金を各クラブごとに300万元(およそ4500万円)をすでに支払ったことも協会関係者が明言していたからである。ちなみにその前の年の分配金は200万元(約3000万円)であった。これって中国協会の金庫の中には、協会が中超のスポンサーから得た協賛金もまだまだ入っており、韓国の代理店から賞金が支払われていなくても別にスッカラカンではないということを示唆しているのではないだろうか?

だから、冒頭で挙げた例えに従えば、韓国からの支払いがあろうとなかろうと、もしA3が今後とも大事な大会だと考えるのならば、すぐに全額払えるかは別にして、参加クラブに対して賞金の支払い方法や期日について話合うことが大事だとは思うのであるけどもどうだろう?そういえば優勝した上海申花は、賞金の一部を慈善事業に当てるなんていう太っ腹を見せる余裕があの時期にはあったけども、今では退場王が移籍候補に挙がる程台所事情が逼迫しているみたいであるが。

話を記事に戻すと、記事の最後の方で、中国協会の関係者が、「今回の一件が今後のA3の開催に影響を及ぼさない」と言っている。中国の報道を読む時の基本は、スポークスマンの発言の裏を読むことである。裏読みすれば、大いに影響を及ぼすかもしれないことを、「影響がない」と関係者が必死に打ち消しているに過ぎない。となると、今の中国協会の態度というのが今後のA3開催に対して影響を及ぼしてくるだろう。

ちなみに、筆者はA3というのは、ACLの拡大に従ってそろそろ発展解消されるべきだと考えている。その意味では、今回持ち上がった賞金問題というのは大会そのものの見直しを図るいい機会であるかもしれない。けど、その前に払われるべき賞金問題を解決しなければならないのだが。