ねむたいむ

演劇・朗読 ゆるやかで懐かしい時間 

本が好き

2019-07-21 | Weblog
劇団大樹の川野さんの狂言コラムを読んでいたら、「学ぶ」は「真似ぶ」といって、狂言の世界ではひたすら師匠の真似をすることで稽古を進めていく。師匠の姿を鏡(手本)とするので、稽古はすべて1対1で行われる。というよなうことを書かれていて、興味深かった。

考えたら、読書も1対1の関係だ。
小さなころから本が好きで、私は本の真似をよくしていた。
子供の頃は好きな絵本を真似て手作りの絵本を作っていたし、
中学生になって自分で創作するようになってからは、同じ内容を、何人かの好きな作家ならどう書くだろうかと考えながら、それぞれの文体を真似して書いてみたりした。
文体に癖があって、その人らしいと思える文章を書く作家が好きだった。

本っていつでも読めるし、大きさや形や手触りが色々で、読んだことがある本でも、好きな本が違った装丁で出ていたらまた買ってしまうし、読みながら自分の世界に飛んで遊ぶことも出来る。

最近、なんとか本を減らそうと段ボールにいくつかまとめて図書館に寄贈した。
寄贈する本はきれいじゃないといけないから、買ったけどあまりあるいは全然読まなかったものばかりだ。
気に入った本は、お風呂で読むことが多いからぶよぶよになっているし、書き込みはするし、栞の無いときは折ってしまうし、どれもあまりきれいではないのだ。
そういうのは寄贈もできないけど、愛着があるから捨てることも出来ない。
結局、私の本棚はあまり整理されないままということになる。

本という形が好きなので、自分の書いたものを製本してもらうとうれしくなる。
上演台本という形にしてもらえるのもうれしい。

先日、「ポプコーンの降る街」が、素敵な手作りの上演台本になって送られてきた。
愛知県の誠信高等学校の演劇部からで、7月27日が本番だ。
去年は恋ごころのアドレスを上演してくれていたので、今年も私の脚本で勝負してくださるのだ。
がんばってほしいなと思う。
なので、今年は名古屋まで観に行きます!








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