ねむたいむ

演劇・朗読 ゆるやかで懐かしい時間 

初稽古

2015-07-30 | Weblog
ぜひこの人にと思いながら、ひとりひとり声をかけた演出家と役者さんたち。
その人たちが目の前で本読みをしている光景は、大げさではなく崇高で、やっとはじまったなあと感動しきりだった。自分に読む番がまわってきて、そうだ、私も出演するんだったと初めて気が付いたというのはうそだけど、初稽古の日、私は、自分の役のことよりも、演出家や役者さんたちの声を楽しんでいた。

書く時は、客観的な目になって書いている。
登場人物を俯瞰でみて物語を動かしていくのだけど、その登場人物たちが勝手に動き出す瞬間があり、そういうときはわくわくする。
演出は、作家が作った登場人物たちにいろんな声を当てはめてみる。
いろんな読み方。いろんな表現方法。達者な役者さんたちがこれに答える。
文字で書いた言葉は、読み方によって、作者の想像とは別の表情を見せる。
おもしろいなあと思う。

次の稽古は一か月後。
それまでにいろんな読み方でやってみてくださいというのが演出家からの宿題だ。
たとえば私が演じる「ひな」という人物。
読み方を変えてみると、自分が思い込んでいたのとは別の人にみえてくる。
こういう「ひな」もありだと思う。

私が書いた人物たちを、それぞれの役者さんがどういう風に作り上げてくれるのか、稽古も本番も、ほんとうに楽しみだ。


     …………………………………

 
 
  <星みずくプレゼンツ>
    灯屋・うまの骨

  作:み群杏子
  演出:山口浩章
  会場:シアトリカル應典院
  上演日時:2015年11月20日(金)19時/21日(土)14時と19時/ 22日(日)14時
  出演:生田朗子・坂口修一・氏田敦・杉江美生・阿形ゆうべ・前田都貴子
     ・鈴木みかこ・み群杏子



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